中途採用の現場では、新しい会社に入社することによる「立場の変化」に対応できる人物かも採用基準となります。
その際に用いられるのが、表題に代表される「年齢に関する質問」ですね。
特に、「平均年齢の若い会社」や「求職者が配属予定部署の上司の年齢を上回る」ケースでは問われる可能性が高いです。
- 上司が年下でも気になりませんか?
- 職場には年齢差の大きい同僚もいますが問題ありませんか?
- 職場での年齢ギャップは気になりませんか?
- 当社は若い社員が多いですがやっていけますか?
言葉こそ違えど、全てあなたの「柔軟性・対応力・姿勢」を見極める質問です。
ここに疑念を抱かれると不採用の確率が高まるので、質問意図を理解した適切な回答を準備しておかなければなりません。
企業の質問意図 ~企業はここが知りたい~
適切な回答を準備するため、まずは、企業の「質問意図」を把握しておきましょう。
質問意図
- 年齢に関係なく「新人」であることを自覚しているのか
- 一から仕事を吸収していこうとする謙虚な姿勢を持っているか
- 新しいやり方を取り入れる柔軟な姿勢を持っているか
- 若年層の既存社員と良好な人間関係を構築できるのか
- 自社の状況や求められる役割を理解しているのか
転職するということは、年齢に関わらず転職先では新入社員です!
職場で年齢を気にするような人材は、どの企業であっても敬遠されます。
あくまでも「仕事の場」なので、年齢の区別なく、円滑に人間関係を構築できることをアピールしなければなりません。
特に、管理職経験者の場合は、年下の社員に対して「上から目線」になりがちなので注意が必要!
ここは、経験やプライドを捨て、一から仕事に取り組む謙虚な姿勢を伝えましょう。
また、この質問に求められているのは肯定的な回答なので、はっきりと「問題ない」「大丈夫」と言い切ることが大切です。
その際のポイントは、過去の経験を踏まえた上での理由を語ることです。
OK/NG回答例
回答例から、回答のポイントを抽出しましょう。
当社は若い社員が多いですがやっていけますか?
NG例
若い社員の方々が多いようですが、私は30代中盤に差し掛かるので若干の不安はあります。正直、体力や記憶力は以前より衰えてきているように感じますが、厳しい雇用情勢ですのでそんなことも言ってられません。
なるべく年齢は気にしないようにして、若い社員の方々と意見が合わなかったとしても、何とか業務を遂行したいと思います。
あなたが採用側だとして、この種の回答をする人を雇うでしょうか?
自ら不安を口にするような人物は、採用リスクを考えると怖くて雇えません。
前述の通り、この手の質問に求められているのは「肯定的な内容」ですからね。
OK例
年齢に関しては全く気になりません。前職でも20代の社員を中心としたチームで業務を行ってきました。むしろ、同年代や年齢の高い社員以上に、打ち解けて仕事ができたと思います。
年齢に関わらず、御社に入社できましたら新入社員ですので、一日でも早く社員の皆様から信頼を得られるよう積極的に溶け込み、これまでの経験を生かして御社に貢献したいと考えています。
経験則による「問題なし」を語ると同時に、新入社員としての自覚と、積極的に馴染もうとする「柔軟な姿勢」もアピールできています。
この内容なら採用側に不安を与えることはないでしょう。
上司が年下でも気になりませんか?
OK例①
もちろん気になりません。組織で働く上で年齢の上下は関係がなく、上司の指示に従って円滑に仕事を進めていくことが大切だと考えています。
実際に前の職場でも年下の同僚や上司はいましたし、しっかりとコミュニケーションを取って業務を遂行してきた経験もあるので問題ありません。
OK例②
業務を進める上で年齢は関係がないと考えているので、上司が自分より年下かどうかは全く気にしていません。また、年齢に関係なく他の人から学べることは多くあります。
実際に前職では、若い新入社員から学ばされることもたくさんありました。御社に入社できましたら、年齢に関係なく、良いことはどんどん取り入れて貢献していきたいと思います。
いずれも、「会社組織で働く上で年齢は関係がない」という観点から切り込んでいる回答です。
経験に裏付けされた内容を含んでるため、十分に通用する内容に仕上がっていますね。
これらOK例文を参考に、適切な回答を準備しましょう。
面接の関連情報!
転職面接が「上手くいく人」と「上手くいかない人」の考え方の違い!
続きを見る
参考面接で苦手なタイプの人(上司・部下)を問われた時の適切な答え方
続きを見る