転職の面接には、会社(勤務地)と居住地が離れてる人に限定した質問が存在します。
- 遠方にお住まいのようですが、通勤は大丈夫ですか?
- 通勤時間が長くなりそうですが、問題ありませんか?
- ご自宅が遠いようですが、大丈夫ですか?
大都市圏であれば2時間以内がギリギリの通勤圏、それ以上となると問われる可能性が高くなります。
一見すると、ただ単純に「長時間の通勤に問題がないか?」を問う質問に感じられますが、実は、この質問には様々な意図が隠されています。
通勤時間に関する質問に迫っていきましょう。
企業側の本音 ~ここが知りたいポイント~
採用側としては、通勤疲れで業務に支障をきたされてはたまりませんし、経費となる「通勤手当」も極力減らしたいところです。
高い交通費を払うくらいなら、同レベルの候補者を採用するのは当然のこと。
実は、遠方に住んでいるというのは、内定獲得において結構なハンデになるんですね。
ゆえに、内定を勝ち取るには、企業の「質問意図」を把握し、適切な回答を示さなければなりません。
質問意図
- 長時間の通勤にめげることなく、通い続けることができるのか
- 通勤に疲れて業務に支障をきたすことはないのか
- 睡眠時間が短くなるが、業務を問題なくこなせるのか
- 残業は可能なのか(何時まで?)
- 交通費の負担はどの程度か
これだけの意図が隠されており、この手の質問を受けること自体、多くの懸念を抱かれている証拠なのです。
ゆえに、あなたはこれらの疑念を回答で払拭しなければならない!
内定獲得においては「大丈夫です」が大前提で、そう言い切れる理由を具体的に語る必要がある!
これまでの経験則、疲れないための工夫、通勤時間の使い方など、根性論とは違う根拠のある回答をです。
下手をこくと、こんなつまらない質問で不採用になることも...。
その意味で、簡単そうに見えて、実は油断できない質問なのです。
NG回答例
実際の面接でよくあるNG回答についていくつかご紹介します。
NG例①
実際に通勤してみないことには何とも言えません...。
NG例②
通勤時間が長くどんなに辛くても、根性で乗り切って頑張ります!
NG例③
可能であれば、私の家から近い店舗に配属していただければ幸いです。
まぁ、本音を言えばこんな感じになると思います。
事実、実際に通勤してみないことには分かりませんし、辛くても頑張らないといけないのが仕事ですからね。
ただ、ここは採用面接の場なので、前述の質問意図を考慮すると、この類の回答がNGであることが分かるはずです。
OK回答例
会話形式のOK例から、回答のポイントを探ってみましょう。
これまでの経験や通勤時間の使い方から、長時間の通勤も問題がないことを明確にアピールできています。
残業に対しても考慮されてるので、このレベルなら疑念を払拭できるはずです。
自身の通勤時間から、「どんな点に疑念を抱かれているのか?」を意識して回答を準備しましょう。