正直なところ、世の中には「考えられないレベルのきつい仕事(会社)」というものが如実に存在します。そんな仕事に就いてしまい、「絶対に一生続けることはできない!」なんて考えを抱き、転職を考えている人もいるかと思います。
事実、私もそうした仕事に嫌気が指し、逃げるように転職をした経験があります。人生、時に逃げることは必要ですし、事態が好転するのならば行動として間違っていません。しかし、私のように「負け逃げはしてはいけない!」ということをお伝えしたいのです。
仕事がきついからと、何の結果も残さず逃げてしまうと、何の武器も持たずに転職市場で戦わなくてはなりません。そんな状態で戦いに臨んでも勝てるはずはなく、結局は今の会社と同等、またはそれ以下の会社にしか採用されません。
また、負け逃げしてしまうと「負け癖」や「逃げ癖」が付いてしまい、転職先で同じような壁にぶち当たった時、逃げることで回避しようとする思考が働きます。結果、転職を繰り返して職歴を汚し、負の循環に陥り、将来的に後悔することになるのです。
私の場合は、3度も逃げの転職を繰り返した結果、「履歴書を出せば誰でも入れるような会社」にしか採用されなくなりました。計4社で働きましたが、最も給料が低く、将来性も感じられない「錆びれた中小企業」にたどり着いたのです...。
負け逃げはいけなかった...気付いた時には「時すでに遅し」です。
仕事がきつくても「勝ち逃げ」して転職しよう!
シビアなことを言うようですが、厳しい会社に入ってしまった場合も、会社に文句を言うだけで辞めてしまうと、転職市場では全く評価してもらえません。では、どうすべきかというと、「自分で決めた目標を達成し、一定の成果を収めるまで働き続けること」です。
ブラック企業だろうが、上司が人間的におかしかろうが、たとえ1年や1年半という短期間であっても、何とかして結果を出す。そして、「お、お前結構やるじゃん!」という評価をもらってから辞めるんです。
厳しい環境であっても、一度そうして巻き返した経験を持つ人は、その後も「逃げ癖」とは無縁で、戦って勝ち続けることができます。
これは何も、「全社1位」といった大きな結果を出せと言っているのではありません。「自分で定めた〇〇という目標だけは達成する」といったものでOKです。たとえば、「1ヶ月だけでも同期10人の中で1位をとる」「1ヶ月だけでも売上目標を達成する」といった瞬発的な努力でも構いません。
やはり、何かしらの成功体験があって辞めると違います。転職が成功する人の特徴として、「目の前の仕事を一生懸命にこなす」というものがありますが、「負けた時に逃げ出さなかった」というのも重要な要素となります。
企業というのは、負け逃げした人を評価しません。それは、どんなに取り繕おうと面接でバレます。だから、「負け逃げ」は絶対に避けるべきことなのです。逃げても構いません。でも、逃げるなら「勝ち逃げ」して下さい。それが今後の社会人人生を大きく左右します。