転職の面接では必ず「転職(退職)理由」を問われますが、マイナスに連想される可能性があるものは語ってはいけないとされています。そんな中で、「社風が合わない」がどうなのかというと、語ってはいけない転職(退職)理由に当てはまります。
つまり、面接で語るのはNG!
この理由で転職する人の中には、NGとなることに納得できない人もいるかもしれませんが、如何なる理由があろうとも、面接で語ることは避けるべきです。何故なら、あなたにとってマイナスにしかなり得ないからです。
面接では質疑応答の出来によって評価が上下するわけですが、最終的にはプラス部分が大きい人が次の選考に進むシステムとなっています。では、このシステムの中で「マイナスにしかなり得ないこと」を自ら語ることに意味があるでしょうか?どう考えてもありませんよね。
ここでは、この「社風が合わない」がマイナスにしかなり得ない理由を詳しく解説していきます。
採用側の視点で「社風が合わない」を考える!
面接で「社風が合わない」という転職理由を聞いた企業は以下のように連想します。
- 自社を選んだ理由は社風が合いそうだから?
- 自社に入社しても、合わない部分があると辞める?
- 社風が合わないを理由に逃げて来ただけでは?
- 全てが自分の思い通りにいく会社が存在すると勘違いしているのでは?
このように、全てマイナス方向に連想されるのです。
企業がこの理由を聞いて、「社風が合わなかったのなら辞めても仕方が無いね。あなたに合いそうな自社で雇ってあげよう」なんて連想することは絶対にありません。会社とは利益の追求を存在意義としているのであって、求職者に合う社風を提供するために存在しているのではありません。
企業が求めているのは、「自社に利益をもたらしてくれる人材」であり、ここにしか採用の本質はありません。それ故に、採用の本質とかけ離れた転職理由は語るべきではないのです。
また、この転職理由を掲げる人は、社風が合いそうな会社を選びます。これが転職理由ですから当然のことです。でも、ここで考えなければいけないことは、企業側もこの事実を把握しているということです。
つまり、あなたがどんなに熱く志望動機を語ったとしても、「本音は社風が合いそうだからでしょ」と捉えられてしまうんですね。結果、面接において極めて重要な志望動機が薄れてしまうといったことが起こります。これも、あなたにとってマイナスとなるわけです。
それ故に、この「社風が合わない」という転職理由は、面接で語るものではなく、あなたの心に秘めておくものなのです!