実は、転職において「強み」は採用の決め手となる重要な要素です!
特に面接における「あなたの強みは何ですか?」という質問には、「自己PR」や「長所」とは少し異なるニュアンスが含まれています。「自己PR」や「長所」が面接の序盤で問われるのに対し、「強み」は終盤で問われることが多い。
この理由は、見込みがありそうな応募者の採用の「決め手」を探しているからです。要するに、強みの質問は「有望な人物だが、もう一押し採用へ踏み切るための決め手を与えてほしい」というサインなんですね。
そのため、強みを伝える際に重要なのは、他の応募者との差別化を図ることです。あなただから採用したい...と思わせる「強み」を伝えることができれば、内定はもう目の前です。
そこで、ここでは、転職において重要な要素となる「強み」を職種別にご紹介します。あなたの経験と応募職種を関連付け、何をアピールするのが最適かを導き出して下さい。
転職で使える職種別"強み"一覧
主な職務で求められる「強み」や「実績」を提示しています。応募職種に関連する自身の実績・経験・強みを抽出するのにご利用下さい。
応募先の求める資格、パソコンスキル、税務処理、決算業務、経営分析、予算計画参加、業務効率化の実績、コスト削減への貢献
<総務・人事>
コミュニケーション能力、社内調整、対外交渉、採用人事業務、社員研修業務、何でも屋としての活躍、人事・労務の法令理解
<営業>
取扱商品・顧客層・商圏・営業スタイルの応募先との一致、数値で示せる実績、新規開拓経験、営業企画の実績
<販売・接客>
店長(スタッフ育成、商品管理、在庫管理、クレーム処理、売上実績)、販売員(商品知識の習得、接客スキル、マナー、販促、売上実績)、販売促進(得意な商品分野、企画・実施した販促の実績、企画力)
<企画・マーケティング>
得意な商品分野、情報力、発想力、企画実績、市場の把握、ニーズの分析、スタッフとの連携、ヒット商品の実績
<技術・研究開発>
技術レベル、具体的な設計経験、使用機種・OS・ソフト、チーム内の役割、マネジメント経験、ヒット商品の実績
<制作・クリエイティブ>
得意分野、企画力、実際の作品、パソコンソフトの習熟、マネジメント経験、ヒット商品の実績
応募企業とのマッチングを図るためには、応募先が求めるものと、自分が仕事で得た強みの何がマッチするのかを見極める必要があります。あなたがどんなに自信のある「強み」でも、それが応募先の募集職種で必要なければ何のアピールにもなりません。
たとえば、営業職なのに「縁の下の力持ちで人を裏から支えるのが得意」、経理職なのに「負けず嫌いで成果を出すことができます」などはピントがずれています。この点はしっかりと意識してアピールする「強み」を決定して下さい。
面接時の受け応えの詳細は「転職面接”あなたの仕事上の強みは?”の質問意図と回答例!」を参照して下さい。
転職の強みがない、自分の強みが分からない場合
転職においては、性格面や精神面の「強み」をアピールするよりも、前述した業務に直結するスキルを選択するほうがベターです。
ただ、異業種・異職種への転職で関連性を見出せない場合は、どんな仕事でも活かせる「ビジネススキル」や「ヒューマンスキル」を強みとしてアピールしても構いません。
⇒「転職スキル一覧!あなたは「スキルがない」と思い込んでいるだけかもしれない!」ページへ
ただし、その場合でも応募企業で活用できる「強み」であることが前提です。転職では、企業が求める的確なアピールをした人が勝ち残っていきます。是非とも、的確な強みをアピールして「採用メリット」を企業に与えて下さい。