企業は、基本的に「入社意欲の高い人」を採用したいと考えているため、以下の質問でその程度を探ります。
- 当社について知っていることがあれば教えて下さい!
- 当社についてどんなことをご存知ですか?
- 当社について調べてきたことがあれば教えて下さい!
表現こそ異なりますが、企業の質問意図は「会社の理解度」&「入社意欲の程度」を探ることにあります。
ここは、採用側を納得させられるよう、事前の情報収集を徹底的に行いたいですね。
この手の質問は「情報収集」の差がモロに表れるため、ライバルとの差別化を図る大きなチャンスも秘めている!
チャンスを手にするため、「情報収集のポイント」&「回答例」からこの質問を斬っていきます。
企業ホームページ&求人情報から基礎情報を入手!
企業のホームページには、企業理念や経営理念など、会社の方針が掲載されています。
会社の根幹となる思想なので、「〇〇に共感を覚えて~」という展開で、入社意欲をアピールする題材として利用できます。
また、自身が入社する可能性のある会社なので、以下の情報は最低限把握しておきたいですね。
- 資本金
- 従業員数
- 代表者名
- 間近5年程度の売上高
- 主要事業・商品
- IR情報(現在の株価)
求人情報からは、応募企業の募集職種について、「仕事内容」「求められる役割」「必要なスキル」などを把握しておきます。
基本情報として、把握している前提で質問が飛んでくることもあるので、絶対に外せません!
ネットを利用して「業界研究」を実施!
応募先企業の属する「業界」について調べておくと、より深く会社を理解できます。
以下のワードで検索をかけ、情報を集めておきましょう。
- 〇〇業界 課題
- 〇〇業界 問題
- 〇〇業界 展望
また、同業他社のホームページと比較することで、業界全体の特徴を掴むことも可能です。
- 業界全体の課題や問題点は何か?
- 業界内でのライバル会社はどこか?
- 同業他社との最大の違いはどこか?
面接に臨むにあたって、この3つの疑問には回答できるよう準備しておきましょう。
特に③に関しては、志望動機(この会社を選んだ理由)とも連動する情報なので、語る内容に説得力を持たせる意味でも重要です。
実店舗訪問・商品購入で「リアルな情報」を入手!
実店舗を展開している業態の場合は、実際に店舗を訪問してリアルな情報を入手しましょう。
- 販促や接客姿勢
- 気付きや興味を持った点
- 自分ならこうするといった改善点
メーカーであれば、実際にその製品を購入して使用することで、同様の意見が見つかります。
面接の場では、「以前から御社の製品を愛用している」「高い評判をよく耳にする」といった形で意見を述べるのもありです。
ただし、面接の質問には簡潔に答えるのが原則です!
言い過ぎを嫌う面接官もいるので、感想や改善点などは、引き続いて質問された場合の「意見」として持っておく!
この方針ががベストかもしれません。
企業研究で入社意欲をアピール!
応募先の社長が「書籍」を出版している場合などは、読んでおくことで共感の事実を伝えることもできます。
例えば、「ビジネス雑誌の特集で知り、社長の斬新な発想に感銘を受けた」など、企業に興味を抱いたきっかけとして使えます。
- 書籍
- ビジネス誌
- SNS
基本、企業HPは応募者全員が見ているので、差別化を図る意味ではこの種の情報源も無視できません。
とにかく、「できる限りの調査をしておく」という姿勢で企業研究を行い、入社意欲を示すことが重要です。
面接前の情報収集に関しては、以下のページでも解説しています。
情報源についてもっと詳しく!
面接前に調べておくべき極めて重要な3つの情報源!
続きを見る
題材が無い場合は?
応募先が中小零細企業の場合などは、情報収集の題材が見つからないケースもあります。
この場合は、質問意図も「事業内容」や「募集職種」の理解度を探る程度なので、端的に答えればOKです。
「〇〇を主な事業としていると理解しています」といったように、把握している事実を端的に語る!
ここで、「求人情報で拝見した程度の知識ですが」などの謙遜は不要です。
面接「当社について知っていること」の回答例
当質問に対する回答例から、ポイントを探っていきましょう。
当社(リフォーム業界)について知っていることがあれば教えて下さい。
NG例
不動産業界で営業経験がありますので、リフォーム業界についてもおおよそ理解できています。詳細については入社してみないと分かりませんが、営業職としてのスタンスは同じだと思います。
景気が悪い時は、新築は購入しないので、リフォームを選択するお客様が増えると思います。今後は高齢者が増えていきますので、リフォームの需要が増えるのではないでしょうか。
業界内全ての企業で通用する内容で、応募企業の研究不足が如実に表れています。
これでは高い入社意欲を示せませんし、質問に対する答えとしても成立していません。
OK例
御社がリフォーム業界で飛躍的に業績を伸ばしていることは以前から存じていました。特に、お客様の連絡から90分以内に訪問するサービスは、画期的で驚きました。
お客様に価格以上の満足を提供するというコンセプトを拝見しましたが、御社の商品やサービス体制からも実感でき、大変共感しています。過去5年間で売上を250%伸ばしたことも、お客様の信頼の証だと思います。
OK回答例は、深く企業研究していることが分かる内容で、入社意欲の高さが伺い知れます。
この質問の回答としては、「企業研究の成果+自身の考え」を織り交ぜるて伝えることが重要ですね。
次は、会話形式でのやり取りから、実際に足を運んでリアルな情報を入手する大切さを学びましょう。
実際に足を運んで集めた独自の情報・感想・意見は、高評価につながる傾向にあります。
実店舗を展開する業態では、「利用有無」「感想」「改善点」などを問われるのが一般的なので、リアルな情報の取得は必ず実施しておきましょう。
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