職務経歴書における「逆編年体」とは、直近の経歴を先に書いて、その前の経歴を次に書くスタイルです。
実態
逆編年体は「英文レジュメ」のスタンダードな書き方ですが、日本企業向けの経歴書でも「求職者の2~3割」の人がこの書き方を採用している!
逆編年体のメリットは、キャリアのピークである「直近の仕事」を最初に見せることができる点で、以下の効果があるとされています。
- 直近のキャリアを強くアピールしたい時に有効
- 過去のキャリアを目立たせたくない時に有効
確かに一定の効果を見込める可能性は否定できませんが、それでも「なるべくなら使わない方が良い」というのがここでのお話しです。
読み手側(採用担当者)の立場からすると、逆編年体は非常に読み辛い!
時として、これがマイナスに作用することがあるのです。
逆編年体は経歴が理解しづらく敬遠される!?
採用担当者は、数多くの「応募書類」を閲覧する必要があるために、読みづらい書類を嫌う傾向にあります。
ゆえに、応募書類(履歴書・職務経歴書)は、読み手の立場を一番に考えて作成しなければならない!
採用側は、求職者がどのような経歴を歩んできたかに注目しています。
更に、時系列に経歴を追っていき、その年代に起きた社会的な出来事を思い浮かべながら、求職者のキャリアを把握するよう努めます。
ゆえに、採用担当者の多くは「逆編年体」の経歴書を見ると、最後のページから読み始めるのです!
- 逆編年体のメリットは消え失せる
- 単に「読みづらい書類」が出来上がっているだけ
- 印象面でマイナスに作用する可能性もある
これが実態なので、逆編年体に大きな効果は期待できません。
普通に「編年体式」で記述する方が、あなたの人物像(経歴)が伝わりやすくなるのは確かですからね。
務経歴書は自由な書式で書くことが許されているので、逆編年体で記述しても構いません。
また、逆編年体だからといって、書類選考に落とされることもないでしょう。
しかし、採用担当者にとって「理解しづらく、読みにくい書類」になり得る可能性はあります!
ゆえに、「編年体」or「逆編年体」どちらで記述するかは、慎重に判断して欲しいと思います。
日本的には、編年体で順を追って書くのが普通なので、明確な理由(目的)がないのであれば、ここに変化球は必要ありません。
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