「中途採用の面接においてマナーがなっているのは当たり前」
まず、転職で面接に臨む際はこの事実を頭に入れておきましょう。中途採用者を募る転職では「社会人経験のある人材」を採用するわけですから、社会人としてのマナーを持っていることは必要最低条件であり、それがあってはじめて選考の場に立てることを意味します。
社会人としてのマナーがなっていないから・・・こんな理由での不採用だけは避けなければなりませんよね。
そこで、面接に臨むにあたって最低限おさえておくべきマナーをお伝えします。
身だしなみ(清潔感)は第一印象を決めるマナー
「あなたが思う以上に細かいところも見られている」
面接官は意外なほどに細かいところまで見ています。というか「目に付きます」というのが正解かもしれません。もしかすると「転職は経験やスキルが重要だから、見た目は関係ない」「少しぐらいは大丈夫だろう」と考える人もいるかもしれません。確かにその通りで、見た目が良いから採用となることはありません。でも、身だしなみ(清潔感)が整っているのは当たり前であり、プラスにならないだけであって、マイナスにはなり得ます。
なぜなら、面接官はあなたの身なりから「一緒に働きたいと思うか」「職場の雰囲気に馴染めるか」を想像するからです。超極端な例ですが、あなたが面接官だったとして「服がボロボロで異臭がする人」が面接に来て採用しようと思いますか。絶対に採用しませんよね。こんな人とは一緒に働きたいくないですし、現場にも馴染めないことが想像できるからです。
ですから、面接という重要な場面において「身だしなみに気を配れない」「相応しくないファッション」「不潔」が見て取れると敬遠したくなるんですね。「この人を採用して大丈夫か」と不安になってしまうからです。
つまり、第一印象を決定づける「身だしなみ(清潔感)」は思っている以上に重要だということです。
「髪型」~寝癖、明るすぎる染髪はNG。男性の染髪は好ましくない。
「爪」~伸び過ぎ、黒ズミはNG。女性は派手なネイルアートやつけ爪は控えるべき。
「服装」~汚れ、しわ、襟、袖、ネクタイの曲がりなどは注意。リクルートスーツである必要はないが「無難」を最優先に選択すべきで、個性やファッション性は不必要。
「靴」~汚れ、かかとの擦り減りは注意。男性のローファー、女性のブーツ・ミュール・サンダルは避ける方が無難。
「鞄」~リュックなどのカジュアル過ぎるものや派手過ぎは避けるべき。
面接はあなたのファッションセンスや見た目を評価する場ではありません。ですから、そこで目立つ必要はありませんし、誰もそれを望んでいません。しいて言うならば「清潔感と無難」が良いファッションだと言えるでしょう。
時間厳守
約束の時間には1秒たりとも遅れない様にしましょう。何らかの事情で遅れる場合は、例え数分であっても事前に連絡が必要です。また、その際は「遅れたことに対する謝罪」を忘れない様にしましょう。このマナーを守れていれば、やむ負えない事情での遅刻がマイナスとなることはないでしょう。逆の場合はそれだけで不採用となる可能性もあります。
また、約束の時間より早く着き過ぎるのもNGです。相手先にも都合がありますから5分~10分前で充分です。
挨拶
受付での挨拶、面接官への挨拶・お礼、社内ですれ違った人への会釈、これも社会人として当然のマナーですから疎かにしない様にしましょう。受付時の対応などを確認するケースもある様ですから、面接先では気を抜かないことです。
面接中の姿勢
緊張がほぐれてきたり、リラックスした雰囲気の場合、いつもの癖が無意識に出てしまうことがあります。足や腕を組む、イスの背にもたれ掛かる、肘を付くなどには注意です。面接官からリラックスして下さいと言われることもありますが、その意味をはき違わない様にしましょう。
担当者の目を見て話す
面接官と全く目を合わせようとしない。これも印象は良くないですね。話している相手の目を見る、複数人の場合はまんべんなく見通す。これを意識して話す様にしましょう。
相手によって態度を変えない
重職者や主要面接官には丁寧、受付や年下の面接官には横柄。この様な「相手を見て態度を変える行為」は絶対にやってはいけません。全ての人に丁寧な敬語で応対することが基本です。相手によって態度を変える人間だと思われては、不採用という結果が待つだけです。
また、最初は丁寧だったのに、次第に馴れ馴れしい口調になる。1次面接では丁寧だったのに、その後の選考で態度が横柄になる。この様な変化もマイナスの印象を与え、不採用に直結する要素です。内定を採るまでは終始一貫した丁寧さを保つことが大切です。
待ち時間
面接までの待ち時間にスマホをいじって時間を潰す、応募先企業の喫煙所でたばこを吸う。これも良い印象を与えることはありません。資料などを確認しながら待つ、たばこは我慢する。これが基本です。
また、たばこを吸う人は面接場所に早く着いて、何処かでたばこを吸うことがあると思います。その際は「匂い」に注意が必要です。服や口臭をケアしてくれるものを必ず持参しておきましょう。
携帯・スマホ
会社に入る前に携帯・スマホはマナーモードにしておき、一歩足を踏み入れたら携帯・スマホは一切見ない。昨今はスマホのマナーが問題視されている時代ですから、この対応が無難でしょう。また、受付で担当者の名前を告げる必要がある会社もあります。それらの必要事項はスケジュール帳などに記載しておきましょう。携帯やスマホを見て確認するのは不細工です。
以上、面接に臨むにあたってのマナーを取り上げてきましたが、大切なことは「大丈夫だろうと自分本位に解釈して気を抜かないこと」です。
応募先の企業にどんな考え方の人がいるかは分かりませんし、これらのマナーは「守って当たり前」「下手するとマイナス」「最悪の場合は不採用」という項目です。プラスになる要素が一切ない項目ですから、選考の場に立つための必要条件として確実に守りましょう。