「何故、書類選考で落ちてしまうのか?」
「何故、こんなにも書類選考が通らないのか?」
書類選考で落ちることが多い人であれば、一度は考えたことがある疑問だと思います。
そこには2つの理由が存在します。
- 企業が求めている人材ではない
- 応募書類に問題がある
まず、書類選考で落ちる原因として「企業が求める経験・能力・スキルを有していない(市場価値不足)」「求める人物像でない(非マッチング)」が考えられます。当然、書類選考はそれを見極める為に行うわけですから、この理由で落ちるのは仕方がありません。むしろ、「早い段階で落としてくれてありがとう」と考えて気持ちを切り替えるしかありません。
次に、もう一つの原因として考えられるのが「応募書類(履歴書・職務経歴書)に問題がある」というケースです。実はこれが原因で落ちる人も非常に多いんですね。つまり、自分が良かれと思って作成している応募書類に不備があり、あなたの良さが伝わっていないということです。
応募書類が原因の場合は、対策することで通過率を高めることができます。
あなたの作成している書類が以下のケースに該当しないかを確認してみましょう。
1.応募書類を使い回していないか?
転職活動は複数の会社に応募して並行して進めていくのが一般的です。
書類選考の通過率が悪い人ならば、よりその傾向は強いかもしれませんね。
その際、同じ内容の応募書類を使い回していないでしょうか。
一つ頭に入れておいて欲しいことは「使い回しの書類は採用担当者に見抜かれる」ということです。
特に注意すべきが「志望動機」と「自己PR」です。
志望動機がどの会社でも通用するありきたりな内容だと、それを見た時点で担当者の気持ちは冷めてしまいます。まず、会社が違えば志望動機が同じになることはあり得ないので、「なぜ、その会社でないと駄目なのか」が伝わる内容である必要があります。また、自己PRも「応募先の企業で活かせるもの」でないと意味がないので企業毎に変更する必要があります。
ここに問題が無かったか見直してみて下さい。
企業毎に内容を変更するのは大変ですが、これをしないと書類は通過しません。深い企業研究を行って、それを応募書類に反映させて下さい。企業研究は面接が決まってからではなく、応募前に最も力を入れる必要があります。
2.読む価値のない書類を作成していないか?
読む価値のない書類とは、「ビジネスマナーがなっていない文書」「読む気が失せる相手を不快にさせる文書」となります。これに該当してしまうと、社会人としてのレベルを疑われ、それだけで不採用となってしまいます。
これについては「こんな書類は読んですらもらえない」にて詳しく解説しています。
3.読んだ人がどう感じるかを意識して作成しているか?
採用担当者は応募書類の限られた情報から、応募者がどんな人物かを想像しようと努めます。ここで重要なのが「具体的かどうか」ということで、人物像がイメージできない「抽象的な表現の乱発」は避けなければなりません。
- 〇〇分野で豊富な経験があります ⇒ 豊富な経験とは?
- 様々な業務を~ ⇒ 具体的には?
- お客様の信頼を獲得しました ⇒ どんな方法で獲得したの?
- やる気はあります ⇒ では、どんな行動ができるの?
抽象的な表現が多いと、採用担当者の頭の中は「疑問(?)」で溢れかえってしまいます。
これでは、あなたという人物を具体的に想像できず、「会いたい」と思われるはずもありません。つまり、応募書類は「数字や事例(エピソード)を挙げて具体的に書くこと」が大切なんですね。書いている内容に具体性がなければ、そこに信憑性が生まれることもありません。
自分の書類を担当者目線で読み返し、上記のような「疑問(?)」が浮かばないかを確かめてみましょう。
4.内容に一貫性があるか?
項目ごとに見ると丁寧で納得できる内容であっても、全体を通して読むと「一貫性が無い」という応募書類もよくあります。例えば「履歴書と職務経歴書の志望動機が一致していない」「自己PRとして強調されている経験・スキルが、志望している仕事に活かせるものでない」といったケースです。
このような一貫性の欠如が原因で不採用となることもあります。
- これまでにこんな経験を積んだ
- その経験を通じてこのようなスキルを身に付けた
- それを元にこんな将来ビジョンを描いた
- そして、それが実現できる御社を志望した
この一貫性を意識して応募書類を作成しましょう!
このストーリーを相手に伝えるのが職務経歴書の役割です!
自分自身で一切考えず、書籍やWEBに掲載されている情報のいいとこ取りをしたり、使い回しをしていると一貫性のない書類が出来上がってしまいます。
まとめ(対策)
4つの見直しポイントをお伝えしてきましたが、あなたの作成している応募書類に該当する部分がなかったでしょうか。応募書類の不備が原因での不採用は非常に勿体無いですから、何としても避けなければなりません。
作成した応募書類を見直す時は、採用担当者の立場になって読み返してみましょう。そして、「どの部分に疑問を感じるか」「何が足りないか」「その書類の人物に会ってみたいと思うか」を確認しながら読んで下さい。
こうして修正を繰り返して書類を高めていくことが、書類選考の通過率を高めることに繋がります。
ただ、自分自身が良かれと思って作成している書類を、自分の目で添削するのは簡単ではないので、積極的に「他人の力(プロの目)」を借りることをおすすめします。ここで言う他人の力とは「エージェント」や「ハローワーク」です。
今まで一度も書類の添削を受けたことがない方は、是非検討して下さい。
面倒くさいと感じるかもしれませんが、面倒なことを積極的にできる人が転職でも強いです。
詳しくは「エージェントがもたらす3つの裏の価値」にて解説しています。応募書類の通過率を高めるためにも参考にして下さい。