転職では過去の「経験」や「実績」を問われますが、実績は高いほうが良いに決まっています。
- 在籍中、全ての月で目標未達
- 担当店舗は前年比85%(会社全体は105%)
- 同期の中で営業成績が下位
この通り、バカ正直に記載していては、自ら「私は能力が低いです」と言っているようなものですからね。
ゆえに、実績を「嘘」で脚色することに問題はなく、本音と建前が入り乱れた転職活動ではむしろ当たり前です!
但し、以下の事実を頭に入れておかなければなりません。
- 採用側は実績が盛られていることを知っている!
- 採用側は書かれた実績を素直に受け取らない!
- 実績も重要だが、そのプロセスがもっと重要!
この事実を理解せず、ただ単に「高い実績」を並べ立てても意味はありません。
実は、「職務経歴書の実績に嘘を書く・書かない」or「嘘がバレる・バレない」なんてことは指して重要ではないのです。
これが意味するところを詳しく解説していきます。
実績に対する「採用側の視点」を理解しておこう!
職務経歴書は重要なアピール媒体となるので、自分をより良く見せるために「脚色」するのは間違っていません。
ただ、その想いが強すぎるあまり、「こんな経験がある」「こんな実績を挙げた」をひたすらに並べ立てる人がいます。
でも、どれだけ優秀な実績が羅列されていようと、採用側は「あなたが以前の職場で出した結果 = 自社でも出せる結果」とは素直に受け取ってくれません。
記載した実績が素直に評価されるなら、「書いた者勝ち」になってしまいますからね。
職務経歴書に書かれた実績はあくまで「結果」であって、「やった」と「できる」は切り分けて考えられています。
更に言うと、採用側は職務経歴書に書かれた実績をハナから疑っています。
- 会社の「看板」のおかげでは?
- 会社の仕組みが優れていただけでは?
- チームのメンバーが優れていたのでは?
- 運よく優良顧客を担当できたのでは?
- 実績を脚色しているだけでは?
要は、これらの疑いを晴らす(真偽を確かめる)ために、面接が存在するんですね。
ゆえに、求職者は「実績」を書いてアピールすることに加え、ある要素がプラスアルファとして必要になります。
そのある要素というのが、再現性です!
あなたはこのように記載しているが、それはどんな方法で実現して、自社でも再現できるんですか?
正にこれが問われているわけで、この疑問を解決してあげないと、どんな素晴らしい実績にも意味はありません。
実績を「再現」できることを証明しよう!
職務経歴書に記載した実績を、応募先でも実現できること(再現性)を証明する!
これがあなたがやるべきことです。
企業は以下のポイントに注目しているので、再現性がないことには、記載した実績がプラスに働きません。
- どのような方法で実現したのか?
- その方法をノウハウとして確立できているのか?
- 自社でも再現できるのか?
これらの疑問を解決する答えを提示し、採用側を納得させる必要があります。
その結果、採用側の思考を以下のように誘導できればベストです。
実績が評価されるまでの流れ
- 応募書類を見る限り、この候補者は優秀な実績を持っているようだ...
- どんな方法(プロセス)でこの実績を出したんだろう?(面接で確かめる)
- なるほど、その方法なら記載された実績もうなずける!
- 応募者はそれをノウハウ(スキル)として身に付けているようだ!
- この方法なら自社でも再現できるだろうし、採用する価値がありそうだ!
ここまで到達して初めて、職務経歴書に記載した「実績」が効力を発揮します。
嘘で脚色した優秀な実績をいくら羅列しようが、証明できなければ意味がない!
これが冒頭でお伝えした、「嘘を書く・書かないは重要でない」が意味するところです。
結局、あなたの答えを聞いて納得できなければ、採用側は「記載の実績は嘘だろう」と判断して不採用の烙印を押すだけです。
職務経歴書に記載する「実績」に対する責任について!
職務経歴書の実績を盛る、嘘で塗り固める、構いません!
ですが、面接ではその実績に対して「どんな方法(プロセス)で実現したのか?」が問われます。
もちろん、実績が優秀であればあるほど、それに見合った回答が求められます。
要は、実績をいくら盛ろうが構わないが、「書いた実績には責任を持たなければならない!」ということ!
嘘で採用される怖さを理解していますか?
仮に、大きな脚色が功を奏して採用となった場合、以下のことを理解しておかなければなりません。
入社後は職務経歴書に記載したレベルの成果が求められる!
当然ですよね、それを期待して採用したんですから。
この点に問題はありませんか?
あなたの入社前に、転職先の職場では、「すごい奴が入ってくる」なんて噂になっているかもしれません。
このプレッシャー、はっきり言って相当なものですよ。
結局、経歴書に記載した実績は、良い意味でも悪い意味でも、後に自分自身に返ってくるということ。
- 嘘を書く
- 再現性を証明する必要がある
- 採用側を納得させることができなければ不採用
- 語る内容から嘘がバレると不採用
- 仮に上手くいっても、転職先ではそのレベルが求められる
- 期待外れに終わった場合、周りから白い目で見られる可能性がある
この事実をしっかりと理解して記載する「実績」を決定して下さい。
私的な考えを述べさせてもらうと、
多少盛る程度なら積極的に行うべきだが、大きく盛るのは慎重を期すべき!
絶対にやってはいけないのが、アリもしない実績を創作することです。
要は、0を1にする嘘ですね。
これで採用に至ってしまうと、転職後に最悪の結果となって返ってきます。
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