声優の「成功率」は3000分の1にも満たないという話です…
声優での成功を「声優の仕事だけで継続的に生活する」と考えた時、その成功率は極めて低いのが実情です。声優の世界は厳しい…声優を目指している人であれば、ある程度は理解していることだと思います。
ここでは、その厳しさを「数字」で具体的に示したいと思います。
あなたが、極めて低い確率の成功を求め、本気で声優を目指す覚悟ができているのかを確認して欲しいと思います。
声優の厳しさを数字から学ぶ!
声優になるには、「声優養成所」or「声優専門学校」に通って基礎力を身に付け、その後プロダクションに所属するというルートが一般的です。
しかし、養成所や専門学校を卒業すれば声優になれるという保証は一切なく、それどころか、ほとんどの生徒は声優になることができないという現実があります。
卒業後、実際に声優になれるのは100人に1人!
この数字だけでもその厳しさを痛感できますよね。しかし、これはあくまでも「声優になれる確率」であって、「声優の収入だけで生活していける」とは全く別の話です。
この原因は、声優の世界には「声優プロダクションに所属できたとしても、仕事は各番組のオーディションに参加して自力で勝ち取る必要がある」という要素があるからです。そして、このオーディションを勝ち抜くのがまた至難の業なのです。
番組オーディションの平均競争倍率は300倍!
この高い競争率を勝ち抜いた人だけが、声優の仕事で収入を得ることができます。しかし、見事勝ち抜けたとしても、声優としてのランクが低ければ微々たる収入にしかなりません。
お試し期間の意味合いがある「準所属(プロダクション入社後の2年間)」の場合、時間に関係なく1本あたり15,000円と定められており、事務所が5,000円を差し引くので、10,000円が自分の収入となります。
準所属期間の活動が評価され、晴れて「正所属」となった場合は、キャリアや人気度合いによりランクが上がっていきます。【ランク15からスタートし、16(16,000円)、17(17,000円)といった具合に報酬がアップしていく】
そして、オーディションでの競争は「正所属」となった後もずっと続いていくので、番組側から声が掛かるような人気声優にならないと、継続的に収入を得ることはできません。
それが故に、声優だけで生計を立てるのは難しく、「声優の収入だけで継続的に生活していけるのは3000人に1人!」と言われるんですね。
これが声優の世界での成功率です。
声優を「仕事」として捉えたとき、超絶ブラックと言えるレベルの現実が存在します。一般企業に就職して働くこととはワケが違います。言うならば、「お笑い芸人になって芸能界で成功する!」といったレベルの厳しさがそのにはあるのです。
あなたは、3000人に1人の狭き門を突破するだけの、本気で声優活動に取り組む覚悟を持っていますか?
声優を目指すのであれば、この疑問と真摯に向き合う必要があります。単なる憧れやアニメが好きだからといった安易な理由で声優を志すのは注意が必要です。