昨今は、プライベートを重要視している方や、「休日には一切仕事に関わりたくない」といった人が増えています。
その関係で、面接にて入社前に「緊急時の出勤可否」について問う企業が増えています。
- 急な休日出勤に対応できますか?
- 緊急時に休日出勤の要請が稀に出ますが、対応可能ですか?
企業の質問意図、OK・NG例文から、この質問について考えていきましょう。
企業側の本音 ~ここが知りたいポイント~
適切な回答を準備するため、まずは、企業の質問意図を把握しておきましょう。
質問意図
- YESの場合は「対応可能」だとする根拠を、NOの場合は「それなら仕方がない」と思えるような理由を聞かせて欲しい
- 印象を良くしようと、勢いだけで「対応可能!」とは言って欲しくない
- 「応募者の仕事との向き合い方」について探る意図もある
この質問は「緊急時」というのがポイントで、日常的な休日出勤の対応可否を聞いているのではありません。
あくまでも、何らかの問題が発生し、やむを得ず出勤の必要性が生じた場合の話です。
休日出勤という言葉に反応して、「えっ!?この会社は休日出勤があるの?」といった否定的な表情を出さないこと!
あからさまに否定的な表情を出してしまうと、以下のようにマイナスに連想される可能性があります。
- 仕事に対する責任感が薄い
- 働くことに対する認識が甘い
- 自分本位の性格では?
前述の通り、応募者の仕事との向き合い方を探る意図も隠されていますからね。
この質問は、「対応可」or「対応不可」のどちらが正解といったものはなく、どう答えるかが明暗を分けます。(対応可の方が印象が良いのは確かだが...。)
例えば、「緊急時であれば対応できます!」との姿勢を取る場合でも、一言で片付けるのではなく、過去の経験や具体的な方法論を交えて「対応可」とする根拠を語る必要があります。
一方で、休日出勤は難しいという方向性で話す場合は、「対応できない明確な理由」を添える必要があります。
趣味や娯楽を理由として挙げる人はいないと思いますが、家庭の事情など、面接官が「その理由なら仕方がない」と納得するレベルの理由です。
回答例(NG編)
実際の面接でよくある「NG回答」について見ておきましょう。
NG例①
はい、会社のためなら24時間365日いつでも対応可能です。
NG例②
急に言われても対応できない場合があります。
NG例③
えっ!?休日出勤があるんですか? それはどれくらいの頻度で~
胡散臭い勢いだけの回答、明確な理由のない言い切り、休日出勤に対する拒否的反応、前述の意図から考えると全てNGです。
これらの回答はマイナスにしかなり得ないので注意して下さい。
回答例(OK編)
OK例文から、回答のポイントを探りましょう。
OK例
置かれた状況にもよりますが、可能な限り対応するよう努めたいと思います。
そのような命令が下るということは、業務上で緊急性の高い事案が発生したということでしょうから、他の所要よりも優先すべきだと考えるからです。
私の今までの経験上、そういった緊急性が求められるケースは事前に想定できると考えます。たとえば、前職でのプロジェクトでは、納入後は様々な不具合が出ることを知っていましたので、その時期に限ってはメンバー全員が臨戦態勢を取るようにしておりました。
実際に緊急的に出勤してその場をしのいだ経験もあるので問題はありません。
対応姿勢や具体的な対策(緊急事案発生の想定)について語ることができており、勢いだけで「対応可」と答えたのでないことが分かりますね。
また、前職の経験を伝えることで「対応可」とする裏付けもできています。
この内容であれば、プラスにこそなれど、マイナスになることはありません。面接官も語られた内容を素直に受け取ってくれるはずです。
OK例文を参考に、適切な回答を準備して面接に臨みましょう。
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