転職関連イベントの中止や採用活動における感染対策など、コロナウイルスの影響は確実に「転職市場」にも及んでいます。
現在転職活動中である人や、これから転職に臨むつもりの人にとっては忌々しき事態ですよね。そして、この有事の影響を受け、転職に対する心配する声も上がり始めています。
- コロナウイルスの蔓延が転職に及ぼす影響は?
- 転職市場は今後どうなっていくの?
- コロナウイルスが沈静化するまで転職は控えるべき?
そこで、ここでは、現在の状況から「コロナウイルス問題」と「転職市場」を考察するとともに、求職者にとってのマイナス面、今後のシナリオ、転職時期の再考についてお伝えします。
コロナウイルスが転職市場に及ぼす影響
日本国内のコロナウイルス拡大を受けて、企業も感染対策の実施・検討を迫られています。
採用活動においては、「面接時のマスク着用の義務化」「面接のオンライン化」「集団面接の停止」などの対策を実施する企業が日を追うごとに増えています。
ただ、今現在(2020年3月時点)はほぼ通常通り採用活動は実施されており、「転職市場が滞っている」といった事実はありません。転職サイトなどを見ても、新着求人はほぼ通常水準であがり続けています。
但し、今後の状況によっては採用活動の停止など、悪影響が出てくる可能性は否定できません。
- 外資系企業 ⇒ 25%弱
- 日系企業 ⇒ 約5%
今後、コロナウイルスがどう拡大・沈静化していくかは、正直誰にも分かりません。企業も様子を見守りながらの状況がしばらくは続いていくはずです。
短期間で沈静化すれば採用活動は再び活性化するでしょうし、長期化すれば業績悪化などの影響を受けて採用を控える動きが出てくるはずです。
今現在の状況が求職者に与えるマイナスの影響は、以下のモノが考えれます。
- 書類選考の重要度が増し、通過率の低下する(面接などの接する機会を極力減らすため)
- 採用スケジュールが鈍化し、内定までの期間が延びる
- 求人総数が減少していく
求職者にとっては、問題が長期化するほどにより多くの「デメリット」が表面化していくことが予想されます。しかし、「今現在はほぼ水準通りに採用活動は続いている」ということを認識しておく必要があります。
基本、有事が起きた際は社会全体の消費が低迷しますが、イベントや興行を生業とするエンタメ業界やブライダル業界、旅行関連業などは、既に大きな影響を受けています。昨今のニュースでもよく取り上げられていますよね。
こうした減収減益が確実な業界(職種)は、採用を控える動きが加速する可能性があります。また、外資系企業は既に採用停止している企業の割合も高いです。
そのため、あなたの志望する業界(職種)によっては大きな影響を被り、転職実現を難しくさせるかもしれません。「自身の志望する業界はコロナの影響をどれくらい受けるのか?」といった視点で可能性を推し量ってみるのも一つです。
コロナ問題が沈静化するまで転職時期を遅らせるべきか?
転職時期について悩んでいる方もいるかと思いますので、転職時期の再考についてお伝えしていきます。
まず、前述したように、コロナウイルスの影響で志望業界(職種)の需要が極端に少なくなっている状況であれば、転職時期を後ろ倒しするのも悪くはありません。
しかし、それ以外のケースにおいては、転職の必要性を感じている「今」活動をするべきです。コロナの影響を受けて転職時期を後ろ倒しする行為に、今のところメリットは見当たりません。
- 今現在はほぼ通常水準で求人はあがり続けており、採用活動は行われている
- コロナウイルスがいつ沈静化するか分からない
- 活動時期を遅らせるほどに、転職の最大の障壁となる年齢を重ねることになる
- 転職活動を控える人も出てくるので、通常時よりもライバルが少ない
- 今後の状況次第では更に厳しい状況となる可能性がある
これらの要素を含めて考えると、コロナウイルスの問題に影響されることなく、通常通り転職活動に臨むのが賢明な選択ではないでしょうか。
この問題が長期化すれば、業績が悪化する企業が増え、採用活動は間違いなく下火に向かいます。オリンピックの開催まで危ぶまれている状況なわけで、仮にそれが現実となった時、日本の景気は間違いなく後退します。
コロナウイルスの影響で一時的な「就職(転職)氷河期」が訪れる...こんな可能性も無きにしも非ずです。
あなたが転職の必要性を感じているのなら、今、転職活動をしない理由はありません!
企業側も採用活動を止められない!
昨今は、あらゆる企業で慢性的な人手不足が続いており、計画的に採用できなければ、人員不足や重要ポジションの空白期間が発生し、経営に悪影響を及ぼします。
そのため、企業も採用活動を止めるのは難しく、何とか対策を施して継続しています。
そして、コロナウイルスの影響で「求職者の転職意欲の低下」や「従業員の感染による風評リスク」「採用スケジュールの遅延」を招き、採用活動が滞ることを懸念しています。
こうした状況からも「雇用に対する需要」は継続的に発生するわけで、コロナウイルスに悩まされている状況ではありますが、転職実現のチャンスは十分にあります。