基本的に、企業・求職者の双方が「採用活動に費やす期間を短くしたい」と考えています。
企業は一刻も早く空いたポジションを埋めて戦力化したいと考えていますし、求職者は一日でも早く転職先を決定したいと考えています。
それにも関わらず、面接回数を多く設定している企業があります。
面接回数は2回が一般的なので、ここで言う「多い」は3回以上を想定しています。
求職者からすると、「何故そんなに面接する必要があるの?」と疑問に感じますが、もちろんこれには「意味」があります。
実は、面接回数を多く設定すると、企業・求職者の双方にメリットがあるんですね。
ゆえに、以下のように単純に考えるのは早計です。
- 何度も面接に行く必要があるのはデメリットだ
- 選考回数が増えると採用の可能性が低くなる
詳しく見ていきましょう。
面接回数が多いと、転職リスクを軽減できる!
転職には実に様々なリスクが存在しますが、このリスクを軽減する最良の方法は、事前になるべく多くの情報を得ることです。
そして、転職先の情報を事前に入手するベストな方法は、「その会社に所属している社員の話を直接聞くこと」にあります。
つまり、面接回数が多いということは、当該社員と話す機会が増えることを意味するので、転職先の実態を知り得る最大のチャンスなのです!
一部の企業では、このメリットに気付いて、あえて面接回数を増やしています。
企業は、自社の社風、長所・短所、考え方をよく理解してもらった上で入社を決断して欲しいと考えている!
会社の実態を理解しないまま入社し、全く貢献しないまま早期退職してしまうのは珍しいことではありません。
早期退職は、企業・求職者の双方にとってマイナスとなるので、面接回数を増やすことでこのリスクを軽減しているんですね。
こうした企業の姿勢は、求職者にとって大いに歓迎すべきことです!
何故なら、面接回数が多く、包み隠さず自社の実態を教えてくれる企業は、入社後も転職者が会社に定着してくれるよう「きめ細かくサポートしてくれる可能性が高い」からです。
ライバルが勝手に脱落!
求職者からすると、面接回数の多さは、応募を躊躇わせる要素かと思います。
で、実際はどうなのかというと、転職回数が多く設定されていると、応募を取りやめる人がかなりの数に上ります。
つまり、求職者からするとライバルが減ることを意味するわけです。
面接回数が多いと、競争相手が勝手に応募を辞退してくれる!
これ、あきらかにメリットですよね。
結局のところ、通常回数の設定だとライバルが増えるので、面接回数が違っても内定獲得への難易度は変わりません。
企業側から考えると、「本気度が低い人」&「とりあえず応募している人」を弾けるというメリットがありますね。
面接回数に対する正しい考え方!
求職者の立場で考えると、面接回数が多いというのは嬉しくありません。難易度は変わらないとは言っても、面接は相当の労力を要しますからね。
でも、ここは、前述のメリットが享受できることをプラスに考えて下さい。
やっぱりいけないのが、以下のように考え、志望度が高い企業にも関わらず応募を取りやめることです。
- 面接回数が多いので面倒だ
- これだけの回数を突破するのは無理だろう
- 最終までいって落とされたら時間の無駄になる
この行為は最終的に「後悔」をもたらします。
なお、注意すべきことは、面接回数そのものを「会社を評価する材料」にしてはいけないということです。
面接回数は、企業の様々な事情によって決定されます!
ここに、「面接が少ない(1回)会社はダメ」or「面接が多い会社は良い会社」なんて法則はないので、面接での説明の姿勢、丁寧に採用プロセスを進めているかなど、総合的に評価することが大切です。
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