転職の面接では「これまでに何社受けましたか?」といった質問で、活動内容(応募数)を問われることがあります。
求職者からすると「何故そんなことを聞くのか?」と疑問に感じる質問ですが、面接で投げかけている以上、ここにも意図があります。
質問意図
- 他社評価を確認している
- 内定辞退の可能性を探っている
- 志望度を確認している
- 応募企業の一貫性を確認している
応募数を問う質問にはこれらの「意図」が存在するので、決してあなどることはできません。
あなたの提示する答えによっては、評価を落とす可能性があるからです!
詳しく見ていきましょう。
応募数を答える際のポイント!
応募数に関しては、エントリーしただけ、書類を送付しただけの応募はカウントしなくても構いません。
基本的には「面接を受けた会社の数」を答えればOK!
やはり、何十社も受けていると答えると、マイナスに評価される可能性が高いです。
- 幾多の会社で不採用となった人物として、色眼鏡で見られる
- 他の会社が不採用にした理由は?といったマイナス目線で探られる
- 「手当たり次第に応募している」といった印象を与えてしまう
特に、応募総数が多い場合は「面接まで進んだ会社」or「書類選考をパスした会社」に絞って回答しましょう。
「20社に応募して全て不採用となりました」との内容だと、「じゃ、うちも」と成りかねないですからね。
- これまで2社で面接を受け、現在結果待ちです
- 書類選考を通過し、来週面接を受ける会社が2社あります
こんな感じで伝える「数」を絞り、マイナスイメージの連想を避けるのが賢明です。
また、この質問は「具体的な数」を問われているので、はっきりとした数字で答えることも重要です。
自身の活動状況をきちんと把握していないという印象を与えては、転職に対する本気度を疑われますからね。
- 応募した数ではなく、面接に進んだ会社の数だけを答える
- 現在進行形の会社の数だけを答える
- 内定を断った会社がある場合は、理由込みで伝える
- 他社から受けた評価をアピールにつなげる
バカ正直に答えることにメリットはないので、あなたの活動状況に合わせて回答を準備しておきましょう。
御社のみはマイナス評価に!
応募先が本命であることを強調しようと、「御社以外は受けていません」などと答えると、逆にマイナスに評価される可能性があります。
複数の企業に応募することは常識的なことなので、隠す必要はありません。
進行状況から他社の評価をアピールする!
採用側としては、他の会社がどんな評価を下しているかも気になります。
面接官が「結果はどうなりましたか?」と尋ねてこなくても、自身の評価にプラスになりそうなものであれば、回答に取り入れても構いません。
- そのうち1社から最終面接の通知をいただいております
- 1社で内定をいただき現在検討中ですが、御社のお話しも伺いたいと思い、本日の面接をお願いしました
仮に、面接官があなたに好感触を得ていた場合、この種のアピールが「確信」を与えることになります。
活動期間に対し、受けた会社の数が少ない場合!
活動の長さに対して応募数が少ないと、「案外少ないですね」なんて突っ込まれる可能性もあります。
最悪の場合、「行動力に欠ける」「転職意思が弱い?」「大量不採用を隠す嘘?」などとマイナスに連想されることも。
- 慎重に選択し、応募先を絞る方針で活動してきました
- 活動期間の前半は、資格取得のために通学していました
これら、応募数が少ないことをフォローする文言を追加して乗り切りたいですね。
第一志望を問われた際の答え方!
採用側としては「自社の志望度」も知りたいので、あなたの回答に続けて「そのうち弊社の志望度は何番目ですか?」と問うこともあります。
本心から第一志望であれば、以下のように熱意を込めて答えればOKです。
もちろん第一志望で、ぜひ御社で活躍したいと願っています。
逆に、微妙なラインの場合は難しいですよね。
その場合は、以下のように伝えて「明確な言及」を避けるのが無難です。
面接でのお話しも合わせて検討するつもりなので、あらかじめ志望先のランク付けはしていませんでした。しかし、面接を終えた今は、御社に貢献したいと強く感じています。
面接「これまで何社受けましたか?」の回答例!
この質問で良い印象を残すには、業界・応募数を絞って適度な数を示すことが求められます。
回答例を参考に、あなたにとって適切な回答を準備しておきましょう。
これまでに何社受けましたか?
<回答例1>
<回答例2>