転職の面接では「転職理由」を問われるのが一般的ですが、マイナスに連想される可能性があるものは語らない方が良いとされています。
そんな中で、休日の少なさに言及するのはどうなんでしょう?
- 休日が少ないから
- 週休1日しか休みが取れなかったから
- 頻繁に休日出勤を強要されたから
残念ながら、これら休日関連の理由は、マイナスに連想される可能性がある理由に当てはまります。
つまり、転職では通用しない!
この理由で転職する人の中には、過酷な労働環境で身を削ってきた人もいるかもしれません。
でも、たとえそうだったとしても、転職理由として語るべきではありません。
何故なら、あなたにとってマイナスにしかなり得ないからです!
企業側の視点でこの転職理由を考えよう!

採用側が、面接で「休日が少ないから」という転職理由を聞いた場合、以下のように連想します。
- 自社を選んだのは休日が多いから?
- 先ほど語った志望動機は嘘?
- 休日を求めるということは、仕事が嫌なだけでは?
- 休日が少ない企業でも働き続けている人がいる、逃げて来ただけでは?
- 自社に入社しても、休日が減ると(想定より少ないと)辞める?
このように、全てマイナス方向に連想されるんですね。
この転職理由を聞いて、「休日が少ない企業でよく頑張ってきたね。じゃ、休日が多い自社で雇ってあげよう」などと考えることは絶対にありません。
面接に臨むにあたって一つ理解しておくべきことがあります。
応募者が過去にどんな環境下で働いてきたのかなんて、採用側からするとどうでもイイことである!
企業が求めているのは「自社に利益をもたらしてくれる人材」であり、ここにしか採用の本質はありません。
ゆえに、採用の本質とかけ離れた転職理由は語るべきではないんです。
また、この転職理由を掲げる人は「休日がしっかりと取得できそうな企業」を選びますよね。
ここで考えなければいけないことは、企業側もこの事実を把握しているということです。
つまり、あなたがどんなに熱く志望動機を語ろうと、「結局は休日が多いから自社を選んだんでしょ?」と連想されるということ。
その結果、面接において極めて重要な志望動機が薄れてしまうのです。
面接ではプラスとなり得る転職理由を伝えよう!

この転職理由が通用しないことは理解いただけたでしょうか。
面接では「マイナスにしかなり得ないこと」を自ら語るのはご法度であり、それは「私を不採用にして下さい!」と言っているのと同じです。
せっかく面接まで漕ぎ着けたのに、自ら不採用を叫んでは意味がありませんよね。
休日を理由に転職しても構わないが、転職理由として語るのは避けるべき!
応募先の企業に同情を求めても何も得るものはないので、本当に酷い労働環境だったとしても我慢しましょう。
- 月に休みが数日あるかどうか
- ほぼ毎週のように休日出勤を強要されてきた
- 週1日しか休みが取れなかった
採用側はこの事実関係を知ることができませんし、採用の本質から考えると「それが本当かどうか」なんてこともどうでも良いわけです。
会社というのは、求職者に「働きやすい環境」を提供するために存在するわけではないですからね。
この点をしっかりと理解しておきましょう。
面接で語るべきは、志望動機と連動している転職理由です!
〇〇でキャリアを築いていきたいと考えているが、前職では実現できないので転職を決意した ⇒ 御社であれば〇〇が実現できる環境が整っているので志望した
この連動があれば、志望動機に説得力が増してプラス評価となり得ます。
逆に、「休日が少ないから」ではこの連動を作ることができません。
休みが少ない環境に耐えられないので転職を決意した ⇒ 休みがしっかりと取得できそうな御社を志望した
この連動で採用してくれる企業は存在しません。
- プラスになり得る転職理由を語る!
- マイナスにしかなり得ない転職理由を語る!
あなたはどちらを選択しますか?
休日が少ないから...
これは、あなたの心の内に秘めておくべき転職理由です。