エン転職にも「嘘」の求人情報は存在するのか?
転職サイトの求人って何だか嘘臭いですよね。
実際のところ、「求人情報に記載されている情報は本当?」「良いことばかり書かれていて信憑性が薄い気がする」なんて気持ちを抱えながら日々求人を閲覧していることだと思います。
そんな中で「エン転職」というのは、ユーザーファーストを掲げている転職サイトです。
転職後のギャップを軽減し、活躍してもらうべく、正直で詳細な情報を提供することをモットーとしています。その一環として、掲載企業に対する取材なんかも行われてます。
では、エン転職の求人には「嘘」がないのでしょうか?
この疑問についての見解をお伝えしていこうと思います。
エン転職の掲載情報に関する嘘と本当
ここは先に結論をお伝えします。
エン転職の求人情報にも確実に「嘘(脚色)」が存在する!
残念ですが、この認識でまず間違いありません。これは「エン転職」に限ったことではなく、あらゆる求人媒体に共通することです。
何故こんな風に断定できるのかと言うと、転職サイトの求人は広告だからです。要は、「〇〇という会社が中途採用者を募っているので、応募してみてはどうですか?」をあなたに伝える広告です。
そして、広告主(企業)は多大なお金を支払って求人を出しています。そのため、エン転職からすると「広告主(企業)」はお客様にあたるので、その要望(応募者を募り、採用ニーズを満たす)を叶えることに全力を尽くします。
だから、営業担当は、応募が集まりやすいように提案を行います。
- 残業時間100時間 ⇒ この記載だと応募が集まらないので、別の言い回しに変更しましょう
- 有休はあれど実質使えない ⇒ 「有休休暇あり」とだけ記載し、制度として存在することを明記しておけばOKです
- 離職率が高い ⇒ あえて記載する必要はないですよ
要は、会社をより良く見せるため「脚色」が施されているんですね。「嘘(脚色)なんておかしいじゃないか!」と憤りを感じる人もいるかもしれませんが、「転職サイト = 広告」というのを理解していれば、何もおかしなことではありません。
たとえば、TVのCMで自社の製品を貶め、購買意欲を低下されるようなことは絶対にしませんよね。自社製品を売るためにCMを出しているんですから当然です。求人に関しても同じで、求職者が敬遠するような情報は敢えて掲載しません。
- 残業100時間以上
- ノルマは非常に厳しい
- 年間休日90日
- 離職率が高い
- 有休制度はあるが取得できる雰囲気ではない
こんな求人があったとして、誰が応募しますかって話です。「この会社は正直で信用できそうだ、よしって応募しよう!」とあなたはなりますか。
また、営業担当者がほんの数時間会社を取材したところで、その会社の本質を掴めるわけがありません。インタビューされた社員も、本音なんか語れるはずがありません。掲載されている写真にしても、笑顔での撮影を求められた結果です。
つまり、「営業担当者が取材した会社 = 良質で安心の会社」なんて公式は絶対に成り立たないのです。これが、エン転職(求人サイト)の真実です。
また、企業と掲載内容について詰めている段階で、企業側に「残業は月平均20時間」と言われれば、エン転職としてはそう掲載するしかありません。お客様に対し「それ本当ですか?」なんて聞けるはずないですからね。
こんな側面もあるので、求人を掲載する側も、企業の内実までは把握できないのです。
結局のところ、企業を見極めるのは転職者自身が行うべき事であり、求人媒体に頼ることではないということです。深い企業研究を行い、実際に面接に赴き自分の目で見極める、これが大切なんですね。
更に言うならば、これを徹底的に行ったとしても、会社の全ては見極められません。入社してみないと分からないことが山のようにあるからです。これが転職であり、転職に伴うリスクです。
エン転職(求人サイト)を利用するのであれば、「求人情報 = 広告」という認識をしっかりと持っておきましょう。そして、多少の「嘘」や「脚色」があったとしても、大きな利用価値があります。
エン転職の利用価値とは?
エン転職は、「この会社が中途採用で求人を募っています」を教えてくれているわけで、最初に企業のことを知るのにこれほど便利なものはありません。
転職サイトが存在しなければ、中途採用の求人を見つけることは大変な作業となります。そのため、広告という要素があったとしても、エン転職(求人サイト)には高い利用価値があります。
更に、掲載企業の情報(他のサイトと比較すると、正直で詳細であることは間違いない)、企業への応募、企業との連絡を行う環境も整えてくれています。だから、「利用する!」という方向性に間違いもありません。
利用する際は、以下の3点を意識しておきましょう。
- 広告であることを理解した上で利用する
- 興味のある会社を見つけたら、深い企業研究を行って応募を判断する
- 面接に行って会社の雰囲気を肌で感じ、そこで働いている人と話し、自分の目で企業を見極める
これをしっかりと行えば、転職が上手くいく可能性は格段に高まります。「求人上(脚色上)では良い会社で問題なし ⇒ じゃ、応募して面接に行って確かめてやろう!」というノリで大丈夫です。
これは本当か?
嘘臭いなぁ。
こんな感覚だと、求人を閲覧するだけで疲弊してしまいますからね。