既婚女性が「転職」や「アルバイト」の面接に赴くと、夫(旦那)の職業を問われることがあります。
女性からすると「なぜ?」と感じざるを得えない質問かと思います。
メモ
厚生労働省は「就職差別」に該当する可能性から、仕事と関連のない質問に関しては、企業に配慮を求めてる!
一昔前と比較するとプライベートに踏み込んだ質問は減少しましたが、実際にこの種の事例はまだまだ残っています。
ここでは、「その行為は問題だ」などの議論は一旦横に置いて、企業が面接で「旦那さん」について聞く理由を解説します。
- 職業(業界・職種)
- 年収
- 年齢
- その他
面接で聞く以上は必ず「意図」があるので、この点を深く探っていこうと思います。
私的な理由で質問している「変態面接官」がいないとも限りませんが、ここでは、そうした人間がいないことを前提に話を進めていきます。
※旦那さんに関する質問は①が主流で、②~④はレアケースとの認識でOK!
1.職業(業界・職種)
職業(業界・職種)を問う最大の理由は、ご主人が「同業他社(ライバル企業)」に勤めていないかを確認するためです。
正社員・アルバイトを問わず、働き始めると会社独自の「技術」や「ノウハウ」に触れることになります。これら機密事項は、「同業他社」に知られるわけにはいきません。
要するに、企業は「同業他社への情報漏洩」を懸念しているんですね。
「そんなことしないよ!」
こんな声が聞こえてきそうですが、実際に近親者に同業他社で働いてもらい、情報を取得する例はいくらでも存在します。
残念ですが、世の中にはこうした汚い連中がたくさんいるんですね。ゆえに、リスクを排除するために「夫の職業」を問うのです。
実は普通のこと!
例えば、正社員として勤務していた会社を退職する際、誓約書にて「同業他社に情報を渡さない」or「同業他社には〇年間就職しない」などを誓わされるのは普通のことです。
情報漏洩リスクの排除が最大の目的ですが、以下のような意図も推測されます。
- 旦那の転勤の可能性を探っている(転勤が多い職業の場合、短期で退職することが考えられるため)
- 企業の希望通り働けるか探っている(基本、旦那とは休日を合わすでしょうから、いつ休みを取得するのか推測している)
この2点はあくまでも可能性ですが、無きにしも非ずです。
いずれにしても、聞かれる側としては気分は良くないでしょうが、以下の方針がベターな選択かと思います。
夫の職業に関しては、許容範囲と考えて面接に臨む!
ゆえに、ここはあまり深く考えず、「〇〇業に従事しています」くらいは答えても良いのではないでしょうか。
ネット上には、「会社名までしつこく聞かれる」といった情報も散見されますが、それは同業だった可能性がありますね。
この点に関しては難しいところですが、「会社名まで言う必要はない」というのが私の見解です。
2.年収
年収に関しては、以下の推測に利用するのが目的だと考えられます。
- 就業意欲や本気度の見極め
- 扶養の範囲内での就業かどうか
- 継続性の見極め
例えば、年収を聞いて以下のように推測します。
夫の年収が高い
いつ辞めてもお金に困らないので、不都合や不満があると辞める可能性が高い。就業意欲にも疑問。扶養範囲内での就業である可能性が高く、勤務時間が制限される。
夫の年収が低い
お金が必要なので簡単に辞めない。就業意欲が高い。扶養の範囲を超えて働いてくれる可能性がある。
はっきり言って完全なる「偏見」なんですが、こうした推測に利用されている可能性があります。
正社員を志す女性が、面接で「結婚観」や「子供関連」の質問をされて、「長期貢献の意思」や「短期離職の可能性」を探られるのと同じですね。
3.年齢
あなたの夫の年齢から、以下のことを探っている可能性があります。
- 安定性や定着性
- 継続性の見極め
例えば、夫婦共に若ければ、大きな変化が起きる可能性も高いので、その点から「定着性」が懸念される。
子供が生まれる(出産)可能性もあるので、短期離職もあり得る...。
まぁ、これも完全な偏見ですが、この種の推測のために聞くという感じです。
4.その他
可能性は低いですが、過去の事例を基に、その他の要素についてもご紹介しておきます。
- 持ち家の有無 ⇒ 定着性が探られている?
- 夫の会社の連絡先 ⇒ 意図不明(答える必要はない)
- 夫の連絡先 ⇒ 意図不明(答える必要はない)
質問意図が全く理解できないこと、あまりにも理不尽だと思うことに関しては、答える必要はありません。
緊急連絡先などは入社書類に記載するものであって、面接時点で聞くのは常識を逸していますからね。
面接で「夫(旦那)」のことをどこまで答えるかはあなた次第!
夫(旦那)のことを含め、面接での質問にどう対処するかはあなた次第です。
- プライベートなことを聞く企業では働かないと決める
- 自分自身で許容範囲を定め、範囲内の質問のみ答える
- 内定獲得を第一に考え、全ての質問にやんわりとでも答える
あなた自身の方針に従えばOKです。
ただ一つ理解しておくべきは、以下の事実です。
面接の質問には「意図」があるので、質問を突っぱねると不採用の確率が高まる!
ゆえに、あなたが許せるギリギリまで許容範囲を広げ、冷静に質問に回答することが、内定を得る上ではベストではないでしょうか。
許容範囲を決めるのが難しい場合は、この件を旦那さんに相談してみるのも一つです!
夫婦の考えを擦り合わせておけば、面接にも安心して臨めますからね。
一つ私の意見を言わせてもらうと、唯一正当な理由がある「職業」だけは許容範囲に入れても良いのではと思います。
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