転職先を検討する上で「転職サイト」は無視できな存在ですが、以下のように感じることは日常茶飯事です。
- ブラックばかりのように感じる
- 魅力的な会社が見つからない
- 応募したいと思える求人が少ない
私も過去に3度の転職経験があり、同じような感情を抱いた覚えがあるので、この気持ちは非常によく分かります。
ここでお話ししたいことは、そんな人に贈る転職市場の3つの真実です。
- ブラックばかり!と感じる感覚は間違っていない
- ブラック要素を持つ会社にも優良企業はいくらでも存在する
- 良質な求人(ブラックと感じない求人)は隠れている
転職に対して疑問を感じざるを得ない内容かもしれませんが、転職する上でしっかりと知っておいて欲しいと思います。
ブラックばかりと感じる感覚は間違っていない!

何故、転職サイトの求人に対し、「ブラックばかり」と感じてしまうかというと、実際にそうした企業の求人が多いからです。
ブラックとまでは言わないものの、「何かしらの問題を抱えている企業」の求人が大部分を占めています。
そんな求人の集まりを見せられて「負の感情」を抱かないはずがありません。
- 何かしらの人が辞める要素を持っている
- ゆえに、多くの人が辞めていく
- 自ずと離職率が高くなる
- 中途採用で人員を確保する必要に迫られる
- 転職サイトに求人を掲載する
結局、人が流動的な世の中になり、何か不都合があると「辞める」という決断をする人が多いです。
ゆえに、「人が辞めるような何か」を持っている会社は、定期的に求人を出して人員を募る必要があるんですね。
その結果、転職サイトには「離職率が高い(ブラックと感じるような)会社」が集まってしまうのです。
人が辞める要素(何らかのブラック要素)を持った会社の中で人材が循環している!
非常に怖い話ですが、これが転職市場の実態であり、転職しても満足感を得る人が少ない理由です。
ゆえに、あなたが転職サイトに抱く感情は、あながち間違いではないということ!
ぶっちゃけ、この循環で利益を得ているのは、人材紹介業をビジネスとしている会社だけですからね。
赤の他人が不満を持って辞めた会社に、あなたが入社するのが転職である!
もちろん、全ての求人がそうだとは言いません。事業拡大に伴う人員補充を目的とした求人もあります。
しかし、以下の要素から、これは多くのケースで該当するのです。
退職者が想定内で収まる会社は、そもそも転職市場に求人を出さない!
新卒を大量に採用するホワイト大手など、多くの人が入社を望む会社の求人が存在しない理由でもあります。
- 転職すれば、素晴らしい会社に入社できる
- 転職すれば、今抱えている問題が解決される
- 転職すれば、事態が好転する
ハッキリ言って、夢物語です。
もしこれが真であるならば、全ての人が転職するはずですからね。
これは転職サイト限った話ではありませんが、転職するのであれば絶対に持っておくべき認識です。
- 転職サイトの求人は、何かしらの問題を抱えた求人で溢れている
- ゆえに、転職すれば全てが好転するとは考えてはいけない
- 転職を素晴らしいモノと捉えてしまうと、青い鳥を追いかけて転職を繰り返す羽目になる
- あなたの転職目的が改善されたのであれば、他の要素(負の要素)は多少なりとも受け入れる必要がある
転職サイトの求人から、これらの事実を学ぶことができます。
ブラック要素を持つ会社にも「優良企業」はいくらでも存在する!

前述の内容は暗いものでしたが、ブラック要素についても見解を広げておく必要があります。
- 世間でブラックと言われている会社の中にも、高い利益率や社員還元率を誇る「優良企業」が数多く存在する
- 他人のブラックが、あなたにとってもブラックとは限らない
- ブラックだとかいうのは、辞めた人間の言い訳にも使われる
一般的に離職率が高いと「ブラック」なんて言われ方をしますが、そもそも離職率が高い理由は様々です。
例えば、実力主義の会社や、要求(ノルマ)が厳しいといったことも理由の一つです。
これらの会社の離職率が高い理由は、実力主義や会社からの要求ついていけずに辞める人が多いから!
要するに、一流が故の厳しさが存在するということですね。
一見するとブラックに感じる「離職率の高さ」ですが、その会社で成果を出し、高い給料や待遇を手に入れ、充実して働いている人もいるわけです。
つまり、ある人にはブラックでも、もう一方の人にはホワイトだということ。
- 無賃労働を強要される
- 常識を逸脱した残業を強いられる
- セクハラ・パワハラが横行している
- 休みが無い
この種のあきらかなブラック要素だけが、離職率が高い原因ではありません。
ここで一つ私の事例をご紹介させて下さい。
私はアパレル最大手の超有名グループ企業で働いていた経験があります。
- 実力主義でかつ会社からの要求レベルも極めて高い
- 信賞必罰精神が強く、ダメな場合は降格・減給も当たり前
- 毎年新入社員の〇〇%は辞めるなどと言われ、ブラックと呼ばれることもある
非常に厳しい会社でしたが、給料(ボーナス)は業界随一で高く、福利厚生は充実しており、休暇などの制度も徹底されていました。
会社の業績も良好で、本当に優良企業であったわけです。
要は、そこに「一流企業が故の厳しさが存在した」ということですね。
この厳しさは「多くの人が辞めることを選択するレベル」であり、実際に辞めていく人が多く、離職率は高かったと思います。
しかしその反面、その厳しさを勝ち抜き、充実して働き続けている人も数多くいました。
何故なら、給料も高く、会社としては非常に優良企業だったからです!
これが社会の実態です。
世間で言われるところの「ブラック」が、ただ単純に「悪い会社」を表しているわけではありません。
自分が興味を持った会社にも関わらず、他人の評価が悪いから捨てるのは、可能性を狭める行為でしかない!
企業選びで重要なのは、「ブラックと言われている理由」「離職率が高い理由」が自分にとってどうなのかという点です。
他人がブラックと感じる要素が、あなたにとって問題がないのであれば、その会社はブラックではありません。
また、「ブラック」というこの言葉、仕事ができな人間が「会社を辞める言い訳」として使うことが多々あります。
この事実も知っておいて下さい。
要は、「ブラックだから辞めた!」「辞めて当然だ!」と、自身の転職を正当化する為に使うのです。
良質な求人(ブラックと感じない求人)は隠れている!?

転職市場の求人は、「何らかの問題を抱えた企業の求人」で溢れているとお伝えしました。
しかし、良質な求人が存在しないわけではありません。
表立って転職市場に求人を出していない企業でも、「優秀な人材(自社の利益となる人材)」は常に求めている!
要するに、緊急性を要していないので、表だって大々的に求人を出していないだけなんですね。
このような会社がどんなスタンスで求人を募っているのかというと、「優秀な人材(自社の利益となる人材)がいたら紹介して下さい」というスタンスです。
要は、非公開求人というスタンスなんですね。
転職活動していると必ず目にする文言かと思いますが、これを保有しているのがエージェントです。
ゆえに、転職サイトの求人に不満を抱えているのなら、エージェントの利用も検討したいですね。
- エージェントは「個々の市場価値」で紹介される求人が大きく変化する
- ゆえに、あなたの望むような会社が紹介される保証はない
- しかし、そこには表だって求人を出す必要のない「良質な会社」が確実に存在する
あなたがより良きを望むなら、これを利用しない手はありません。
転職サイト、求人誌、ハローワーク、エージェントなど、幅広く可能性を追求して欲しいと思います。
全ての求人媒体にブラックは存在しますし、どんな会社にも何らかのブラック要素があります!
これが真なので、「自分にとってはどうなのか?」という視点で求人を見直しましょう。
そうすれば、転職サイトの求人の価値を再認識できるかもしれません。
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