面接で「入社意欲」や「就業意欲」を熱く語り、「やる気」をアピールすることはもちろん大切なことです。
「やる気だけはあります!」
「とにかく頑張ります!」
「入社後はいち早くスキルを身に付け貢献します!」
確かに冷めていて暗い人よりは「好印象」でしょう。
ですが、好印象なだけで内定を勝ち取ることはできません。
何故なら、やる気がある、頑張る、これは当たり前のことだからです。会社は慈善事業ではないので、「やる気がある」という理由だけで採用することはありません。新卒採用ならまだしも、社会人経験を持つ人材を募る転職では尚更です。
まずはこの事実をしっかりと認識しておきましょう。
そして、転職面接でアピールすべき「やる気」を理解しておきましょう!
面接でアピールすべき「やる気」とは?
転職では「企業が求める経験・スキル = あなたの持つ経験・スキル」がマッチして初めて採用が検討されるので、面接では「応募企業の求める条件を満たした人物であること」をアピールする必要があります。
ただ、アピールするような経験やスキルが無いこともあるかと思います。特に、未経験分野への転職を考えている人は「何をアピールすべきか」で頭を悩ましますよね。
そこで「やる気」をアピールしたいと考えます。
そして、どうすれば「やる気」が伝わるかを考えます。
声の大きさでしょうか?
話し方でしょうか?
表情でしょうか?
入社後の意欲を熱く語ることでしょうか?
でも、冒頭で挙げた「やる気」はいくらアピールしても内定は貰えません。つまり、転職の面接でアピールすべき「やる気」とは、この「気持ちのやる気」ではないんですね。
転職で採用側が「やる気がある」と見なしてくれるのは以下の要素です。
「その分野についてどれだけ研究しているか」
「自社についてどこまで研究しているか」
「その分野で必要とされる知識の習得に取り組んでいるのか」
企業からすると、本当に「やる気」があって自社で働きたいと考えているのなら、面接では上記の3点を示して欲しいと考えています。また、本当にやる気があるのなら「当然やっているだろう」という目線で見ています。
それ故に、応募者がアピールすべきは「入社させてくれたら精一杯頑張ります!」というやる気ではなく、「どうしても入社したいので、これだけやってきました!今やっています!」というやる気なんですね。
別の言い方をすると「入社後、学ばせてもらう」という姿勢ではなく、「既に勉強を始めている」「会社や業界のことをこれだけ調べてきました」などの積極的な姿勢をアピールしなければならないということです。
このアピールすべき「やる気」を勘違いしていると、いつまでたっても内定を勝ち取ることができません。
「この分野についてよく研究しているな!」
「当社のことをよく調べているな!」
「経験者に劣る部分を埋めようと既に勉強を始めているんだな!」
採用側にこう思わせることができて初めて「この人は本当にやる気があるんだな」と感じてもらえます。ここに過去の会社での経験や実績も加味して、「この人なら当社に入っても(未経験でも)活躍してくれそうだ」となって初めて採用へと繋がります。
あなたも、面接では適切な「やる気」をアピールしましょう!
それが内定への近道です。