声優になるには、「声優養成所」or「声優専門学校」に通って基礎力を身に付け、その後プロダクションに所属する、というルートが一般的になっています。
ここでは、「声優養成所」と「声優専門学校」の特徴やメリット・デメリットを掲げ、「どちらを選ぶべきか?」の判断材料となる情報を提供しています。
あなたの進路を選択する情報として役立てて欲しいと思います。
声優養成所ルート
声優養成所とは、声優プロダクションが運営する「声優を育てるための実践的訓練施設」です。授業内容は演技やアテレコ実習、ボイストレーニングなど実践的な内容となっており、学費は2年間で約100万円必要です。
専門学校との大きな違いは、「入所するのにオーディションに合格する必要がある!」という点です。その為、全くの未経験者(独学を含め声優関連の活動を全く行っていない人)が入所するのは難しいという現実があります。
ある程度の声優活動経験のある人が、実践的訓練で更に能力を高めていく場所!
これが声優養成所を一言で表したものです。
オーディションに合格するとプロダクションの養成員として入所できるため、非凡な実力が認められれば、当該事務所からデビューできる可能性もあります。この点は、専門学校にはないメリットになります。
養成所選びにあたっては、所属したい事務所を調べ、当該事務所が運営している養成所を選ぶようにしましょう。授業は週に数回とコマ数が少なく、仕事やアルバイトをしながら学ぶことも可能です。
声優専門学校ルート
専門学校の「声優コース」では、声優になるための「基礎」と「実践」の両方を身に付けることが可能です。
授業は、イントネーションから発生練習まで基礎と実践の両方が組まれており、週5日、みっちりと授業が詰まっています。そのため、仕事(正社員)との両立は困難です。
学費に関しては2年間で約200万円ほどかかり、入学にあたってオーディションはなく面接のみとなっています。(余程の素行不良などがない限り、落とされることはまずない!)
専門学校は入学への敷居が低く、基礎からみっちりと学べるので、これから声優を目指して活動していきたい人向けだと言えます。
養成所と違って特定の声優事務所が運営しているわけではないので、複数の事務所にアプローチが可能で、この自由度の高さが専門学校のメリットです。
声優を目指す上で知っておくべきこと
ここまで、「養成所」と「専門学校」の両者を比較してきましたが、大きな優劣はなく、あなた自身の現在の状況、声優活動経験、経済状況から選択すれば問題はありません。ここでは、声優を目指すあなたに知っておいて欲しいことをお伝えします!
それは、「養成所」と「専門学校」どちらを選択するにせよ、声優になれる保証は一切なく、それどころか、ほとんどの生徒は声優になることができないという現実です。
実際、声優になれる(声優としてお金を稼ぐことができる)のは100人に1人、さらに、声優として食べていける(継続的に声優一本で生活できる)のは3000人に1人、と言われています。
これが声優の世界の嘘偽りのない現実です。
この点に関しては、「声優の「成功率」は3000分の1にも満たない」「声優を失敗した人の悲しき末路」にページで更に詳しく解説しています。今から声優を目指すあなたの心を暗くしてしまう情報かもしれませんが、後悔のない人生をおくるためにもぜひ一読下さい。