転職の面接では、1分、3分といったように時間を限定してアピールを求められることがあります。
- 1分間でご自身をアピールしてみて下さい!
- 3分間差し上げますので、好きなようにPRして下さい!
企業はこの要求に対してどんな回答を期待しているのでしょうか? この疑問を解決する為、企業の質問意図、OK・NG例文を交えて詳しく解説していきます。
企業側の本音 ~ここが知りたいポイント~
まずは、企業側の質問意図を把握しておきましょう。
- 適切に時間を区切ったプレゼンができるかどうかに注目している
- 自由な時間を有効に使って新たな魅力を示して欲しい
- 同じことの繰り返しを聞かされるのはウンザリする
まず、時間が指定されているわけですから、長すぎず、短すぎず、適切な時間で話すことが求められます。たとえば、1分と言われているのに、ダラダラと2分以上も話す、逆に30秒で終わってしまう、これではやっぱり面接官の心証はよくありません。
一般的に、1分間で話せる文字数は300字前後とされているので、これを目安に回答を準備しておきましょう。また、実際に時間を計りながら練習し、自分の「話す速度」と「話せる文字数」の関係を把握しておくことも大切です。
次に、せっかく自由に自分をアピールする時間をもらえたわけですから、まだ語っていない「新たな魅力」をアピールしましょう。パーソナリティに関連することでもいいですし、仕事へのこだわりや姿勢、応募企業への熱い思いでもOKです。
内容次第で、低調だった評価を逆転することも可能です。
逆に残念なのは、先に語った自己PRや長所などを繰り返してしまうことです。これでは、面接官は「それは先ほど聞いたよね」という感想しか抱きません。
やはり引き出しがたくさんある人の方が魅力的ですし、「準備してきたことしか語れないのかな?」と応用力を疑われてしまいます。
回答例文(NG編)
実際の面接でよくある「NG」回答についていくつかご紹介しておきます。
「少し長くなってしまうと思いますが~」
「先ほど話したことの繰り返しになってしまいますが~」
時間が限られているのに、本題に入らずグズグズしているのは時間の無駄ですし、聞き手の気分を害してしまいます。また、指定された時間に収める自信がないからといって、言い訳がましい言葉から入ったり、勝手に時間を変更するのは論外です。
前述の通り、同じことの繰り返しは何のアピールにもなりません。マイナスにしかなり得ない回答なのでこれもNGとなります。
回答例文(OK編)
OK例文から、どんな回答が適切なのか探ってみましょう。
私はこのように華奢な体つきをしておりますが、実は心身ともにタフです。学生時代に運動部でならしていたわけではありませんが、社会人になってからランニングを始め、今ではフルマラソンを完走するまでになりました。
また、睡眠時間が短い日であっても、業務に支障をきたさず取り組むことができます。元来、クヨクヨと考え込まない性格なんですが、憂鬱なことがあっても後に引きずりません。この切り替えの早さは、他の人に負けない強みの一つです。
〇〇は何かと負荷のかかる仕事かと思いますが、これらの強みを活かして御社に貢献したいと考えております。
この回答例では、これまでに伝えていない「新たなPRポイント」を語っているので、面接官も興味を持って聞いてくれるでしょう。また、募集職種に求められるであろう「タフさ」というヒューマンスキルをアピールすることで、高評価を得られる可能性が高いです。
この質問の回答ポイントは2つ!
- 新たな魅力をアピールして自身の価値を高める
- 応募職種に関連するPRポイントだと尚良し
この点を意識して適切な回答を準備しておきましょう。