転職の面接では「給与」に関してあなたの考えを問われることがあります。
- 前職(現職)よりも給料が下がりますが大丈夫ですか?
- 自社に入社すると給与が下がりますが問題ありませんか?
今の時代、ステップアップよりも「自己実現」や「不満解消」を目的に転職する人が多く、給与が下がること自体は珍しくありません。
しかし、働く上で給与が重要なのは疑いようがなく、企業は「応募者が給与に対してどう考えているのか」を知りたいわけです。
仕事の目的 = お金を稼ぐこと
この質問に対しては「企業の質問意図」をしっかりと把握した上で回答を準備しておくことが大切です。
ここでは、ベストな回答を導くために、「企業側の質問意図」「NG回答例」「OK回答例」を交えて詳しく解説していきます。
企業側の本音 ~ここが知りたいポイント~
企業はこの質問から何を探っているんでしょうか。
適切な回答を準備するため、まずは、企業の質問意図を把握しておきましょう。
質問意図
- 受け入れてもらうことを前提に聞いている
- 給与を下げてでも自社で働きたい!とする理由が知りたい
この質問はその言葉が示す通り、「単なる意思確認」という意味合いがあります。
応募する段階であなたも給与が下がることは理解しているでしょうが、「本当にそれで問題がないのか」を念を押して確認しているんですね。
次に、企業は「なぜ、給与を下げてまで自社で働きたいのか?」という疑問を持っており、その理由を知りたいと考えています。
そのため、「給与が多少下がるとしても、ぜひ御社で働きたい!」という強い決意や覚悟を、具体的な理由と共に回答しなければなりません。
御社での〇〇職において、ぜひ△△を扱ってみたいという想いから今回の転職に踏み切った次第です。そのため、お金についてはあまり執着していません。
更に、就業意欲をアピールするために「入社後の取り組みや成果で給与アップを目指していきたい」と付け加えるのも有効です。
NG回答例
実際の面接でよくありがちな「NG回答」についていくつか取り上げておきます。
NG例①
問題ありません。たとえ半分になっても御社で頑張ります。
問題ないとする具体的な理由がないために、「単に勢いで言っている」と捉えられる可能性があります。
入社意欲を示すために「半分でもOK」と大袈裟に語ったケースですが、ここまでの譲歩は必要ありません。
NG例②
どうにか現職並みでお願いできないでしょうか。
具体的な理由や根拠もなく「現状維持」「給与アップ」を要求するのもNGです。
前述の通り、この質問は受け入れ前提なので、何らかの要求を示す場合は、企業側が納得するだけの具体的な根拠を示さなければなりません。
OK回答例
この質問はどんな回答が適切なのか、OK回答例からそのポイントを探りましょう。
OK例①
今は、御社へ入社して働くことが最優先事項ですので、給与が下がることは覚悟しております。
確かに、給与だけについて言えば「現職並みの金額をいただきたい」というのが本音です。ただ、御社において何の実績も挙げていない私が、今この場で言えることではないと思っています。ですから、御社から提示される金額に従いたいと思います。
但し、入社させていただく以上は求められる以上の結果が出せるよう業務に励み、自らの力で給与を上げていきたいと考えております。
給与額について本音をはっきりと語った上で、応募企業の条件を受け入れる理由について丁寧に伝えています。
更に、入社後の意欲についてもアピールできているので、暗に「この給与額では不満」と語っている内容ですが問題はありません。
端的な回答でもOK!
給与が下がることに問題がないのであれば、簡単な理由を添えて「問題ありません」と端的に終わらせてもOKです。
面接において、給与に関しては答え方が難しいですが、あなたが何を手に入れたいのかを考えて回答を準備しましょう。
ちなみに、転職では「給与は入社後に成果を示すことで自ら上げていく!」という考えで臨むのがベストです。
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