やりがい追求

やりがいを求めて給料を減らしてまで転職するのは正解なのか?

どうせ仕事するのであれば「やりがいのある仕事」がしたい!

今後も何十年に渡って仕事を続けることを考えると、この考えに至るのは自然なことです。その影響で、昨今の転職市場は「やりがい」を求めて転職する人で溢れています。もちろん、仕事に「やりがい」を求めることは決して悪いことではありません。

ただ、今の仕事にやりがいを感じていないということは、「新たな仕事」「憧れている仕事」「昔から興味があった仕事」に就くことを目指すことになると思います。要は、新たな分野への挑戦、未経験分野への挑戦ですね。

そうした場合、転職すると大抵は給料が下がることになり、キャリアも一から積み直しになります。ここで一つ、以下の問いについて考えて欲しいのです。

給料を減らしてまでやりがいを追求する!
この選択は未来を見据えていますか?

給料よりも大切なものがある!
お金だけが全てでなはい!
私は給料よりもやりがいを追求する!
やりがいのある仕事に就いて給料を上げていけば良い!

こんな声が聞こえてきそうですが、確かにこれらの考えは間違っていません。ただ、以下の現実を確認して、もう一度よく考えて欲しいのです。

これは全て「将来的な後悔」を防ぐためです。

1.仕事の目的を再確認しよう!

なぜ、あなたは仕事をするのでしょうか?
仕事することの「目的」に立ち返って下さい!

仕事の目的…そう、それは「お金を稼ぐこと」にあるはずです。決して、「やりがいのある仕事をすること」が仕事する目的ではないですよね。

更に言うと、仕事をして稼いだお金で「より良い人生を設計すること」が最大の目的ではないでしょうか。

  • 一定水準以上の生活をすること
  • 友人・知人と交流して人生を豊かにすること
  • 彼氏・彼女と楽しく過ごすこと
  • 結婚して家庭を築くこと
  • 子供を不自由なく大切に育てていくこと
  • 趣味を楽しんで人生を充実させること
  • 欲しい物を買うこと
  • 行きた場所に行くこと
  • 将来に備えること

つまり、給料を減らすということは、お金を稼ぐ最大の目的である「より良い人生を過ごすこと」に制限を加えることを意味するわけです。また、給料を減らす転職は、計画的に昇給していかないと「生涯年収」に大きな影響を及ぼします。

この点を理解していないと将来的に後悔する可能性があります。

例えば、「将来的に結婚して子供も作り、マイホームも欲しい!」と考えているとしましょう。ここで一つの事実をお伝えすると、結婚すると仕事に対する価値観は激変します。仕事のやりがい云々よりも、「どれだけ家庭にお金をもたらすことができるか」「どれだけ家族と過ごせる時間を確保できるか」が大切になります。

あなたは未来でこの状況に直面した時、「あの時転職しなければ、今よりも給料が多く時間的にも余裕があったかもしれない…」と後悔しませんか。「何よりもやりがい重視だから問題ない!」と自信を持って言えますか?

私は、結婚して家族がいる家計の柱となる人物が「やりがい」を求めて転職するという事例を聞いたことがありません。逆に、若い時分に転職を重ねたことが影響し、結婚後に給料が低いことを嘆いている人には出会ったことがあります。

未来を見据えず、一時の感情で転職することは危険をはらんでいる!

この事実をよく知っておいて欲しいと思います。

お金が全てではありません。
でも、お金はメチャクチャ大切です!

仕事をする目的は「お金を稼ぐこと」にあります。
仕事をする目的は「やりがいのある仕事をすること」ではありません。

将来的に絶対に後悔しない転職なのか?
この点をしっかりと吟味して下さい。

 


 

2.やりがいは自分自身で見出すものである!

あなたは、やりたい仕事・やってみたかった仕事・興味のある仕事をすれば、「やりがいを感じることができる」と勘違いしてはいないでしょうか。

はっきり言ってこれは違います!

何故なら、やりがいとは会社(仕事)から与えられるものではなく、自分自身で見出すものだからです。

例えば、同じ会社で同じ仕事をしていても、「与えられた仕事に自らやりがいを見出してイキイキと働く人」と「こんな仕事やってられないとイヤイヤ働く人」に分かれます。

これは何も、前者がやりたい仕事ができているからではありません。組織で働く人間として、与えられた仕事の意味や必要性をしっかりと考え、自分自身の成長や会社の利益を考えて前向きに働いているからです。

つまり、やりがいの有無は、「与えられた仕事に対してどう考えるか」という個人の思考に大きく左右されるということなのです。この本質的な部分を理解していないと、転職しても結局は今と同じ状況に陥ります。

メッセージ

転職してやりたかった仕事ができれば、初めは「やりがいがある」と感じるでしょう。でもそれは、「自分の想いが実現した高揚感」「新たな仕事や環境に対する新鮮味」「仕事を覚えていく喜び」からそう感じているだけです。

人はどんな環境にも慣れていくので、次第にそれは薄れてきます。仕事も覚え、特に深く考えることなく惰性でこなせるようになります。また、その仕事の「負の部分」にも触れることになり、利益を生む苦しみも味わうようになります。

その結果、転職初期に感じていた「やりがいもどきの感情」は次第に薄れてきます。

結局のところ、「転職という環境が変わることによってもたらされる(会社や仕事から与えられる)やりがいもどきは長続きしない」ということなんです。

継続的に仕事に対してやりがいを感じることができるかどうか?
これは、あなたが仕事に対してどう向き合い、どう考えるかにかかっています!

だから、あなた自身の考え方も変えないと、転職しても結局は何年後かに「やりがいがない」と嘆く羽目になります。

 


 

3.人間の感情は時の経過と共に変化する

人というのは、その時々の状況や重ねた経験、出会った人の影響を受けて「やりたいこと」「興味があること」がどんどん変化する生き物です。だから、今あなたが「やりがいがある!」と感じていることが、5年後・10年後も同じだとは限りません。

あなたは「私は〇〇の仕事をすれば一生やりがいを感じることができる!」と自信を持って断言できますか? これに「YES」と回答できないとすると、今回の転職の意味はどこにあるのでしょうか。

また、仕事を続けていくと、プレイヤーからマネージャーへの転換が求められるので、組織に属する限り同じ仕事をずっと続けるなんてこともできません。(一生プレイヤーの立場で給料も横ばいでいいというのなら別ですが)

この点もしっかりと理解しておく必要があります。

最後に…

ここまで偉そうなことを書いてきましたが、何を隠そう、私も若い時分に「こんなつまらない仕事一生続けられない」「もっとやりがいのある仕事がしたい」と転職に走った人間の一人です。

だから、ここでお伝えしたことは、私が「やりがい」を追って転職した結果から導き出した答えです。今思えば、「仕事とは何なのか」「何が大切なのか」を理解しようともせず、カッコつけていただけですね。

ただ、社会に出たばかりの経験の浅い若造では気付けなかったのです。若い時というのは、自分の行動が将来にどんな影響を与えるか深く考えません。それが若者の良いところでもあるんですが、それが後悔の要因になったりもします。

だから、今「やりがい」を求めて転職という道に進んだ人に、「こういった側面があるんだ」ということを知っておいて欲しいのです。

やりがいを求めて転職しても問題ありません!
上手くいく可能性も大いにあるわけです。

ただ、深く考えもせずに結論を出して突っ走るのはやめましょう。そして、転職を決意したのであれば、会社を変えるのと同時に、自分自身の「仕事」に対する考え方も変えて下さい。

  • これまでのキャリアを捨て、給料を減らすことの意味を理解しているか?
  • ライフスタイルや将来を考慮した上でのやりがい追求なのか?
  • 今現在の一時的な感情に流されていないか?
  • 今の環境から逃げたいだけの転職への逃避ではないか?
  • やりたい仕事ができれば、やりがいを感じると勘違いしていないか?
  • やりたい仕事ができれば、やりがいがずっと続くと勘違いしていないか?
  • やりがいがあると思っている仕事、その仕事の負の部分までしっかりと調査したか?
  • やりがいは自分自身で見出すものだと理解しているか?

仕事、やりがい、人生、どれも複雑に絡まって難しいですが、だからこそ、本当に真剣に考えて後悔しない選択をして欲しいと思います。

 


 


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