履歴書と職務経歴書の自己PRが重複!同じ内容で良いの?
転職の履歴書には「自己PR」欄が設けられていることが多く、記載する必要に迫られます。そして、職務経歴書にも経歴とは別枠で「自己PR」を記載することが良いとされています。
つまり、同じ「自己PR」が二つの書類で重複することになります。
- 同じ内容をそのまま書き写せば良いの?
- 履歴書と職務経歴書の自己PRに違いはあるの?
- そもそも職務経歴書に自己PRは必要なの?
- 自己PRだけでなく、志望動機も重複するんだけど・・・
この種の疑問が頭をよぎるのではないでしょうか。ここでは、これらの疑問を解決すると共に、2つの対処法をご紹介していきます。
自己PRの取り扱いについて
このページをご覧いただいているあなたは、以下のように感じているのではないでしょうか。
「二つの書類に同じ内容の自己PRを書いても意味がないのでは?」と。
はい、正解です。
意味がありません。
つまり、二つの書類に「自己PR」を記載するとした場合、「そっくりそのまま同じ内容を記すのは避けるべき」というのが一つ目の疑問の答えです。全く同じ内容だとアピール力は向上しませんし、手抜きだと思われる可能性すらあります。
次に、「履歴書と職務経歴書の自己PRに違いはあるの?」という疑問について。これに関しては「アピールする内容は同じだが、書き方が違う!」が答えとなります。(詳しくは下記の「対策1」で解説しています)
そして、「そもそも職務経歴書に自己PRは必要なのか?」という疑問について。これに関しては「職務経歴書にこそ自己PRを記載すべき!」が答えとなります。何故なら、転職で重視されるのは「履歴書」よりも「職務経歴書」だからです。
採用側は職務経歴書から「どんな仕事を経験してきたのか」「その経験から何ができるのか」「それが自社でも活かせるのか」を読み解こうとしています。その為、採用側の意図を無視した書類を作成しても意味がないんですね。
つまり、どちらか一方を削除するのなら、それは履歴書からとなります。(これを実現する方法は下記の「対策2」で解説しています)
対策1.自己PRを書き分ける(両方に記載する方法)
履歴書と職務経歴書のアピール内容が違うと一貫性がなくなるので、アピールするポイントは同じです。
ただし、書き方が異なります。
履歴書はアピールポイントを端的に記載する!
例えば、「私は〇〇に強みを持っています」「新規顧客の獲得には自信があります」などポイントだけを記載します。履歴書は記入欄に制限があって文字数にも限りがあるので、端的に記載すればOKです。
職務経歴書は「数値」や「具体的方法(体験)」を交えて客観的に記載する!
履歴書に書いたPRポイントを客観的に記載し、説得力を高めるのが狙いです。
例えば、「〇〇を経験してきたことで〇〇という強みを持っており、それによって〇〇を達成しました」「〇〇という手法を用いることで新規顧客を獲得し、営業成績No.1を3年間維持してきました」などです。
要は、履歴書のPRで興味を誘い、職務経歴書で「それが本当にできることを証明する」「再現性を伝える」といった流れですね。
このポイントを意識して自己PRを書き分ければ、採用側が納得する文書を書くことができます。
対策2.履歴書から削除する(片方に記載する方法)
重複する「自己PR」対策として最も簡単なのが、片方だけに記載する方法です。
この場合は「履歴書から削除すべき」とお伝えしましたが、これは、「JIS規格に準拠した履歴書」を利用すれば簡単に実現できます。
この履歴書は履歴欄が大きくとられ、アピール欄が少ないのが特徴です。また、アピール欄は「志望動機、特技、好きな学科、アピールポイント」の選択式なので、志望動機を選択すれば「自己PR」を書く必要がなくなります。
二つの書類に同じ内容を記載するのは気が引ける、書き分けるのも面倒だという方はこの方法がベストです。
(履歴書に関しては「履歴書(JIS規格準拠型)」ページから無料でダウンロードできます)
志望動機の重複はどうするのか?
おいおい、ちょっと待て!
この方法を採用すると、結局「志望動機が重複するじゃないか」という声もあるでしょう。
この対策は簡単、履歴書にだけ志望動機を記載すればOKです。
志望動機も重要ですが、転職では「自己PR」の方が遥かに重要で、「過去の経験から何ができるのか?」「どんな強みを持ち、それが自社でも活かせるのか?」が真に問われます。
それ故に、職務経歴書で詳細にアピールすることが大切なんですね。
- 私にはこんな経験があります(経歴紹介)
- その経験から〇〇ができます、強みとして〇〇を会得しています。〇〇は御社でも再現できます。(自己PR)
- だから、私は御社に貢献できます(採用メリットを伝える)
職務経歴書とはこのストーリーを応募企業に伝えるために作成するもので、その重要部分を担う「自己PR」は絶対に外せません。逆に、志望動機がどれだけ刺さる内容だったとしても、採用メリットがなければ企業は興味を示しません。
それ故に、自己PR重視という考えで間違いありません。
自己PR重視!
職務経歴書重視!
これが二つの書類の重複問題を紐解くカギとなります。
⇒「職務経歴書の作成にめちゃくちゃ役立つサイト」
あなたの経歴書を一段階パワーアップする意味でも利用を検討していただければと思います。