読み解く

転職サイトの信憑性が低いのは当たり前、どう読み解くかが重要!

転職する上で「転職サイト」は求人媒体として欠かせない存在です。登録すれば膨大な数の求人を閲覧でき、サイト経由で応募も可能です。転職希望者と企業を繋げる役割を果たしているわけで、それだけで大きな存在意義があります。

ただ、必要性や存在意義を感じつつも、「綺麗事ばかり書かれていて信憑性に欠ける気がする・・・」と感じる人も多いのではないでしょうか。もしあなたが同じように感じているのであれば、その感性は間違っていません。

正解です。
転職サイトの信憑性は低いです!
信憑性が低いというよりも「情報を鵜呑みにしてはいけない」といった方が正しいのかもしれません。

この意味するところを詳しく見ていきましょう。

転職希望者と転職サイトは目的が異なる

転職サイトを利用するにあたって知っておいて欲しいこと、それは「転職サイトの目的は、あなたを良い企業に転職させることでなない!」ということです。

転職サイトの目的はあくまでも「利益の追求」であって、あなたの転職どうこうではありません。更に言うならば、売上の発生元は掲載企業なので、どちらかというと「求職者よりも企業側の味方」です。

企業はより多くの応募者を募りたいと考えているため、応募者が減るような厳しい面や不利なことは書きませんし、自社を魅力的で素晴らしい会社であるかのように記載します。そして、転職サイト側も当然これに協力します。

つまり、この関係性が成立している時点で「信憑性」が低いことは明白で、書かれている情報を鵜呑みにはできないのです。

気付き

そんなのおかしいじゃないか!! と憤りを感じる人もいるかもしれませんが、これは何もおかしなことではありません。

  • 自社は常に残業が100時間以上に及び、休日も出勤する意欲の高い社員が多いです!
  • 離職率が非常に高い職場ですが、新しい風が常に入ってきて刺激的です!
  • ノルマは非常に厳しいですが、その結果として高い業績を上げています!

誰がこんな企業に応募しますか?

この企業は正直なことを書いているな!
「よし、信頼できるからこの会社に応募しよう!」となりますか?
絶対になりませんよね。

つまり、企業からすると「応募者を募る為に魅力的に見せる」「不必要なことは書かない」は当然のことなんです。お金を払ってまで自社のデメリットを全面に押し出すバカな企業は存在しません。

転職サイトは広告である!
転職サイトにとって求人掲載企業はスポンサーである!

こう考えれば分かり易いですね。

だからこそ、転職者側にとって重要なのは「信憑性が低いことを前提に、その求人情報をどう読み解くか」ということなんです。決して、信憑性の低さを嘆くことではありません。

ここでは、転職サイトの求人情報の「信憑性」と「どう読み解くか」についてお伝えしていきます。
求人閲覧の参考にしていただければと思います。

 

 

ブラックが存在しないかのような表現は嘘!

一部の転職サイトでは「掲載求人は審査しています」といったことを全面に打ち出し、あたかもブラックが存在しないかのようにアピールしていますが、これは信じてはいけません。

あくまでも法令違反がないか、雇用形態に嘘はないかといったレベルの審査ですから、このニュアンスの表現に騙されないようにしましょう。

転職サイトにとって求人掲載企業は「売上の発生源」なので、依頼があれば基本的にどんな企業の求人も掲載します。むしろ、離職率が高くてブラックと呼びたくなる企業ほど、転職サイトにとってはお得意様なわけです。

通年で求人を出している企業も存在しますよね!?
その裏では、とんでもないお金が動いているのが実状です。

ブラックかどうか…これは転職サイトに委ねるものではなく、あなたが企業研究や面接で見極めるものです。

休日・休暇・有給休暇はこう読み解く!

休日・休暇・有給休暇に関しては鵜呑みにしてはいけない部類になります。

休日に関しては「記載されている日数が最大であって、そこから減ることはあっても、増えることはない」と認識しておきましょう。「年間休日〇〇日」と書かれていれば、それがMAX値です。「入社してみたら、想定よりも休みが多かった」なんてことはまずありません。

休暇・有休に関しては特に注意が必要です。

何故かというと、規定としては定められているが、実際に取得できるかどうかは読み取れないからです。「有休が使える雰囲気ではない」「誰も有休を使わないので自分も使えない」なんてのはよくある話です。つまり、入社してみないことには分からないので、鵜呑みにできないのです。

逆に、企業としては規定として定めているので、求人情報には堂々と記載することができるわけです。

悲しいかなこれが日本社会の現実です。
各休暇(夏季休暇・年末年始など)に関しても同じ理由で注意です。

これに関しては求人情報から読み取ることができないので、「転職会議」や「キャリコネ」などの口コミサイトで確認しましょう。これらのサイトも信憑性は高くはないですが、有休・休暇については大まかな実態を掴むことができます。

給料はこう読み解く!

給料に関しては、信憑性は高めだと言っても良いでしょう。ただ、記載されている給料に手当などが含まれているケースがあるので、読み誤らないよう注意が必要です。

給与:230,000~280,000(前職考慮、経験能力に応じて優遇)

こんな形で書かれていることが多く、希望額を面接で聞かれます。あなたが採用側の想定を上回るキャリアや経験を持っており、是が非でも採用したいと思わせる人物であれば、予定よりも上乗せされて提示されることもあります。

ただ、人件費を安く抑えたいとの思いは全企業共通ですから、何も要求しなければ記載の最低額が提示されると考えておきましょう。給料に幅をもたせているのは、「給料が低い会社だと思わせないようにするため」という裏の意図が含まれているので、過度な期待は禁物です。

これが給料の実態ですから、応募段階で注目すべきは「上限額」でなく「下限額」となります。給料に関しては「入社してから自分の実力で上げていく」との考えで臨むのが健全です。

勤務時間・残業時間はこう読み解く!

勤務時間・残業時間に関しては鵜呑みにしてはいけない部類になります。勤務時間に関しては「基本的な規定」を書いてあるだけ、残業時間は入社してみない事にはその実態は掴めません。

昨今は残業時間の多少が企業を選択する際の要素となっているため、「残業は月平均30時間」などと記載している企業も多いですが、これは絶対に鵜呑みにしないことです。

残業時間に関しては「記載されている倍の時間が実状」と考えておきましょう。例えば「月平均30時間」と記載されていれば、「月60時間」は覚悟しておくことです。平均には「残業がない部署の人」も含まれているので、実働部隊の現場は平均以上であることが普通です。

また、求人情報に記載されている残業時間は、あくまでも「残業代を支給した時間」です。会社内には、「残業を申請していない人」「時間を減らして申請している人」が必ず存在します。これも「記載内容の倍は覚悟しておくべき」とする理由の一つです。

社員紹介、掲載写真はこう読み解く!

会社の雰囲気を伝える為に「社員紹介(社員の声)」や「職場風景・スタッフ写真」が掲載されていますが、これは全て作り物です。

社員紹介で取り上げられている人は「優秀な人」であることがほとんどで、昇進・昇給が最も早い人の例が取り上げられています。また、指名された社員もバカ正直に何でも本音で語るわけにはいかないので、綺麗事を並べるしかありません。

職場の風景写真に関しても、笑顔で楽しそうな雰囲気をカメラマンから求められます。これが実情なので、参考程度に閲覧するに留めましょう。

福利厚生はこう読み解く!

福利厚生に関しては「信憑性は高い」との認識で間違いないでしょう。

社会保険制度(社会保険、厚生年金、雇用保険など)があると記載しておいて、実際にはそれが無いというのは「より良く見せる」のレベルを超えており、許されることではありません。流石に企業側も心得ていますから、これは信頼できます。

ただ、各種手当(通勤手当、家賃手当、家族手当)に関しては少し注意が必要です。実は「給料に込み」なんてこともありますから、「記載された給料と別に手当てが付くのか」それとも「手当て込みの給料が記載されているのか」を文脈から読み取ることが大切です。

最後に

転職者側からすると「信憑性の高い情報」を求めているわけですが、それだけでは成り立たない世界なんですね。

ここは、企業HP、経済関連情報サイト、口コミサイトなどを利用した深い企業研究で信憑性の低さを補いましょう。信憑性が低いことを理解し、正しい読み解き方を知っていれば、意外にその企業の本質は見えてきます。

ミスマッチを減らす重要な工程ですから、大変ですがしっかりと行いましょう。
それがあなたを転職成功へと導きます。

 

 


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