短期職歴は「履歴書」に書く必要があるのか?
短期職歴を持つ求職者の代表的な悩みかと思います。
恐らく、このページを見ているあなたの本音は「可能であれば書きたくない!」にあるのではないでしょうか。
私自身も「超」が付くレベルの短期職歴を抱えたことがあるので、この気持ちはよく分かります。
- 応募先に悪い印象を与える
- 短期間で辞めた理由を面接で伝えなければならない(絶対に聞かれるので)
- 採用側が納得する理由を語れないとマイナス評価
- 嘘で取り繕う場合も、相当に作り込まないとバレる可能性が高い
- 結果、不採用の確率が高まる
要するに、短期職歴はデメリット以外の何者でもないわけですね。
この現実を考えると、書かないことを検討するのはある意味自然な流れだとも言えます。
そこで論点となるのが、「実際問題として短期職歴は書かなくてもいいのか?」という部分かと思います。
果たしてどうなんでしょう?
この件について先に結論をお伝えすると、
- 短期職歴を書かなくても入社できるケースがあるのは事実だが、リスクを背負う覚悟と細心の注意が必要!
- 短期職歴を隠すことがベストな方法とは限らない!
ここでは、この見解が意味するところを詳しく解説していきます。
二者択一を決着する参考情報としていただければ幸いです。
職歴詐称が発覚した場合のリスクについて!
本当は存在するはずの職歴を、敢えて書かずに隠す!
当然、これは「経歴詐称」にあたるので、発覚した場合に以下の「不利益」を被る可能性があります。
- 入社前に発覚した場合は内定取消
- 入社後に発覚した場合は解雇
- 解雇とまではいかなくとも、会社に弱みを握られる
あくまでも可能性の話ですが、発生しないとは言えません。ゆえに、これらの「不利益を受け入れる覚悟」を持っておく必要があります。
仮に、あなたが「会社に必要な人材」となっていれば、入社後に発覚しても解雇されることはないでしょう。
しかし、会社に弱みを握られるのは確かで、それがどう転んでマイナスに転じるかは分かりません。
万一解雇された場合は、退職理由が「不当行為による解雇」となるので、今後の人生に負の影響を与えるのは言うまでもありません。
このリスクを背負う覚悟があるのか?
このリスクを背負う価値があるのか?
この疑問を自分自身に問うて下さい。
安易に「大丈夫だろう」「バレないだろう」と高を括って事に臨むことはおすすめしません。
書かない選択ができない職歴もある!?
転職の場合、入社時の「提出書類」から詐称が発覚するケースがあります。
- 年金手帳(極稀に、過去の加入履歴が記載されている)
- 雇用保険被保険者証(直近の会社名と退職日が記載されている)
- 源泉徴収票(直近の会社名と退職日が記載されている)
これらの事実から一つ確かなことがあります。
直近の会社を隠し通すことは難しい!
社会保険の適応前や、給料を貰う前に速攻で辞めた場合(数日~1週間程度)は隠し通せるかもしれません。
しかし、ある程度の期間勤めていたとしたら、間近の会社は提出書類から確実にバレます!
ゆえに、書かない選択を決断する前に、以上の提出書類は確認しておきましょう。
逆に、それ以前の会社であれば、隠し通すことは難しくありません。
つまり、書かない選択も十分に選択肢としてあり得るということ!
但し、過去に遡って「職歴」を調べる会社がないとも限りません。ゆえに、「書かない」を選択をするのであれば、リスクを受け入れる覚悟は必要です。
今の時代を考えると可能性は低いですが、ゼロではありません。
前職(経歴)調査
一般的に「金融」「警備」「証券」「保険」など、信用が問われる仕事の場合、深く遡って経歴が調査されます。
今回の転職先として該当する場合は、短期職歴も正直に記載しましょう。詐称発覚は100%アウトです。
新たな問題「抹消する会社に勤めていた期間」も発生する!
一部の職歴を書かない選択をする場合、消し去った会社に勤めていた期間が「空白」になってしまいます。
あなたは、この空白期間をどう扱いますか?
これが結構な難問となります。
履歴書に書く会社の「入退職年月」を詐称する方法が浮かびますが、全てをその嘘に合わせなくてはなりません。
- 履歴書
- 職務経歴書
- 面接での受け応え
細心の注意が必要なのはもちろん、「嘘を隠す(嘘を演じる)面接」となるので、大変な思いをするのは間違いありません。
空白期間を「転職活動期間」にする方法もありますが、転職実現に相当な時間を要したことになります。
- 活動期間があまりにも長いと、「他社が不採用にした人」とマイナスに連想される
- それが、今回の転職でも不利に働く可能性がある
また、活動期間が長期に渡る場合、面接で「この期間何をしていたのですか?」と確実に聞かれます。
あなたは、採用側が納得する答えを返すことができますか?
職歴を消し去ることは簡単ですが、それによって誘発される「マイナス面」も考えておかなければなりません。
あなたの覚悟次第でどちらも選択できる!
このページを見ている人の中には、既に短期職歴が「実害」となって苦戦を強いられている人もいるでしょう。
- 職歴をバカ正直に書くと、書類選考すら通らない
- 面接の焦点が全てそこに集約される
- 短期職歴の事実を上手く説明できない
だから、私はこう考えます。
現状、既に何らかの「不利益」を被っているのであれば、覚悟を持って「書かない」を選択するのもアリ!
何を隠そう、私自身も「1週間で辞めた会社」を経歴から抹消し、転職活動を終えた経験があります。
既に転職3回で限界状態だったので、「本当はもう1つ勤めた会社がある」なんてことは絶対に言えませんでした。
この問題で悩んでいる人の辛さが分かるからこそ、私は「短期職歴を書かない」という選択を否定しません!
ですが、まずは次の方法を最優先として、「書かない」選択は最終手段として欲しいと思います。
短期職歴となった非を認め、今後(未来)で勝負する!
職歴を消去すると、「リスク」「嘘の創作」「各種手間」が発生し、結構な負担となります。
ゆえに、以下の方針で活動するのも一つです。
短期職歴を正直に記載し、面接では「自分の非を認め、今はそれを繰り返さないよう活動をしていること」を伝え、その他の部分で勝負する!
下手な嘘を付いても大抵はバレますし、嘘を付く人を採用する企業は存在しません。
- 疑わしき態度や言動が目立つ人
- 正直に自分の非を認め、今後は長く働いてキャリアを積んでいくことを宣言している人
あなたが採用担当者なら、どちらの人物が信用できて、どちらの人物を採用しますか?
恐らく、あなたの答えは「後者」ではないでしょうか。
そうです、結局はそういうことなんです。
私の経験談からお話しさせてもらうと、短期職歴を消して嘘で取り繕うとすると、以下のような面接になります。
- 嘘を「如何にして隠すか」に注視した面接となる
- その点に多くの力を割いてしまい、肝心の部分が抜け落ちる
- 深く突っ込まれるとボロが出たり、態度が硬直してしまう
- 結果、高い確率で不採用となり、それが続く
要するに、短期の職歴を隠しても、上手くいかないのです!
私の場合は、「会社を辞めた理由」を嘘で取り繕っていましたが、今思えば完全にバレていたと思います。
最後の転職の時は、3社も嘘を付く必要があったため、はっきり言って地獄でした。
私が到達した場所
結局、転職活動が上手くいかず、最終的に辿り着いたのは「履歴書さえ出せば誰でも雇い入れるような会社」です。
ゆえに、全て正直に記載し、素直に非を認めるのがベストなのかもしれませんね。
短期職歴に対する反省の弁を述べ、次のことを熱く語るんです。
- 今はどのような考えで転職に臨んでいるのか
- その会社に入社したらどう行動していくのか
- 長期的な貢献や展望のプラン
こちらの方が「前向きな面接」にもっていきやすいので、上手くいく可能性が高い気がします。
ゆえに、こちらの方法も十分に検討の上で、二者択一を決着して下さい。
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