職務経歴書を作成するにあたり、何の考えも無しに経歴を並び立てて記載するだけでは、弱点や欠点が強調されてしまうことがあります。
これまで派遣社員として働いてきた・・・というのも注意が必要で、経歴書にてその経緯をきちんと説明しておかないと、「責任を負いたくないのでは?」「プライベート重視なのでは?」などとマイナスに連想される可能性があります。
その為、職務経歴書にて「正社員に引けを取らない十分な経験・スキルを積んできたこと」をアピールしなければなりません。正社員経験者のライバルに負けないよう、適切な経歴書を作成して活動に臨みましょう。
専門性をアピールし、企業の危惧するポイントを解決する!
派遣社員として働いてきた人は、職務の範囲が限定されることが多いだけに、担当業務に関しては専門性が磨かれていると期待されています。ここは、経験した職務内容を具体的に記載し、身に付けたスキル(転職先でも再現可能なスキル)をしっかりとアピールしましょう。
逆に、マイナス要因として「派遣社員は指示に従って業務をこなすだけ」というイメージを持たれやすいです。このイメージを払拭できるかどうかが合否を分けるポイントとなるので、担当業務について主体的に関わり、効率化や改善のための提案・工夫を行った経験などは必ず記載します。
責任のある仕事を任されていたのであれば、その業務や役割についても具体的に記し、取り組みや成果について評価されたエピソードがあれば盛り込みます。要は、肩書きは「派遣社員」でも、正社員と同レベルの責務を背負い業務を遂行してきたことをアピールすることが大切なんですね。
また、採用側は「何故これまで派遣という働き方を選んできたのか?」という点を気にします。なので、経歴書に自己PR欄などを設け、「なぜ正社員を目指すのか」という部分を、正社員として働く意気込みと共に記しておくことをおすすめします。面接でも必ず聞かれるポイントなので、経歴書の作成段階で考えをまとめておきましょう。
派遣社員として働いてきた(正社員経験がない)ということに負い目を感じる必要は一切ありません。
事実、正社員と同等、またはそれ以上の仕事を担ってきた派遣社員の方はたくさんおられます。派遣社員だからと、正社員よりも冷遇され、多くの仕事を振られるなんてこともあります。でも、この経験が実力重視の転職においては有効に働きます。
職務経歴書にて経験を適切にアピールできれば、正社員に負けることもありません。経験・スキル・成果をしっかりとアピールする、採用側の危惧するポイントを解消する、この点を意識して経歴書を作成しましょう。