企業ニーズに合わなければ優秀な人でも不採用となる!
転職が難しいとされる一つの要因がここにあります。
採用企業には必ず「求めている人物像」というものがあり、ここにマッチしなければ「優秀な人(採用基準以上の優れた経験・スキルを持っている人)」でも不採用になります。これが事実だらこそ、「極めて優秀な人でも10社応募して内定を得られるのは2、3社だけ」だと言われるんですね。
ここでは、そんなミスマッチで不採用となった事例を紹介するとともに、この事例から学べる2つの重要事項をお伝えします。
優秀な人物がミスマッチで不採用
優秀な人物がどんな理由で不採用となっているのか、その代表的なケースを見ていきましょう。
例2「Bさんはキャリアも人物面も優れていますが、既に同じようなタイプの社員がいるんです。今回の採用では、組織に新しい風を吹き込みたいので~」
例3「Cさんの経験やスキルは申し分ないんですが、配属予定部署の上司とうまが合いそうにないので~」
例4「Dさんはリーダー気質をお持ちで非常に優秀なんですが、今回の採用ではブレーン的な役割をこなせる人物を求めているので~」
企業の求める人物像とマッチせずに不採用となったパターンの代表例ですが、これらの事例から学べることが2つあります。
まず一つに、内定を獲得するためには企業ニーズに合わせたアピールをする必要があるということです。あなたに強くアピールできるだけの「ウリ」があったとしても、応募企業がその「ウリ」を求めていなければ、そこに強いアピール力は生まれないということ。
この企業ニーズに合わせたアピールを実現するには、「深い企業研究」が必要なのは言うまでもありません。もちろん、例2,3,4のような「内部事情的な探ることのできないニーズ」も存在します。ただ、求人情報の募集ポジション、企業HPの情報、企業の成長ステージから、「どんな人物が求められているのか」を推測してアピールすることは可能です。
二つ目は、不採用 = あなたが否定されているわけではないということです。
入社意欲の高い企業、手ごたえが良かった企業から「不採用通知」をもらうと非常に落ち込むと思います。そして、それが続くと「経験やスキルが足りない」「自分はダメなのか?」と考えることもあるでしょう。でも、決してそうではないということです。「たまたま企業が求めるニーズが合わなかっただけ!」といったケースも非常に多いからです。
例1のケースで言うと、Aさんは「ミスの無い丁寧な仕事ができる人物」が求められていれば、採用となった可能性があるということです。ですから、不採用という結果となっても「否定された」と思い詰める必要はありません。逆に「合わない企業から採用されなくて良かった」くらいに考えて次に進んでいくことが大切です。