面接官はよく「応募者には自分の言葉でありのままを話して欲しい」といったことを言います。
これは具体的に何を意味していて、どこまでがホントなんでしょうか。
- 面接で伝えたいことを上手く伝えられない
- 機械的な受け応えになってしまう
- 自分の言葉で話すってどういう意味?
この種の悩みや疑問を抱えている人が多いようなので、「面接で自分の言葉で話す」について考えてみようと思います。
他の候補者との差別化を図り、面接を突破する上でも重要な考え方となるので、是非一読下さい。
面接で「自分の言葉で話す」が意味するところ!
基本的に求職者は、面接の場で「採用されるだろう人間」を演じます。
もちろん、ある程度の演技は必要なのですが、その想いが強い余り、以下のような発言に終始してしまうんですね。
- この角度からの意見を述べた方が好印象だろう
- 本音は違うけど、こう回答した方が評価が高まるだろう
しかし、相手に100%合わせにいく姿勢では、アピールしたいことが面接官に伝わりません!
ネットや書籍から拾ってきただけの模範回答では、「それは本音ではないのでは?」と受け取られてしまうからです。
面接官からすると、ありきたりな模範解答は聞き飽きていますからね。
その意味で、「自分の言葉で話す」という方向性は正しいのですが、全て本音で語れば良いかというと、それもビジネスの世界では通用しません。
ここに難しさがあるんですね。
例えば、志望動機として、「大手で安定しているから志望しました」と語れば、面接官には聞こえが悪いはずです。
だからこそ、ホンネを隠してウケの良さそうな模範回答で取り繕うのですが、それだと「自分の言葉」ではなくなります。
では、どうすれば良いのか?
大事なのは、その先なんですね。
例えば、「安定した大手で働きたい」というのが志望動機の本音であるのなら、あなたがそう考える理由を添えれば良いのです。
そうすれば、貴方なりの考えが入った「自分の言葉で話す」が出来上がります。
注意
あなたの考えを添えて話すことにプラスして、相手を納得させることができて初めて評価されます。
以下のページでもお伝えしていますが、昨今は模範解答の一部をもじっただけの「当たり障りのない回答」をする人があまりにも多い!
参考面接で個性的な回答は必要か否か?そもそも、個性的な回答とは何なのか?
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ゆえに、面接官は「自分の言葉でありのままを話して欲しい」と感じているんですね。
自分の言葉で話さないと、相手に「あなたという人間」が伝わりません。その結果、「人となりが分からないので採用できない」となってしまうのです。
「自分の言葉で話す」を具体例から学ぼう!
ここでは、「収入を増やしたい」という本音があったと仮定して、「自分の言葉で話す」を超簡易的な例でご紹介します。
【✕ ホンネを隠して当たり障りのない回答をする】
【△ ホンネを端的に伝えるだけでは通用しない】
【〇 ホンネに理由が添えられると説得力が高まる】
面接において「自分の言葉で話す」とは、自身の語る内容に「自分なりの考え」や「明確な理由」が添えられていることを意味します!
応募者には自分の言葉でありのままを話して欲しい!
これは、何でもバカ正直に語って欲しいという意味ではなく、応募者自身の考えを聞かせて欲しいということなんですね。
これが実現できると、たとえ同じ内容を掲げていたとしても、他者と差別化が図れる「個性的な回答」ができあがります。
是非ともこの点を強く意識して面接に臨んで下さい。