転職を考えだすと、実に様々な悩みや疑問にぶつかります。
そんな時、つい誰かに意見を聞きたくなるものですが、「会社の先輩(同僚)」や「友人」への相談に関しては注意が必要です。
何故なら、マイナスに作用する確率が非常に高いからです。最悪のケース、これまでに築いた人間関係を壊してしまう可能性も...。
それだけ、「転職の相談」というのは慎重を期すものなんですね。
どんなに親しく信頼できる人であっても、転職に関しての相談は避けるのが無難!
この意味するところを詳しく見ていきましょう。
会社の先輩(同僚)への相談は、相手を辛い状況に追い込む!
たとえば、会社の先輩に転職に関して相談したとしましょう。
普段はとても頼りになる存在の先輩かもしれませんが、実際に後輩に転職の相談をされたら、先輩も困ってしまうものです。
まして、同じ部署で仕事をしていたとしたら、上司(会社)とあなたの間で板挟みになることも...。
- 会社に言うべきか、それとも後輩の個人的なことなので伏せておくべきか?
- 上司に、この話を前から知っていたのか?と聞かれた時に立場がない。かといって、後輩を裏切るわけにもいかない...
先輩をこんな状況に巻き込むことは避けたいものです。
また、会社に残る先輩としても、複雑な思いの中で、果たして的確なアドバイスができるかは甚だ疑問です。
会社関係者は自分を優先する!
会社の先輩・同僚・上司というのは、あなたのことより「自分のこと」を考えて意見を言う傾向があります!
たとえば、以下のような状況に陥ることが予想できれば、恐らく、「転職しない方がよい」という方向で話を進めるでしょう。
- あなたが抜けると業務に支障がでる
- 自分たちがツケを被ることになる
あなたは会社を去る立場なので、後のことは気にしないかもしれません。
でも、会社の先輩・同僚はその会社に残って働き続ける人たちです。このことは決して忘れてはいけません。
また、会社は「あなたの転職先が決まるまで面倒を見てくれる組織」ではないので、「転職することが決まっている人」に給料を払うほど馬鹿らしいことはありません。
ゆえに、会社関係者に転職がばれると、不利益を被る可能性があるのです。
- 給料面に影響する(ボーナスを減らされるなど)
- 雑用的な仕事を振られるようになる(冷遇される)
- 転職を取りやめる(残留)選択ができなくなる
このリスクから見ても、会社の先輩・同僚に転職に関して相談するのは得策ではありません。
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転職の相談は「友人」にとっても辛い!
次に、友達への相談も、お互いに不幸になることがあるので避けたいところです。
「転職するか悩んでいるんだけど、どう思う?」と聞かれても、正直なところ友人も困惑する可能性が高いです。
何故なら、転職には絶対的なリスクが存在するので、簡単に答えることができるものではないからです。
- 転職したいという気持ちにケチを付けるのも良くない...
- 「いいんじゃない?」と簡単に答えても、転職が失敗した場合、お互いに後味の悪い思いをする
- 転職は人生に大きな影響を与えるイベントである
要するに、この手の話はどちらに転んでも答えにくい質問なんですね。
相談を受けた友人は「安易な答え」を返すわけにはいきませんし、断定的な意見を言うことを躊躇う可能性も高い!
つまり、いくら信頼できる友人であったとしても、的確な答えが返ってくる可能性は低く、今後の関係性を考えても相談すべきではないのです。
転職は自己決断で乗り切るべきイベントである!
同じ会社で働く先輩(同僚)や親しい友人に「転職の相談」をしたい気持ちは分かります。
でも、そこにプラスの要素はないので、ぐっと我慢して耐えることが必要です。
他者の意見が必要な場合は、転職エージェント、もしくは自分が信頼しているコーチやメンターに留めておくのが無難!
転職エージェントは利益至上主義な面があるので絶対的な存在ではないですが、会社の先輩・友人よりは的確なアドバイスがもらえるはずです。
また、有料のキャリアアドバイザーやハローワークを使うのも悪くありません。
ここで一つ認識しておくべきことは、転職活動は孤独なものだということ!
ゆえに、転職を成功させるためには、自ら転職ノウハウを身に付け、情報収集し、自己決断で状況を打開していく覚悟が必要です。
他人の意見で決断した場合、その道が失敗に終わった時に「他責」が発生してしまいます。
結局のところ、転職は「自己決断」で乗り切るべきイベントなのです。