「転職したいという気持ちはあれど、何がしたいか分からない...」
これは、仕事やこれからの人生を考えた時に頭を悩ます問題の一つで、この状態に陥ると仕事(会社)が選べないので行動できません。
だから、もどかしい...。
今のあなたはこんな状態なのかもしれませんね。
今後の人生を真剣に考えているからこその悩みだと思うので、これはこれで素晴らしいことだと思います。
ここで、「何がしたいのか分かる方法」をお伝えできればベストですが、私にもそれはできません。でも、その際の「考え方」や「社会の現実」をお伝えすることはできます。
興味のある方は続きをご覧いただければと思います。
「何がしたい」は探しても見つからない!?
まず、仕事を探す上で一つ知っておいて欲しいことがあります。
自分のやりたいを見つけ、それを仕事にできている人は、世の中にほんの一握りしか存在しない!
社会人の大多数が以下の状況で働いているだけで、決して、やりたい仕事をしているわけではありません。
- 縁があって入った会社
- 何となく興味があった業界
- 自分ができるであろう仕事
もっと言えば、仕事の先にある「収入を得るため」「生活のため」「家族のため」に働いていだけです。
やりたい仕事をするために働いているのではなく、人生を設計するために働いている!
そういうことです。
結局、「何の仕事がしたいのか」「どんな仕事が向いているのか」というのは、「人生とは?」「仕事とは?」と同じで、探して見つかるものではないのです。
何故なら、この答えは実際に体験するからこそ見出せるものだからです!
例えば「人生とは?」で考えるならば、70年、80年生きれば、自分なりの答えが出せるかもしれません。
でも、人生をほんの少し過ごしただけの「小学生」に聞いても、その答えは得られないですよね。
何故なら、その答えを提示するだけの経験がないからです。
仕事も同じです。
自分はどんな仕事がしたいのか?
その仕事をやったこともない人間が、この答えを見出すのは困難です。
何故なら、未体験なので、その仕事が「本当に向いているのか」or「好きなのか」を判断できる材料がないからです。
要するに、「何がしたいのか分からない」というのはある意味当然なんですね。
世の中には数えきれないくらいの会社や仕事があるわけで、その中の極一部を経験しただけで、「自分は何がやりたくて、何が向いているのか」を探せるはずがないんです。
- 探しても見つからない!
- だから、無理に探す必要もない!
これが一つの答えです。
更に言うならば、それは一生見つけられないことが多いです。
何故なら、そこまで多くのことにトライできる社会ではないではないからです。まして、会社は個人の「やりたい!」を実現するための場所ではないですからね。
あなたの「やりたい」や「好き」に関係なく、「この仕事でキャリアを築いていく」と決断しなければならない日がすぐにやってくる!
これが社会というものです。
「〇〇がしたい」が分かっても、多くの問題が立ちはだかる!
仮に、やりたいと思える仕事が見つかったとしましょう。
でも、ここでも多くの問題が発生します。
- 未経験のあなたが、それができる会社に転職できるとは限らない
- 仮にやりたい仕事ができても、数年後に別の職務を与えられるかもしれない
- 実際にやってみると「思っていたものと違う」と感じるかもしれない
- 5年後、10年後も今と同じ気持ちとは限らない
- 昇進・昇給を実現したければ、プレイヤーからマネージャーへの転身が求められるので、その仕事をずっと続けることもできない
- 私生活の状況が変化(結婚など)することで仕事に対する価値観が変化し、「やりたい」より「給料」を求める可能性もある
これが現実です。
果たして、仕事に「やりたい」を求めること、本当に必要でしょうか?
この疑問に真摯に向き合って欲しいと思います。
結局のところ、人間なんてのは、その時の状況や出会った人の影響を受け、どんどん心情が変化する生き物ですからね。
自分の心情が変わる度に転職しますか?
当然、これが非現実的であることは皆が理解しているはずです。
これは、採用される「企業の質」や「生涯年収」に多大なる影響を与える愚行ですからね。
- 今のやりたいは、状況で変化する可能性が高い
- 社会人としての成功を望むなら、同じ仕事を続けるのも難しい
- 仕事の目的はお金を稼ぐことであり、それはすなわち人生を設計するためであって、やりたい仕事をするためではない
仕事に対するやりたい、これは、必ずしも必要な感情ではないのです。
「何故、仕事をするのか?」という観点から考える!
あなたに一つの問いを投げ掛けさせて下さい。
そもそも論として、あなたは働きたいですか?
「働かないと生活できない」などの現実を抜きにしてです。
あなたの心の中の本音の部分に問いかけて下さい。
恐らく大多数の人の答えは、「本当は働きたくはない」「働かなくてもいいなら、働きたくない」にあるのではないでしょうか。
ここで少し、私の話しをさせて下さい。
「ぶっちゃけ、私は働きたくありません。」
では、なぜ働いているのか?
- 生きたいから
- まだ死にたくないから
- 生活のため
- 仕事で得たお金で、人生を楽しみたいから
- 手に入れたい人生があるから
だから、働いているだけです。
そして、今やっている仕事が自分のやりたいことかと言うと、決してそうではありません。
やりたいことをやっているわけではなく、やれることをやっている!
あなたの考えと違っていたら申し訳ないですが、要は「仕事することの対価として得られるお金で何かを実現したいから働いている」ということではないでしょうか。
- それ相応の生活がしたい
- 友達と遊びたい
- 彼女・彼氏と楽しく過ごしたい
- 結婚して幸せな家庭を築きたい
- 誰かを喜ばせたい
- 旅行に行きたい
- 欲しい物を買いたい
- マイホームを購入したい
- 趣味を楽しみたい
- より良い人生を歩みたい
挙げるとキリがありませんが、要は人生を設計するためですね。
何が言いたいかというと、
- 結局、仕事はお金を得るための手段に過ぎない
- 誰もがやりたい訳ではない
- 本当はやりたくないことに、「やりたい」を求めても、見つかるわけがない
例えば、嫌いな人の中に「好き」を見つけるのは難しいですよね。
それと同じです。
私的には、これは一理あると思っています。
あなたのやりたいことは、仕事ではなく、その先にある!
だから、仕事に無理やり「やりたい」を求める必要はないということ。
- やりたいを探すより、やれることやる
- やりたいを探すより、得意なことをやる
私的には、仕事においては「得意なことをやる」に重点を置くべきだと考えています。
何故なら、得意なことなので「成果」を出しやすく、収入増につながるからです!
結局、やりたい仕事をやっても、それが低収入であれば必ず不満を抱きます。
何故なら、仕事をする目的(お金を稼ぐ)が低レベルでしか達成されていないからです。
やりたいが見つからないのであれば、転職せずに今の会社で頑張って成果を上げる!
実際、仕事の目的(お金を稼ぐ)を第一に考えるのであれば、これが正しい選択なのかもしれません。
もちろん、転職を考えるほどの事情をお抱えでしょうから、これが難しいのも理解しています。
でも、無理やり「やりたい」を探してい転職に踏み切る方が、将来的にはマイナスに採用することもあるのです。
難しい問題ですが、今の会社への残留や将来を見据えて決断して欲しいと思います。
- やりたいに固執しない
- 自分がやれることに焦点を当てて会社を探してみる
- 自分の得意なことが活かせる仕事を探してみる
こんな視点を取り入れるのもアリなのかもしれません。