解説

面接「当社について知っていること」の回答例と情報収集ポイント!

基本的に企業は「入社意欲の高い人を採用したい」と考えているため、面接でその程度を探ります。その代表的な質問に「当社について知っていること」を問うものがあります。

  • 当社について知っていることがあれば教えて下さい!
  • 当社についてどんなことをご存知ですか?
  • 当社のことについて調べてきたことがあれば教えて下さい!

表現こそ異なりますが、企業の質問意図は「会社の理解度」「入社意欲の程度」を探ることにあります。採用側を納得させる答えを提示するには、事前の情報収集が欠かせません。

全ての応募企業の情報収集は大きな労力ですが、情報収集の差がもろに出る質問なので、ライバルとの差別化を図る大きなチャンスです。プラスに捉えて取り組んで下さい。

ここでは、適切な回答を示すために必要な情報収集のポイントと回答例から、この質問に斬り込んでいます。あなたなりの回答を準備する参考にしていただければと思います。

 


 

企業ホームページ・求人情報から基礎情報を入手

企業のホームページには、企業理念、経営理念など、会社の方針が掲載されています。会社の根幹となる思想なので、「そこに共感を覚えて」という展開で入社意欲をアピールする題材として活用できます。

また、自身が入社する可能性のある会社ですから、資本金・従業員数・代表者名・売上高・主要商品・IR情報(間近の株価)は最低限把握して面接に臨む必要があります。

求人情報からは、応募企業の募集職種について、仕事内容、求められる役割、必要なスキルを把握しておきます。

ネットを利用して業界研究を実施

応募先の会社が属する業界について調べておくと、応募先企業についてより深く理解できます。

ネットで「〇〇業界 課題」「〇〇業界 問題」「〇〇業界 展望」などのワードで検索して情報を集めたり、同業他社のホームページと比較することで、業界全体の特徴を掴むことができます。

  1. 業界全体の課題、現状の問題点は何か?
  2. 業界内でのライバル会社はどこか?
  3. 同業他社との最も大きな違いはどこにあるか?

面接に臨むにあたっては、特にこの3点は把握しておきましょう。

実店舗訪問・商品購入で「リアルな情報」を入手

実店舗を展開している業態の場合は、実際に店舗を訪問してリアルな情報を入手しましょう。

現場を見て、販促や接客姿勢など、気付いたことや興味を持った点、さらには「自分ならこうする」という改善点を考えて答えとすることができます。

メーカーであれば、実際にその製品を購入して使用することで、同様の意見が見つかります。また、「以前から御社の製品を愛用している」「高い評判をよく耳にする」といった形で意見を述べるのもありです。

ただし、面接の質問には簡潔に答えるのが原則です。言い過ぎを嫌う面接官もいるので、感想や改善点などは、引き続いて質問された場合の意見として持っておくのがベストです。

企業研究で入社意欲をアピール

応募先企業の社長が本を出版している場合は、読んでおくことで共感したことを伝えることもできます。「ビジネス雑誌の特集で知り、社長の斬新な発想に感銘を受けた」など、企業に興味を抱いたきっかけとして話すこともできます。

その他、最近ではSNSを通じて情報発信している企業も多いので、ここからも情報を取得できます。とにかく、「できる限りの調査をしておく」という姿勢で事前に企業研究を行い、入社意欲を示すことが重要です。

情報収集の労力も相当なものになりますが、事前の情報収集の差が合否を大きく左右するのが実際です。

面接前の情報収集については「面接前に調べておくべき極めて重要な3つの情報源!」のページでも詳しく解説しています。

情報収集の題材が見つからない場合の対処法

応募先が中小企業の場合、情報収集しようにも題材が見つからないケースも考えられます。この場合は、面接官が質問する理由も、事業内容や募集職種の理解度を探る程度です。

ここは、「求人広告で拝見した程度の知識ですが…」などと付け加えたりせず、端的に「〇〇を主な事業としていると理解しています」というように、知っていることだけを答えれば十分です。

 


 

面接「当社について知っていること」の回答例

<質問>
当社について知っていることがあれば教えて下さい。
 
<OK>
御社がリフォーム業界で飛躍的に業績を伸ばしていることは以前から存じていました。特にお客様からのご連絡から90分以内に訪問するサービスは、画期的で驚きました。
 
お客様に価格以上の満足を提供するというコンセプトを拝見しましたが、御社の商品やサービス体制からも実感でき、大変共感しています。また過去5年間で売上を250%伸ばしたことも、お客様の信頼の証だと思います。
 
 
<NG>
不動産業界で営業職の経験がありますので、リフォーム業界の御社についてもおおよそ理解できます。詳細については入社してみないと分かりませんが、営業職としてのスタンスは同じだと思います。
 
景気が悪い時は、新築は購入しませんので、リフォームするお客様が増えると思います。今後は高齢者が増えていきますので、リフォームの需要が増えるのではないでしょうか。
 

OK回答例は、深くリサーチしていることがよく分かる内容で、入社意欲の高さがうかがい知れる内容に仕上がっています。

一方でNG回答例は、どの企業でも通用するあいまいな内容で、質問に対する答えとして成立していません。

 

<質問>
当社についてどんなことをご存じですか?
 
<足を運んで得たリアルな情報を回答>
 
【求職者】
「自然食品のチェーンはたくさんありますが、100%自社の契約農家から仕入れていて、全品に生産者タグを付けている点が際立っていると思います。買い付けも担当者が直接出向くことにこだわっていて、効率重視でない点に共感を持てます。」
 
【面接官】
「弊社の店舗を利用したことはありますか?」
 
【求職者】
「はい、もちろんあります。週2回は〇〇店に通って、お弁当や野菜を購入しています。2週間前の雑穀フェアのPOPがとても魅力的で感心しました。」
 
【面接官】
「ありがとうございます。何か課題などはあるでしょうか?」
 
【求職者】
「はい、ここからは推測も込みになりますが、契約農家の数が約150軒で32店舗ですので、自然災害や天候の影響で仕入れが不安定になることが予想されます。また、有機・減農薬がどの程度なのかを徹底調査して情報開示する方が、こだわりのあるお客様にはアピールできるかと思います。」
 

実際に足を運んで集めた独自の情報・感想・意見は高評価につながりやすい傾向があります。

実店舗を展開する業態では、「利用のあるなし」「感想」「改善点」などを問われるのが一般的なので、リアルな情報の取得は必ず実施しておきましょう。

 


 


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