転職活動のプロセスにおいて最もストレスを感じるのが「面接」ではないでしょうか。「質問にうまく答える自信がない」「不利な点を突っ込まれたらどうしよう」など、過度な緊張や恐怖心を抱いている人もいるかと思います。
ただ、採用過程で「面接」のない会社は存在しませんし、「合否の90%は面接で決まる」と言われるくらいに重要なプロセスです。
こんなことを言うと更にプレッシャーになるかもしれませんが、多少はプレッシャーを感じている方がポテンシャルを発揮できます。
転職の面接が不安で怖い・・・この気持ちはよく分かります。でも、気張らないでいきましょう。ありのままを伝えれば良いんです。
ここでは、面接に対して「不安」「恐怖心」を抱いているあなたに対して、それを心の面からケアできる考え方をお伝えさせていただきます。
完全に不安を拭うことはできませんが、和らげることができれば幸いです。
多少の緊張感・恐怖心・プレッシャーは必ず存在する!
面接には多少の緊張感・恐怖心・プレッシャーが必ず付きまといます。
どんなに練習しようが、回数を重ねて慣れようが、それがゼロになることはありません。これが面接というものであり、プレッシャーをゼロにする方法なんてのも存在しません。
つまり、あなたがすべきことは緊張感・恐怖心・プレッシャーを軽減する行動をすることです。残念ですが、「不安をゼロにする方法」なんてのは存在しないので探さないで下さい。
不安を軽減する一番の方法は、自分のホンネと向き合う、応募先企業を徹底的に調べるなど、とにかくしっかり事前準備することです。
面接の合否は「事前準備の程度が決める」と言っても過言ではありません。そのため、面接を突破する、面接に対する不安を軽減する、この二つの観点からも事前準備は極めて重要です。
そして、どんな質問を投げかけられても「自分の言葉」で堂々と話せるよう準備しておきます。(自分の言葉で話す重要性は「面接官の”自分の言葉で話して欲しい”はどこまでがホントなの?」で詳しく解説しています。)
応募先企業を徹底的に調べ、「自分が入社したらこのように働いて貢献する」と十分にシュミレーションしておくのも大切です。
事前準備を徹底したとしても、面接に対する不安を解消することは難しいでしょう。しかし、この不安や恐怖心は「行動(事前準備を徹底)するためのモチベーション」に変えてことはできるはずです。
面接では、自分をより良く見せようと、どうしても自分を作り込んでしまいます。
もちろんこれは悪いことではありませんし、多少なりとも必要なのは事実です。しかし、これをやり過ぎるがために「化けの皮が剥がれること」を恐れてしまうんですね。
面接では自分を身の丈以上に見せる必要はありません!
ここは、「ありのままの自分を知ってもらい、受け入れてくれる会社を見つければいい!」といった気持ちで臨むことをおすすめします。転職はあなたの市場価値と会社が求めるレベルが合致してはじめて採用となります。
自分を身の丈以上に見せても見破られるのがオチですし、企業は嘘を付く人を採用しません。結局はありのままの自分で勝負する方が好結果を生みやすく、背伸びしても上手くいかないのが転職です。
面接に呼ばれたことに自信を持とう!
転職の採用過程では「書類選考」が行われるのが一般的なので、選考を通過して「面接に呼ばれた」という事実は、「企業はあなたに興味を持っている」ということの証です。
これが真意なので、面接に対して「相手からの一方的な質問攻勢を迎え撃たなくては」と必要以上に不安やプレッシャーを感じる必要はありません。面接に呼ばれた事実に自信を持って堂々としていればいいんです。
面接というのは、「企業のニーズをふまえ、自分がそれにマッチする人材であることを伝えること!」簡単に言えばこれだけです。
- 何故、面接に呼んでくれたんだろう?
- 自分のどの経験やスキルに興味を持ってくれたんだろう?
- それをどのように伝えれば相手に届くだろう?
この答えを探し、それを上手く伝えることに力を注ぎましょう。面接官の立場になって自分の応募書類を読み返し、どこに疑問を感じるかを探してみて下さい。
そしてあなたが準備している答えに対して、更にどんな質問が投げかけられるかを想定しておきます。どんな突っ込み(追加質問)を受けるかを想定しておけば、「どんな質問がくるのだろう」と怯えることもありません。
面接に呼ばれたことに自信を持ち、あなたの良さを伝えることに注視して下さい。
不利な点は素直に認めるのが楽!
世の中に完璧な人は存在しません!
誰もが「弱み」「聞かれたくない部分」など不利な点を持っています。
でも、いざ面接になると「不利な点を認めると評価を落とす」と勘違いしてしまい、「うまくごまかさなければ」「なるべく隠さなければ」と考え、その気持ちが不安やプレッシャーとなるケースがあります。
結果、下手な嘘を付きます。
でも、大抵の場合はあなたの態度や言動からバレますし、突っ込んだ質問を受けてボロが出ます。結果、不採用になるわけですが、これは非常にもったいないことです。何故なら、あなたに評価すべき点があったとしても、嘘を付く人を企業は採用しないからです。
面接官も完璧な人間がいないことを知っていますし、気になる点を確認したいだけです。実際、「不利な点は嘘で隠すよりも素直に認める」という選択をした方が良い結果に繋がることが多いです。
それを踏まえて「今後はどうしていきたい」という意欲を伝えれば意外とカバーできるものです。そして、不利な点は「素直に認める」と決めていれば、「隠さなければ」「ごまかさなければ」「バレたらどうしよう」などの不安やプレッシャーから解放されます。
前述した通り、企業はあなたに興味を持っているから面接に呼んだわけで、不利な点をえぐるために呼んだわけではありません。面接では「企業が求めているだろうポイント」をアピールすれば良いんです。
不利な点を隠すことに力を注ぐのではなく、重要な部分を伝えることに重きをおきましょう。
それが採用への近道です。
昨今、転職の面接は「自己紹介」から始まるのが一般的です。実はこの自己紹介、上手く利用することで面接をある程度操る(質問を誘導する)ことができます。
質問が想定できれば、「どんなことを聞かれるのだろう?」と怯えることはありませんよね。これも不安や恐怖心を軽減する一つの方法です。興味のある方は一読下さい。
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