転職サイトの求人を見続けていると、何だか暗い気持ちになってきますよね。
- この情報は本当?何だか嘘臭いんだけど...
- プラス面の羅列ばかりで信憑性が...
- 本当のことを赤裸々に書いている企業は存在しないのでは?
はい、正解です。
実際の内部事情と異なることは日常茶飯事ですし、会社をより良く見せるために「美化」された内容でもあります!
要するに、不信感を抱くのはある意味当然なんですね。
「そんなのおかしいじゃないか!」と憤りを感じる人もいるかもしれませんが、転職サイトの立場を考えれば、実はおかしなことではありません。
転職サイトの求人情報が「脚色」されていること、実はこれ、当たり前のことである!
ここでは、その実態を解説すると共に、それを踏まえた上でどう読み解くかをお伝えしていきます。
転職サイトの求人は「広告」である!
転職サイトを利用するにあたっては、以下のことを認識しておく必要があります。
転職サイトの求人 = 広告である
転職サイトにとって、求人掲載企業は、TV番組でCMを打つスポンサー的存在です。ここからお金(料金)を貰うことで成り立っているわけですからね。
ゆえに、以下のようなことは普通に行われているわけです。
- 応募者の減少を誘発する「企業に関する悪い情報」は敢えて書かない
- 離職率が高い企業であっても、「素晴らしい会社」であるかのように記載する
転職サイトの求人を継続的に閲覧していると、「通年で求人を出しているような企業」に出会いますよね。
ぶっちゃけ、ブラック要素が強く、離職率が高い「常に求人を掲載している企業」こそ、転職サイトにとっては最大のお得意様なわけです。
転職者からすると邪魔な存在ですが、転職サイトにとってはそうではありません。
ここに「求職者」と「転職サイト」の立場の違いがあるので、そもそも論として、無料で利用が可能な求職者側の思い通りにはならないのです!
転職サイト
- 転職サイトの目的は「利益の追求」であって、求職者に「良い会社」を紹介するのが目的ではない
- 求人掲載企業(スポンサー)に応募者を送り込むのが目的である
- 人材を欲する企業の情報を、求職者に届けるのが目的である
暴論的な言い方になりますが、転職希望者がどんな会社に入ろうが、転職サイトにとってはどうでも良い訳です。
転職サイトは、求職者のことよりも、求人掲載企業のことを気にかけています。
- 想定通りの応募が集まっているか?
- 想定通りの人材を採用できたか?
何故なら、これを実現できないと、他の転職サイトに乗り換えられてしまう(売上が減る)からです。
要するに、こういうことです。
転職サイトはどちらかと言うと、求職者よりも、お金を払ってくれる「企業の味方」である!
転職サイトを利用する上で、この認識は絶対に持っておきたいですね。
ビジネス観点では当たり前!
TV番組でもスポンサー企業の商品を悪く言うことはありませんよね。「競合他社の商品は番組内で使わない」といった配慮もします。
これと同じです。
転職サイトの運営会社も「利益なくして成り立たない営利企業」なので、お金を払ってくれる企業の「目的」を妨げる行為は絶対にできません。
- 応募者を募る
- 人材を確保する
要するに、ビジネスの観点で考えると、これは当たり前のことであり、仕方のないことなんです。
だからこそ、求職者は「転職サイト = 広告である」という視点を持っておくことが大切なんですね。
また、全ての企業が内部事情まで赤裸々に書いていたとすると、恐らく「応募したい!」と感じる企業はほぼ見つからないでしょう。
ある意味、それも怖くないですか?
転職サイトに求人を出すような企業は、何かしらの「人が辞める要素」を持った会社であるのが常ですからね。
- 自社は仕事が相当きついです
- 残業がとてつもなく多いです
- ノルマや要求も厳しく、生半可な気持ちでは続けられません
- 有休の制度は整っていますが、取得できる雰囲気ではありません
- 離職率は高めです
こんな記載があったとして、誰が応募したいと思いますか?
要するに、求職者が応募を躊躇うような情報を掲載しないのは当たり前なのです。
人材確保を目的にお金を出しているんですからね。
莫大なお金を使ってTVでCMを流し、自ら購買意欲を損なうような情報を流す企業が存在するでしょうか?
この疑問の答えが、そのまま転職サイトの求人にも当てはまります。
あなたは既に読み解き方を知っている!
日常生活を送っていると、実に多くの「広告」を目にするかと思います。
その広告には、基本的に肯定的なことが書かれていますよね?
広告は、自社の商品やサービスを魅力的に見せることが目的なので、当たり前です。
あなたはその広告の情報を全て鵜呑みにしますか?
「情報を鵜呑みにし、何も考えずに購入する!」なんてことがあるでしょうか?
広告は美化されていると知っているので、決してそんなことはしないはずです。
- ネットで多角的に情報を集める
- 購入者の「口コミ」を参考にする
- 実際に店頭で商品を手に取り、自分の目で見て確認する
この種の行動を取り、「購入するかどうか」をじっくりと吟味するのではないでしょうか。
これは全て、「自分にとって本当に必要な商品か(価値のあるものか)」を判断するためのものですよね。
広告である転職サイトの求人に関しても同じです。
- 様々な媒体を使って該当企業の情報を集める
- 口コミサイトを使い、過去の在籍者の投稿を確認する
- 面接に赴き、当該企業で働いている人と話し、自分の目で会社を見極める
これは全て、自分の転職目的が果たされる会社かどうかを確認するためです。
転職サイトは広告である!
これを理解していれば、この当たり前の行動ができるのではないでしょうか?
求人掲載企業の見極めは求職者が行うべきことで、転職サイトに頼ることではない!
これが真です。
「無料で利用できるが故のデメリット」と言い換えられるかもしれません。
もちろん、「0を1にする嘘」が掲載されているのは問題です。でも、多少の「美化」は許容しなければなりません。
広告なので「美化」は当たり前、だから、深い企業研究が必要です!
これを疎かにする人が、転職後に「もっと会社の事を調べておけば良かった」と後悔するんです。情報過多とも言われる時代、探せば必ず「何か」出てきます。
ただ、情報収集にも限界がるのも確かです!
だから、実際に面接に行って、自分の目で見極めるんです。
それでも転職サイトの利用価値は高い!
転職サイトのことを蔑むような内容だったかもしれませんが、決してそうではありません。
最初に企業のことを知るのに、これほど便利なものはないですからね。
- 「こんな会社が求人を募っています」を教えてくれます
- 求職者と企業を繋ぐ役割を担ってくれます
- これ一つで転職を完結できます(応募~内定までの工程を提供)
- これら全てを無料で享受できます
ゆえに、広告であっても、高い利用価値があるんです。
転職するのに、こんなにも利用価値の高いものを使わない手はありません。
利用の際は、以下の3点を意識しましょう。
- 広告であることを理解した上で利用する
- 興味のある会社を見つけたら、深い企業研究を行って応募を判断する
- 面接に行って会社を肌で感じ、そこで働いている人と話し、自分の目で企業を見極める
転職サイトが何たるかを理解し、自身の転職に賢く利用しましょう。
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