会社組織で生き残っていくには、出世・昇進が必要不可欠だ!
基本的に、会社というものは年次昇給を除くと、出世・昇進することで給料が増えていくことになります。会社からすると、出世・昇進する人というのは「より多くの利益を出してくれる人」となりますから、その対価としての給料UPなわけです。
逆に、少し厳しい話になりますが、「出世できない人」は会社にとって不採算人間となります。こうなってしまうと、給料が横ばいであることはもちろん、会社内での扱いも悪くなります。
これが現実なので「出世」を見据えながら働いていくことは大切なんですね。でも、会社や同僚のレベルが高く、その中で出世していけるかどうか不安。こんな気持ちを抱えながら働いている人も多くいらっしゃるかと思います。
そんな時に頭に浮かぶのが、「競争環境のゆるい会社に転職すべきかどうか?」ではないかと思います。ここでは、この疑問について深く考えていきたいと思います。
自分を客観視して出世が可能かを見極めよう!
まず、出世できるかどうかは、自分を客観視する能力にかかっています。
「同期と比較して、自分はどれくらい優秀なのか」
「会社にとって何番目に必要とされている社員なのか」
客観視とはつまりこういうことで、あなたはこれができているでしょうか。
同期の中で、あなたの成績はどんな位置にありますか。まずは、嘘偽りなく客観視してこれを把握しましょう。もし、その結果として「下位20%」にいるとしたら、これはピンチです。将来的なリストラ候補になることは避けられません。
この場合の選択肢は2つだけ。今の会社で上位50%に食い込めるように努力するか、それが無理なら、今の会社を辞めて競争環境がゆるい会社に移るかです。つまり、「自分が勝てる会社に転職して身を守る」ということですね。
入社して数年は給与や待遇にそこまでの差がなくても、時間がたてばたつほど、会社内の「勝ち組」と「負け組」の差は大きくなっていきます。そして、大抵の場合、人は「自分が負け組になる」という未来を想像していないので、多くの人は「逆転の可能性がないほどに負けてから」気が付くんですね。
はっきり言って、これでは遅い。
だからこそ、入社当初から自分を客観的に見つめ、「出世できるかどうか」を常に意識しておくことが重要なんですね。転職できる内にそれをしておけば、「今の会社で勝ち残っていくことは難しい」と結論付けたとしても対処できます。
ですから、「出世していけるかどうか不安」と感じているあなたは素晴らしいと思います。きっちりと未来を見据え、自分を客観視できている証拠でもあります。それを踏まえてどう行動するかは「あなた次第」です。選択肢は2つしかありません。
定年までの自分をリアルに想像しよう!
20代の頃の業績が良かったり、会社から良い評価をもらっていても、それは必ずしも10年後、20年後の将来を保証してくれるものではありません。
会社からすると、社員を褒めれば、より長く働いてくれる。だから高い評価をして褒めたたえる。ただ、それだけのことです。だから、今高い評価を得ていたとしても、あくまで冷静に、客観的に、自分の能力や伸びしろを社内外のライバル達と比較することが大切です。
「会社で長期的に活躍できる適性があるのか」
「社内の競争の中で勝ち残っていけるのか」
ぶっちゃけると、会社にはどうやっても勝てない優秀な人はいるわけです。つまり、その人と競争し続けたほうが良いのか、それとも、自分が勝てる土俵を探すのか。そういうことです。それは、転職であっても、社内でのキャリアパスであっても問題はありません。
定年までの自分をリアルに想像し、「勝ち残っていける」と考えているのなら問題ありませんが、「将来、詰みが待っていそうだ」と感じるのならば、早くリスクを察知して行動を起こした方が安全な場合が多いです。
チェック項目から出世の可能性を探る!
以下のチェック項目から出世の可能性を探ってみましょう。
- 同期の中で実力が上のほうである
- 今は下位でも上位50%に入る努力ができる
- 自分と似たタイプの人が出世している(上司に存在する)
- 50歳のときに居場所がある
- 他部門で活躍できそう
- 経営幹部からかわいがられている
- 自分より有能な年下社員に慕われている
- 将来有望な事業領域で活躍できそう
- 幹部ポストが親会社の出向者で固められていない
- 幹部ポストが同族に固められていない
あくまでも参考にすべき項目となりますが、「一つもチェックできない」「チェックできる数が少ない」場合は熟考の余地があるかもしれません。とにかく、しっかりと自分を客観視して「出世の可能性」を探りましょう。
その結果として「出世はできない」と判断するのならば、早めの決断・行動(転職)も考えるべきです。