転職は給料が下がるのが普通、上げるのは意外に難しい!
転職サイトやエージェントの公式サイトや広告では、「給料UP」が簡単に実現できるかのように謳っていますが、実態は上記の通りです。
以下の条件下であればUPも可能でしょうが、その他の場合は下がるのが普通です。
- 現職の給与水準があまりにも低い
- 即戦力として成果を出せる経験・実績・スキルを有しており、かつ面接で相手を納得させることができる
ここでのお話は、「給料が下がる転職はしない方が良い」というものではありません。
但し、給料を下げる転職はできるだけ若い内(25、26歳まで)に行うべきで、更に「結婚前がベスト」というものになります!
この意味するところを詳しく解説していきます。
給料が下がる転職はなるべく若い内に!
若年層の転職者に多いのが、「仕事そのもの」に充実を求めて転職するパターンです
- もっとやりがいのある仕事がしたい
- 今の会社ではやりたい仕事ができない
- 新たな分野に挑戦したい
若い内は人生を模索しても構わないと思いますし、この経験は後の人生の糧になると私は考えています。
でも、このパターンで転職すると大抵は給料は下がります!
ここで一つ考えて欲しいのは、「なぜ、仕事をするのか?」という部分です。仕事の目的ですね。
- あなたは「やりがいのある仕事」をするために働いているのですか?
- あなたは「やりたい仕事」をするために働いているのですか?
- あなたは満足感を得るために仕事をしているんですか?
恐らく、この疑問の答えは「No」であるはずです。
何故なら、誰もが「お金を稼ぐため」に仕事をしているわけで、強いてはそのお金で「より良い人生を設計すること」が目的だと思うからです。
要するに、給料を下げることは「仕事の目的を自ら貶めている」ということなんですね。
例えば、高い給料を貰っていれば、より人生を楽しめるでしょうし、自分の望みも実現しやすいです。
逆に、給料が低いと何かを我慢したり諦める必要が出てきます。
極端な例を挙げてみましょう。
- やりたい仕事をしているけど、給料が低く、プライベートは節約や我慢を強いられている
- 仕事は大変だけど、給料が良く、休日などプライベートが充実していて人生が楽しいと感じている
あなたはどちらを手に入れたいですか?
どちらの人生が充実していると思いますか?
事実をお伝えすると、②の人の方がイキイキと人生を過ごしていることが多いです。人は仕事の充実よりも、プライベートの充実をより求める傾向にありますからね。
もちろん、給料だけが人生の充実を決める要素ではないですが、お金だけの面から考えるとこれが真です。
「やりがいのある仕事」「やりたい仕事」「興味のある仕事」ができても、給料が低ければ絶対に不満を抱く!
何故なら、仕事の目的が低い基準でしか満たされていないからです。もっと言えば、それが仕事以外のプライベートな人生にも影響を及ぼすからです。
この事実をしっかりと頭に入れておいて下さい。
若さがもたらす意義!
もちろん、「仕事の充実を求めて転職してはいけない」ということではありません。
一旦は下がったとしても、転職先で頑張って給料を上げていけば良いわけですからね。
でも、これはあくまでも「若ければ」という中での話です。
- 社会に出て3、4年目の25、26歳であれば、給料が一旦下がることによる損失を最小限に食い止められる
- 転職して何らかの問題が発生しても、しっかりと経験・スキルを積み上げておけば、3、4年後の29歳前後でもう1度転職のチャンスがある
ゆえに、給与が下がる転職をするのなら、「できるだけ若い内(25,26歳まで)に行うのがベスト」なんですね。
自分の求めていたものが手に入れば御の字ですし、そうでない場合でも再チャンスがあるからです。
これが、20代後半や30代だと全く事情が違ってきます。
- 生涯年収に多大なる影響を与える
- 失敗してもやり直しが効きにくい
その結果、「仕事の充実」と「人生の充実」の両方を失ってしまう可能性があるのです。
もちろん、お金だけが全てではありませんし、人それぞれ価値観が違うので、ここに書いてあることが全て正しい訳でもありません。
ただ、お金が大切なのは紛れもない事実であり、多いに越したことはありません。
そのため、損失を最小限に抑えるとともに、リスクヘッジができる「若い内」がカギとなるのです。
給料が下がる転職は結婚前に!
一般的に、結婚するまでは仕事そのものに充実を求める傾向があるので、「仕事に求めるものはやりがい!」なんて自信満々に答えます。
しかし、結婚するとそうではなくなります。
結婚すると仕事に対する価値観は激変する!
特に子供が生まれるとそれは顕著で、人生の主役はあなたから子供に移ります。この場面、「給料が下がる転職」は高い確率で反対されます。
そう、あなたの仕事に対する不満の解消よりも、「安定した生活を送ること」が重視されるからです。
言葉は悪いですが、これが家庭を築いていくということです。自分以外の家族に対する「責任」とも言えるでしょうか。
この「責任」を無視して、自分の想いを遂げる為に転職すると、夫婦間の関係が悪化したり、最悪のケースを招く場合があります。
これは、結婚後の転職で失敗する典型的なケースです。
ゆえに、給与を下げる転職は「責任」のない結婚前に済ませておくのがベストで、お金の面から考えても、なるべく若い内にというのがカギになります!
前述した内容と通じる部分がありますが、「将来は結婚して家庭を持ちたい」と漠然とでも考えているのなら、それを見越してより若い内に転職しておく必要があります。
最も避けたいのが以下のケースです。
- 給料は度外視して、やりがいのある仕事を求めて転職する
- 彼氏・彼女ができる
- 結婚して子供が生まれる
- 価値観が変わり、「給料」と「家族との時間」を求めるようになる
- 転職なんてしなければ今頃は...と後悔する
- 再転職の道へ
これは、①の段階で「今」だけを考えて転職したことによって引き起こされるケースです。
再転職が上手くいけばまだ救いはありますが、上手くいかなかった時は最悪です。
こんな事態に陥らないためにも、転職は「未来」も見据えて行わなければなりません。
結婚したいと考えている人は特にそうです。それだけ「結婚」はあなたのライフスタイルや価値観を劇的に変えるのです。
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