期待を込めて転職したが、すぐに辞めてまた転職したい...。
転職後に想定外の事態に直面すると、このように感じることは珍しくありません。
ただ、すぐに転職に踏み切らず、このページをご覧になっているということは、以下のような疑問を抱いているからではないでしょうか。
- すぐに辞めるのは良くないのでは?
- 短期職歴を持つことになるので、再転職に不利になるのでは?
正解です。
すぐに辞めるのは良くないですし、再転職では100%不利になります!
だから、「本当によく考えて結論を出すべき!」というのがここでお伝えすることの主旨となります。
その理由について詳しく解説していきます。
すぐに辞めると「リスク」を背負うことになる!
転職者を募る中途採用において、企業が最も嫌うのが「雇い入れてすぐに辞められること」です。
何故なら、お金を掛けてまで採用したにも関わらず、会社に利益を生む前に辞められると「赤字」となるからです。
そのため、企業というのは、すぐに辞める選択をした人(短期職歴を持つ人)を「赤字を出した前科のある人」と見なします。
これが、転職活動を妨げるマイナス要素になるんですね。
- 企業から「雇ってもまたすぐに辞めるのでは?」という目で見られる
- 結果、面接で「退職理由」や「今後の定着性」が相当深く突っ込まれる
- この突っ込みに対して「企業が納得する答え」を提示できないと、それだけで不採用となる
あなたは、企業を納得させられる「すぐに辞めることになった理由」を提示できますか?
恐らく、そんな正当な理由は持っていないはずです。じゃ、どうするかというと、大抵の人が「嘘」の理由を創作します。
でも、そんな苦し紛れの嘘は極めて高い確率で見破られます。
もちろん、嘘を付く人を採用する企業は存在しないので、結果は不採用の連続です。
また、すぐに辞めるということは、転職市場で評価されるような「経験・実績・スキル」を積めていないことを意味します。
そのため、前回の転職活動時と同じ「市場価値」で勝負しなければなりません。
厳密に言うと、今回は「短期職歴」も追加されるので、更に厳しい戦いとなる!
以前勤めていた会社では長期に渡って働いており、尚且つ年齢相応の経験・実績・スキルを積めていればまだ大丈夫です。
転職には、「ワンミスはOK、ツーミスはNG」という格言があり、「しっかりと頑張れる人だが、2社目はやむを得ない事情があって再転職するんだな」と許して貰えるからです。
最悪なのが、それ以前の会社の職歴も短い場合(3年以内)です。
今回の会社もすぐに辞めるとなると、連続で「短期職歴」が続くことになります。つまり「ツーミス」ですね。
こうなると完全に信頼を失い、以下のようなレッテルを張られます。
- すぐに辞める人
- すぐに逃げる人
- 継続できない人
- 社会の現実を理解していない人
このレッテルを貼られると、相手にしてくれる企業が激減するので、望み通りの転職を実現できない可能性が高まります。
もちろん、こんな状態でも転職できないことはありません。
世の中には、転職回数や職歴の長短なんて関係なしに、とにかく人が欲しい業界(会社)が存在するからです。
でも、それがどんな業界や会社を意味するのか...。
敢えて答えを提示する必要はないですよね。
あなたはそんな場所で働いていく覚悟を持っていますか?
今回と同じように、「またすぐに辞めたい」と思うことはありませんか?
これをしっかりと自分自身に問うて下さい。
不利な状況で転職すると、更に状況が悪化する可能性がある!
転職回数から「後がない状態」に追い込まれる可能性がある!
転職してすぐに辞めるということは、最低でも2社以上経験してきたことになり、次の転職で3社目以上となります。
はっきり言って、今の日本の社会は転職回数が多い人に寛容ではありません!
私の感覚では「2回目はまだ受け入れられるが、3回以上は敬遠されるようになる」という感じです。
- 転職が当たり前の社会
- 転職すれば事態が好転する
この種の人材紹介会社が作った幻想に惑わされてはいけません。
ゆえに、次が3回目以上の転職である場合、「ラストチャンス」くらいの覚悟で活動に臨む必要があります。
そして、転職した結果、今よりも状況が悪化しても、我慢して働き続ける必要があります。
ここでもすぐに辞めれば「連続して短期職歴」&「転職回数3回以上」の最悪の状況に陥いるからです。
次もダメならすぐに辞めればいい!
こんな甘い考えを持っていませんか?
これはあなたの社会人人生を破滅に導く間違った考えです。
結局、転職は「会社」や「職種」を選ばなければ何回でもできますが、まともな転職のチャンスというのは多くないのです。
すぐに辞めず、死に物狂いで頑張るとどうかるのか?
すぐに辞めることを早計と考え、死に物狂いで頑張るとどうなるのか?
死に物狂いで頑張るとは
今、辞めたい感じている会社に留まり、仕事を頑張って成果を出し、経験やスキルを積み上げて市場価値を高めること!
これが実現できると、望み通りの転職を実現できる可能性が高まります。
前述したリスクやデメリットを軽減できるので、転職活動も格段にスムーズに進みます。
また、ある程度の期間頑張って働いてみることで、「あれっ!?この会社も思っていたほど悪くないのでは?」と気持ちが変化することもあります。
転職してすぐの時期というのは、想像外が発生すると「この転職は失敗だった」という感情を抱きやすいですからね。
- 転職は全てが自分の望み通りにいくことは絶対にありません!
- 世の中にあなたの望みを全て満たしくれる会社も存在しません!
これを理解せず、理想郷を追い求めて転職を繰り返しても意味はありません。
また、転職の成功・失敗が真に判明するのは、総じて3年、5年、10年後であったりもします。
要するに、すぐに辞めるというは「早計」であることが多いのです!
この事実を理解した上で判断していただければと思います。