昨今、転職の面接で「ストレス」に関して問われることが多くなっています。
現代人は総じてストレスに弱いとされていて、「嫌なことがあったらすぐに辞める」「前職はストレスが原因で辞めたのでは?」と疑われているんですね。
- ストレス耐性について、ご自身でどう自覚していますか?
- ストレス発散(解消)方法をお持ちですか?
- あなたはストレスを感じやすい(溜め込みやすい)タイプですか?
特に、若年層の転職者や「短期職歴を持つ人」は問われる可能性が高いので、対策必須の質問ですね。
企業の質問意図、NG/OK回答例から、この質問に迫っていきましょう。
企業側の本音 ~ここが知りたいポイント~
適切な回答を準備するため、まずは、企業の「質問意図」を把握しておきましょう。
質問意図
- 当社の業務に耐えうる「ストレス耐性」を有しているか探っている
- ストレスに強くない場合は、その発散法を具体的に教えて欲しい
- 早期退職の危険性がないかを探っている
昨今は、欝病などを患う人も多いため、企業にとっても「ストレス」は重要課題となっています。
ストレスが原因で、採用後すぐに辞められると大きな損失となりますからね。
この質問には大半の候補者が「肯定的な回答(ストレスに強い)を示す」ので、採用側は話す内容の信憑性を探るために「具体性」に注目しています!
つまり、ストレス耐性に関する質問には、「ストレスに強い理由(弱くても発散法を持っていること)を具体的に示す必要がある」ということですね。
NG回答例
実際の面接でありがちな「NG回答」をご紹介します。
NG例①
私はこれまで一度もストレスを感じたことはありません。(私はストレスを感じない体質でして~)
この種の極端な回答は避けましょう。
基本、どんな仕事(会社)にも多少のストレスは付き物なので、話の信憑性を疑われる可能性があります。
最悪の場合、「ストレスの掛からない低レベルの仕事を任されてた?」とマイナスに連想されますからね。
NG例②
正直に言いますとストレスに弱く、薬を服用しています。
NG例③
過去にうつ病と診断されましたが、今は大丈夫です。
NG例④
私のストレス発散方法はお酒を飲むことで~
NG例⑤
私はストレスが溜まっても、大好きなギャンブルをすることで~
ストレスに弱いという側面で回答する場合は、具体的な発散法を合わせて語る必要があります。
やはり、薬の服用が必要、うつ病と診断された過去があるなど、採用側に不安を抱かせるレベルのものは避けるべきです。いくら大丈夫だと聞かされても、不安で採用できません。
また、「飲酒」や「ギャンブル」といった、「健康面」や「経済面」に支障を来す恐れのある発散法は良い印象を与えません。
これが事実であっても構いませんが、面接の場ではやっぱりNGです。
OK回答例
OK例文から、回答のポイントを探ってみましょう。
OK例
私はストレスに対して強い方でないと自覚しているので、日頃からストレスコントロールに力を入れています。
ストレスに対する感受性は早々に変えられないので、受けたストレスを消すこと、つまり解消法について自分なりに創意工夫してストレスを溜めないように心がけています。
平日は長めの入浴を楽しみ、早めに寝て睡眠をしっかりとることで解消し、週末は気のおけない仲間との草野球チームの活動で体を動かして汗をかき、1週間で溜まった心の疲れを開放しています。
心身ともに健やかでないと良い仕事ができないと考えているので、今後も両面がくたびれないように気を付けていくつもりです。
この回答例は、ストレスに強くないことを背伸びせずに実直に語り、その解消法を具体的に語ることで、説得力の高い回答に仕上がっています。
また、最後に仕事への想いと気遣いを語ることで、働く上で問題のないことを確信させています。
転職先でも再現可能な具体的な解消法を語ることで、相手を納得させる回答に仕上がる!
例文のように、ストレスに弱いことを認めて解消法を示すのも良いですし、日頃の仕事の取り組みから「ストレスを溜めない工夫をしている」といった話の持っていき方でも構いません。
この質問は、質問意図を把握していれば難しいものではありません。
しっかりとポイントを押さえ、適切な回答を準備して面接に臨みましょう。