幼稚園教諭になるために必要な「幼稚園教諭免許状」について、以下に焦点を絞ってお伝えしていきます。
- 一種免許と二種免許の違い
- 各免許のメリット・デメリット
自身に適した免許はどちらなのか?
この疑問を解決する参考情報としてご利用下さい。
なお、幼稚園教諭は「一種免許」でも「二種免許」でも、実際の職場(幼稚園)で行う業務に違いはなく、種類による優劣もありません。
ゆえに、あなたの「現在の状況」や「将来設計」を踏まえた上で決めていただければと思います。
- 幼稚園教諭としていつまで働きたいのか?
- 将来的に到達したい場所はどこなのか?
これらを含めて考えることで、「どちらが適切なのか」がよりはっきりと見えてくるはずです。
二種免許の取得方法とメリット・デメリット!
幼稚園教諭二種免許状は、幼稚園教諭養成課程のある「専門学校・短大(2年間)」を卒業すると、無試験で取得することができます。
【メリット】
- 4大卒よりも学費を大幅に抑えて免許を取得できる
- 2年という短期間で取得できるため、一早く現場に出て経験を積むことができる
- 一種所持者よりも就職が有利(初任給が安く抑えられており、雇用側の需要が高いため)
- 幼稚園教諭に必要な学習に特化しているため、業務にスムーズに入っていける(専門学校)
【デメリット】
- 一種所持者と比較すると給料(初任給)が安い
- 昇進に限度があり、園長にはなれない(教諭 ⇒ 指導教諭 ⇒ 主任教諭 ⇒ 教頭)
- 幼稚園教諭以外の職に就きたくなった場合、4大卒に比べると選択肢が限られ、苦戦する可能性がある
正直な話、幼稚園の先生になることだけを考えれば、免許は二種で十分です。
実際、幼稚園教諭の7割が二種免許所持者と言われている!
また、メリットである「低コスト」「短期間」「就職有利」は素晴らしい要素ですからね。
一つ言うならば、やはり「給料」でしょうか。
- 全く同じ仕事をしているのに給料が違う
- 後から入ってきた一種所持者の方が給料が高い
要は、ここをどう捉えるかだと思います。
2年早く幼稚園教諭として働けるので、「総合的な稼ぎは変わらない」「キャリアアップして昇給すればいい」と考えるのであれば、二種で十分です。
逆に、「可能な限り長く勤め、園長まで上り詰めたい!」と考えるのであれば、一種を取得しておいた方が後々楽です。
救済措置
救済処置として一種へのステップアップの道もありますが、5年以上の勤務経験&大学などでの単位取得など、大変なのが実情です。
一種免許の取得方法とメリット・デメリット!
幼稚園教諭一種免許状は、幼稚園教諭養成課程のある「大学(4年間)」を卒業すると、無試験で取得することができます。
【メリット】
- 二種所持者と比較すると給料(初任給)が高い
- 昇進に限りがなく、園長にもなれる
- 幼稚園教諭以外の職に就きたくなった場合、幅広い選択肢から検討できる(潰しが利く)
- 就職の選択肢が広がる(一部の幼稚園では「一種以上」を応募条件として設定している)
【デメリット】
- 専門・短大と比較すると学費がかさむ
- 二種所持者よりも就職が不利(二種よりも初任給が高くなるため、同程度の人物と評価された場合、二種所持者に勝てない)
- 幼稚園教諭に直接関係のない学習にも多くの時間を割く必要がある(大学在学時)
4年制大学に通って一種を取得しておけば、保険をかけるという意味で将来の安定につながります。
また、一種は幼稚園教諭になるまで(採用されるまで)にデメリットが集中しているので、はっきり言って入ってしまえばこっちの勝ちです。
二種に負ける要素はなく、給料、キャリアの可能性など、全ての面で強いです。
4年生大学に通うことが可能で、働き始めるのに急ぐ必要が無ければ、一種を取得しておいて損はない!
但し、就職活動では、給料が低く需要の多い「二種所持者」と戦うことを頭に入れておいて下さい。
また、実際に働き始めたら、周りよりも給料を貰っていることを自覚して働いていきたいですね。
類似情報!
幼稚園教諭と保育士の難易度比較【取得しやすい資格はどっち?】
続きを見る