想像してみて下さい、あなたの周りにこんな人がいたとしたらどうでしょう...
- 明らかに嘘を付いている人
- 大きく話を盛っている人
- 何を聞いても一般論しか返ってこない人
- 話している態度が怪しく、何かを隠そうとしている人
もし、こんな人がいたとしたら、突っ込んだ質問をして「嘘」を暴いてやりたくなりませんか。答えに窮するだろう質問で「真実」をさらけ出してやりたくなりませんか。
実際にそうしなかったとしても、そう思うのが人間心理です。
実は、面接もこれと全く同じなんですね。
- 求職者の答えた内容に疑いを抱くと、突っ込んだ質問でその真実を探ります
- 話を盛っているなと感じると、突っ込んだ質問で具体的な説明を求めます
- 一般論しか返ってこない人には、突っ込んだ質問でその人の本音を探ります
- 何かを隠そうとしている人には、突っ込んだ質問で隠された部分を探ります
つまり、面接で突っ込んだ質問をされるのは、応募者側にも原因があるということなんです。面接官は決して、突っ込んだ質問で求職者を困らせたいわけではありません。
面接官の視点で回答内容を見直そう!
もしあなたが面接後に「今日の面接は突っ込んだ質問をされて上手くいかなかったな...」と感じているとしたら要注意。何故なら、それはあなたに原因があるかもしれないからです。
仮に、自分に原因があることに気付けなければ、ずっと不採用が続いてしまいます。
- 突っ込んだ質問をされ、適切な答えを返せずに不採用!
- 突っ込んだ質問はなかったが、嘘と判断されて不採用!
まだ突っ込んで質問してくれるなら有難いですが、それをしない面接官もいます。企業によっては、「この人は嘘を付いているな!」と判断したら突っ込むことなく即刻不採用です。要するに、「嘘を付く人は採用しない」と決めている企業なんかも存在するわけです。
これが実状ですから、あなたの語った内容に突っ込みが入る場合は要注意です。それは、あなたの回答が「つい突っ込みたくなるもの」である可能性が高いということを意味しています。
あぁ、今日の面接官は厳しくて運が悪かったな...で終わらせているといつまで経っても内定は獲得できません。
自己PRで「私はお客様が喜ばれる売り場作りに自信があります!」と語ったとしましょう。
これは完全に「主観的」な内容なので、面接官は本当にそうなのか判断できません。だから、以下のような突っ込んだ質問でその真偽を探ります。
- お客様の喜ばれる売り場作りとは、具体的にどんなものですか?
- お客様が実際に喜ばれたエピソードがあれば教えて下さい!
- その売り場作りは、店舗運営においてどんなメリットがありますか?
自己PRは、具体的なエピソードや数値を交えて客観的に語ることが重要で、更にそれが「応募企業でどう活かせるか」までが回答として求められています。つまり、これが出来ていないから突っ込まれるんですね。
志望動機なんかも同じです。
志望動機は「何故、その企業でないといけないのか」が回答のポイントです。つまり、どの企業でも通用するような志望動機では突っ込まれるわけです。
- 〇〇さえ実現できれば、自社でなくても問題ないということですか?
- その理由であれば、今の会社でも実現できるのではないですか?
このように、企業の質問意図に沿った回答をしていないから、突っ込まれるんですね。
また、あなたの話し方や態度から信憑性を疑われ、突っ込まれることもあります。
以下の疑問を自分自身に問うてみて下さい。
- 嘘を語る時、バレやしないかという不安が顔や態度に出ていないか?
- 本当の転職理由を隠そうと、嘘バレバレの理由を語ってはいないか?
- 自分を良く見せようと、ありもしない大きな話をでっちあげていないか?
- マニュアルをそのままなぞったような優等生的な受け応えをしていないか?
思い当たる節がれば、それが突っ込みを受ける原因かもしれません。
面接官は疑いを抱くと、その真偽を確かめるために突っ込んだ質問を返します。面接官は求職者が語る内容に納得できないと、詳しい話を聞いて納得したいんです。
これが、人間心理です。
つい、意地悪な質問をしたくなるんです。
あなたの回答がそうさせてるんです。
面接では、面接官の突っ込みではなく、興味を引き出さなければなりません。あなたの準備している回答に問題がないか、面接官の立場になって再確認してみて下さい。
また、今後の面接で突っ込みを受けたら、突っ込まれた原因を探り、修正を加えて回答レベルを上げていきましょう。突っ込みが減るということは、「面接官の聞きたいことを適切に回答できている証」にもなります。
この積み重ねが、結果的にあなたに内定を届けてくれるはずです。