実は面接って、会って5秒で5割の人の結果が決まります!
「えっ!?本当にそんなことあるの?」
「絶対にそんなことはない!」
このように感じる人が多いかと思いますが、これは事実です。質疑応答が始まる前に面接官が受ける印象で、「上位10%(面接通過)」と「下位40%(不採用)」はほぼ判別されます。これが事実であるからこそ「面接は第一印象が決める」「入室して座るまでの挨拶が重要」なんて言われたりするわけです。
面接の合格・不合格の割合法則
基本的に面接は「合格:不合格 = 3:7」の割合で成り立っています。
例えば、100人が面接を受けたとしたら、以下の分布になります。
- S評価(素晴らしい!)- 2人
- A評価(なかなか良い!)- 5人
- B評価(まあ良い!)- 23人
- C評価(普通・微妙!)- 30人
- D評価(問題外!)- 40人
合格者が3割なので、S~B評価の30人が面接通過となり、残りの70人は不採用となります。そして、この内「S、A、D」の人たちは入室して挨拶を済ませた段階(第一印象)ですぐに評価されるのです。つまり、約50人ですから5割は決定なんですね。
第一印象だけでは判別しにくい残りの半数は「B」or「C」に分類されますが、この評価は質疑応答で決定していきます。つまり、面接というのは「B」と「C」の人を選別する作業なんですね。
面接官は入室してからの「雰囲気」や「所作」であなたのことをランク付けしています!
最高の挨拶で第一印象が良いと、面接が好印象から始まるので、「その人の良いところ」を探そうとして面接官は残りの時間を使います。つまり、合格する可能性が高い!
逆に、第一印象が悪いと、「悪いところ」ばかりに目がいってしまうので、不合格の可能性が極めて高くなります。面接官も人間ですから、第一印象が悪いと「粗探し」をしてしまい、「ほら、やっぱりこの人はダメだ」ということを確認するよう意識が働くのです。
あなたも、日常生活や仕事場において「あまり好ましく思っていない人」がいた場合、その人の「劣点」ばかりに目がいくなんて経験をお持ちではないでしょうか。そう、その人にも良いところがあるはずなのに、「好ましくない」「嫌い」という意識が邪魔をして、悪いところばかり探してしまうあれです。
実は、面接でもこれと同じ現象が起こっていて、第一印象がそれを決めているのです。
面接官は印象の違いで行動が変わる
面接というのは大体半分くらいの段階で合否は決定しています。では、残りの時間を何に使うかというと、その人に会社に入ってもらうための動機付けの時間です。
欲しいと思った人材を口説く、入社後の即退社を防ぐために「本当にやっていけますか?」と聞いて、求職者が腹を括れているのか、仕事内容を正しく理解して志望しているのかなどを確認します。
第一印象で「この人、いいね」と思った場合は、早めに話を切り上げて、「何か聞いてみたいことはありますか?」と自社の情報提供をして口説き始めることもあります。そして、話を繋げながら「この人を採用するにはどうすれば良いか」と思考のスイッチを切り替えて向き合います。
一方、第一印象や質疑応答の結果、不採用にすることにした人に関してはどうか。将来的に自社のお客様となる可能性を考慮しますから、好印象で終わらせるために特に厳しい質問はしません。適当に話を聞いて、「そうですね。わかります」と適当な相槌をして時間を潰すというのが実際のところです。
面接において、如何に第一印象が重要かを理解いただけたのではないでしょうか。
挨拶、ビジネスマナー、身だしなみ、これら第一印象を決定する要素は絶対に疎かにしてはいけないんですね。特に、最初の挨拶は重要ですから「最高の挨拶」を心掛けて下さい。ビジネスマナーや身だしなみが整っていることは「当たり前のこと」と認識して面接に臨んで下さい。
第一印象で、「あぁ、この人はなんか駄目そうだな」と面接官に思われないことが重要です。最初のランク付けで「D」になってしまうと、その後の質疑応答は意味をなさなくなります。最初の5秒は上位ランクを徹底的に目指しましょう。
この行動があなたを採用へと近づけます。