転職で「営業職」を志す場合、面接でその理由を問われることがあります。
- なぜ、営業職を志望するのでしょうか?
- あなたにとって営業職の魅力とは何ですか?
- 営業職は未経験のようですが、営業職を選んだ理由を教えて下さい!
この質問は「営業職の志望動機」と言えるもので、回答内容が合否に大きく影響します。
ここでは、適切な回答を導けるよう、「企業側の質問意図」&「OK・NG回答例」を交えてこの質問に迫っていきます。
企業側の本音 ~ここが知りたいポイント~
適切な回答を準備するため、まずは、企業の質問意図を把握しておきましょう。
質問意図
- 営業という仕事について、現実的な認識を持っているのかを探っている
- 営業職は会社によって大きく特徴が異なるため、「当社の営業職を理解した上で応募してきたのか」を探る意図も含んでいる
基本的に営業職は「実力(成果)主義」であることが多い職種です。
ただ、これはあくまでも一般論で、経営方針や扱う商品が違えば、ひとえに営業職と言っても会社ごとに様々な特徴を有しています。
ゆえに、一般論に囚われることなく「あなたが魅力に感じる点を素直に語る」という方向性で間違いありません。
但し、厳しい面(ノルマなど)を併せ持つのが営業職なので、甘い考えが見え隠れする回答は避けたいですね。
また、あなたが語る内容が「当社の営業職とマッチしているのか」も探られています。
例えば、営業成績よりも顧客満足度を優先する方針の会社で、「営業は実力主義ですから、数字が全てであり~」と語ってしまうと、当社とはミスマッチだと弾かれてしまいます。
つまり、応募先の営業スタイルや評価基準を理解した上での回答が必要でもあるのです。
NG回答例
実際の面接の場でよくある「NG回答」をご紹介しておきます。
NG例①
営業成績さえ良ければ自由に行動できる点に魅力を感じ~
NG例②
自分の裁量、自分のペースで仕事ができる点が魅力です。
どちらの回答も、「営業という仕事を勘違いしている」と捉えられかねない浅はかな回答です。
これが本当の理由であったとしても、素直に語るのは避けるべきです。
営業職は「数値さえ残せば遊んでいてもOK」などと言われますが、これを素直に面接で語ると「仕事を舐めている」とマイナスに捉えられます。
また、「自由に行動できる」「自分の裁量で行える」というのは営業職に限ったことではないので、志望理由としては薄いです。
OK回答例
OK例文から回答のポイントを探りましょう。
OK例
私が営業職を選んだ理由は、数字によって平等に評価されるという要素を持っているからです。
もちろん、営業エリアや取り扱い商品によって基本数値に差が出ますので、評価も常に平等でないことは理解しています。ただ、どんな環境化であっても正しいプロセスを踏めば必ず結果はついてきますし、営業数字ほど明確で分かりやすいものはありません。他の職種のように上司の私情で評価が変わることもありませんし、売上が上がらないのは、そもそも自分の責任だと考えています。
御社の給与体系は歩合の要素が強く、数字を上げた社員にはきちんと還元する方針だと伺ってります。そのような数字中心の考え方こそ私の望む形ですので、御社の営業担当として働きたいと考えております。
この回答例は、営業職を選んだ明確な理由を伝えることで、営業という仕事について現実的な認識を持っていることを伝えることができています。
また、志望理由が応募先の経営方針とマッチしていることも評価が上がるポイントです。
営業職を選んだ理由と応募先の志望動機を連動して語る!
適切な回答を準備するには、求人情報から以下の情報をしっかりと読み解くことが必要です。
- 営業の種類(個人 or 法人、飛び込み or 反響)
- 会社方針(成果主義 or 顧客満足重視)
応募企業ごとに行う必要があるので大変ですが、内定を獲得する為に怠ることなく実施しましょう。