昨今、職場内における受動喫煙被害などが問題となり、禁煙・分煙を実施する会社が増えてきました。
その影響を受け、面接でも「喫煙(タバコ)」に関して問われることが増えています。
- あなたは普段タバコを吸いますか?
- オフィスは禁煙ですが大丈夫ですか?
- 勤務時間中は禁煙ですが問題ありませんか?
- 職場内に喫煙場所はありませんが問題ありませんか?
面接担当者が知りたいのは、基本的に喫煙習慣の有無と程度です。
応募者がヘビースモーカーであれば、勤務時間中でも喫煙のために頻繁に席を外すなど、業務効率の悪さが懸念されます。
ましてや職場に「非喫煙者」が多い場合は、業務中の離席への悪感情のほか、服についたタバコ臭が迷惑など人間関係の問題も起きやすいです。
この懸念を確認するための質問なので、喫煙者は社会情勢に配慮した回答が求められます。
喫煙自体に否定的な職場なら、面接での禁煙宣言も一案ですが、それ以外のケースであれば「吸いますが・・・」と素直に伝えるほうが得策です。
嘘を付いて入社しても、身近な同僚には絶対にバレますからね。
オフィス(勤務中)は禁煙ですが問題ありませんか?
はい、問題ありません。タバコは吸いますが、前の職場でも勤務中は禁煙だったので、休憩時間や勤務時間外に社外でたしなむ程度でした。
自分の周囲にも、タバコ嫌いの家族や、禁煙中の同僚が数多くいましたので、嫌悪感を抱かせないようマナーにも常に気を配っていました。
喫煙者の場合は、回答モデルのように「程度が軽いこと(ヘビースモーカーではない)」&「過去の経験を踏まえた上での問題なし」を語るのがベストです。
このレベルの回答を示せれば、「喫煙者は絶対に採用しない!」と決めている企業でもない限り、喫煙行為が問題視されることはないはずです。
非喫煙者も油断は禁物!
タバコに関する質問は「喫煙者」に対してのものだと思われがちですが、実はもう一つの側面もあります。
非喫煙者の嫌煙意識の度合いを確認する!
実際、中小規模の会社では受動喫煙を防止する対策も、まだ完全とは言えない状況にあります。
オフィス内は禁煙であっても、パーティションで区切られただけで、喫煙場所から煙やにおいが流れてくるような「不完全分煙」もめずらしくありません。
- 財政力の問題から「完全な喫煙場所」を新設することに手が回らない
- 年配の経営陣(従業員)の喫煙率が高く、分煙にそこまで力を注いでいない
この種のケースがまだまだ存在するんですね。
こうした職場では、逆に「非喫煙者」に対して嫌煙意識の度合いを探るために質問します。
過去に煙草に対する嫌悪感の強い従業員が辞めたケースなどがあったのかもしれません。
ゆえに、化学物質過敏症であるなどの健康上の理由があれば別ですが、「タバコは大嫌いです」or「勤務時間中は全面禁煙にすべきです」など強硬な主張は避けるのが無難です。
強硬な主張は、職場環境に溶け込めないと判断される可能性があるからです。
そのため、非喫煙者の場合は「タバコは吸いません」との一言で片付けるのが無難です!
<喫煙(タバコ)に関する質問の回答ポイント>
- 喫煙者は禁煙・分煙の流れが加速している社会の実状に配慮した回答を行う
- 喫煙者の「タバコは吸いません」という嘘はバレるので避ける
- 非喫煙者の場合は、必要以上に「嫌煙権」を主張しない
このポイントを意識した回答をすれば、あなたの評価が下がることはないはずです。
こんな質問で採用可否を判断されるのはバカらいしので、適切な回答を準備して面接に臨みましょう。