基本的に転職すると給料は下がります。
採用側は「採用リスク」を軽減するために可能な限り給料を低く抑えようと努めます。また、異業種・異職種への転職であるならば、未経験ですから当然給料は低く設定されます。
このように、給料アップを目指す転職、極めて給料が低い会社からの転職を除き、給料が下がるのが一般的なんですね。つまり、転職には「給料が下がるリスク」が必然的に伴うわけです。
これを覚悟して行うのが転職であり、このリスクを背負ってまで実現したいものを手にする為に行うのが転職です。
ただ、極論を言うと「働くのはお金の為」であり、転職しようがこれは変わりません。また、給料は低いよりも高い方が良いに決まっていますよね。だからこそ、「給料が下がるリスクをいつ取るのか」が重要になってくるんですね。
より若い内か、3年後か、5年後か、10年後か。
この選択によって訪れる結果が大きく異なります。
もちろん、転職は「より若い内に行う!」が正解となります。
ここでは、その理由について詳しく解説していきます。
生涯賃金に大きな影響を及ぼす
一般的にサラリーマンの生涯賃金は2.5億円(大卒・ある程度の昇進・昇給がある場合)とされています。
ただ、この数値は途中で給料が下がることは考慮されていません。
つまり、転職して給料が下がることは考慮されていないわけです。
Aさん「今まで貰っていた給料と比較しても下落幅が小さく、定年まで35年あるので下落分は頑張り次第で取り戻すことができる。」
Bさん「今まで貰っていた給料と比較すると下落幅が大きく、定年まで25年しかないので下落分を取り戻すことが難しくなる。」
結果的にAさんは2.5億円を達成、Bさんは2.2億円しか稼げず、というようなことが起こります。
つまり、「転職が遅くなればなるほど(年齢を重ねれば重ねるほど)に「生涯賃金」が減額してしまうリスクが高まる」ということなんですね。
上記でも述べましたが、結局はお金の為に仕事するのであって、その獲得できるお金が少なくなることはリスクでしかありません。ですから、そのリスクが少ない「より若い内に転職すること」がベストなわけです。
年齢を重ねると給料を下げるリスクを背負えなくなる
皆さんがどんな人生設計を描いているかは分かりませんが、「将来的には結婚して子供をもうけ、My Homeも購入したい」なんて考えている人が多いのではないでしょうか。
あなたが漠然とでもそう考えているのならば、知っておいて欲しいことがあります。
結婚すると仕事に対する価値観は激変します。
若い内は仕事に対してやりがいや自己実現を求めていたかもしれませんが、そんな考えは180度変わりますし、通用しなくなります。
何故なら、家族を養っていく、子供を不自由なく育てる、ローンをきっちりと払う、家族との時間を持つ、これらのことの方が重要となるからです。つまり、「どれだけ家庭にお金をもたらすか」が真に求められようになります。
そんな状況下で給料を下げる転職はできません。
また、家族からも許してもらえません。
あなたの仕事に対する不満や実現したいことは優先順位の下位に位置するからです。
結婚が代表例ですが、年齢を重ねると老後などを含めて将来を見据えなければならなくなります。そして、必ずそこには「お金の問題」が絡んできます。
これが現実ですから、年齢を重ねるだけ「給料を下げるリスク」は背負えなくなるんですね。だからこそ、給料を下げる転職は「より若い内に」がベストな選択となります。
ここでは、給料(お金)にフューチャーしてお伝えしましたが、お金に関わらず「転職はより若い内に済ませておくこと」がベストな選択となります。
あなたが転職したいという想いを抱えているのならば、行動に移すのは「今」かもしれません。
何の理由もない先延ばしは、リスク以外の何も生み出しません。