英語力に自信があり、留学などを通して会話できるほどの語学力を身に付けた人であれば、仕事でも活かしたいと考えるのは普通です。
しかし、その結果として、就職(転職)活動で志望動機を問われた際に、「英語力を活かしたい!」を前面に押し出すのは早計です。
何故なら、一見すると聞こえの良い「英語を活かしたい!」という志望動機ですが、アピール力はゼロに等しく、マイナスにしかなり得ないから!
つまり、志望動機として用いると「不採用」に近づくだけなんですね。
この意味するところを詳しく解説していきます。
企業は「英語が話せる人」を採用したいのではない!
業務上で英語が必要な企業は、「英語が話せる人」を求めているわけではありません!
企業が求めているのは、雇用することで自社に利益をもたらしてくれる人材です。これが「採用の本質」であって、どの企業でも同じです。
つまり、英語力が必要条件として設定されている企業において、「英語を活かしたい!」をアピールしても意味がないのです。
- 英語はあくまでも、仕事をする上で必要なツールに過ぎない
- 該当企業に応募する必要最低条件に過ぎない
例えば、応募条件として年齢(20代)を設定している企業があったとして、志望動機で「20代だからです」とアピールするのはおかしいですよね?
会社というのは「個人の願望」を叶える場所ではないので、採用過程では採用メリットを伝えなければなりません。
要するに、英語力が必要な企業において、「英語が話せる」というのは当たり前のことで、採用メリットにはならないのです。
一般的な日本企業で考えてみよう!
英語力を必要としない一般的な日本企業で考えてみましょう。
この会社の志望動機として、「日本語を活かしたい」と語る人がいるでしょうか?
間違いなくそんな人はいませんよね。
一般的な日本企業においては、コミュニケーションの手段として日本語が話せることは当たり前のことですからね。
でも、英語力を活かしたいと考える人は、この当たり前の間違いを犯してしまっているのです。
英語力が必要な企業において、英語が話せるのは当たり前のことであり、採用への前提条件に過ぎない!
つまり、志望動機としては何の効力もないということ。
志望動機の回答として適切ではない!
基本的に志望動機とは、「応募企業でなくてはならない理由」を語るものである!
「何故、数ある同業他社の中でうちの会社を選んだのですか?」が問われている。
つまり、「英語を活かしたい」という志望動機は、そもそも論として「ズレた回答」だということ。
あなたは、数ある同業他社の中で、何故、うちの会社を選んだのですか?
英語が活かせるからです!
英語力が必要な企業は他にもあるので、質問の回答として適切ではありません。
採用側からすると、「この応募者は英語を使うことが第一条件で、仕事内容や会社選びは適当なんだ」と解釈しますからね。
その結果、高い確率で不採用となります。
- 学生時代に培った英語力を活かしたい
- 留学までして身に着けて英語を無駄にしたくない
これらの願望は雇う側には関係がないことなので、あなたの心に秘めておきましょう。
あなたの「英語力」は、幅広く求められている!
ここまでは若干厳しい内容でしたが、「英語力がある!」というのは、それだけで市場価値が「ぐんっ!」と跳ね上がります。
つまり、あなたは大いなる可能性を秘めた人材だということ!
にも関わらず、「英語を活かしたい!」と考えるは、「外資系企業」や「貿易関連企業」を集中して狙い、高い競争率の中に飛び込んでいく傾向があります。
これは、非常にもったいない!
何故なら、昨今はあらゆる業態で世界を相手にした事業が求められ、多くの企業で「英語力」が必要不可欠となっているからです。
つまり、求人情報に英語云々の記載がなくても、あなたの「英語力」が高く評価されることがあるということ。
- 英語力が必須の企業(全員が英語を話せる)
- 一般的な企業(一部の人間や部署だけが英語を話せる)
実際、全ての人が英語を流暢に話せる会社にいるよりも、そうでない会社にいる方が「社内での価値」を高めやすく、安定した継続勤務や、昇進・昇給にも繋げやすいです。
ゆえに、広い視野を持って企業を選ぶことが、あなたの英語力が最大限に活きるのかもしれません。
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