転職活動において、積極的に応募するという意味では「数打ちゃ当たる作戦」は間違っていません。
ですが、あくまでも以下の状況下においてのみ有効だと考えておくべきです。
- 内定さえ獲得できればどんな企業でもいい
- 一早く働かないとヤバいので、どんな業界や職種でも問題なし
あなたがこの考えの基で活動しているのなら、どんどん数を打ちましょう。
どこか拾ってくれるかもしれません。
数打ちゃ当たるは、転職を失敗に導く可能性も!
逆に、上記の考えでない場合は、一度立ち止まって冷静に考えましょう。
その理由は、「自分の輝ける会社(仕事)を見つけ、転職を成功させたい!」 と考えている人にとっては、非常に危険な考え方でしかないからです。
転職関連の情報を調べていると、「取りあえず応募すべき!」「応募しないと始まらない!」「迷ったら応募しろ!」といった情報も散見されます。
確かに間違ってはいないのですが、言葉通りにそのまま実行するのは危険です。
- 転職の目的が実現できない可能性が高い
- 活動レベルが低下して内定を獲得できない
- 質の低い会社にしか採用されない
- ブラックまがいの会社にしか相手にされない
転職するということは、何かしらの目的を持っているはず!
普通、明確な目的を持っていれば、その目的を達成できる企業を徹底的に探します。
にも関わらず、企業研究もままならない状態で応募を乱発すると、結局は目的が果たせずに後悔するのがオチです。
転職活動を適当にやると、適当な結果しか返ってこない!
転職はそう甘いものではないので、これが真です。
要するに、「数多く応募すればどこか拾ってくれるだろう!」などの場当たり的な考えは、転職を失敗に導く危険な考え方でもあるのです。
数を打つことで、活動レベルの低下を招く!?
数打ちゃ当たる作戦は文字通り「数」をこなす必要があるので、一つの企業に対する準備が疎かになりがちです。
超人でもなければ、乱発応募した全ての企業に完璧に臨むのは不可能でしょう。
結果、以下のような活動レベルに陥ります。
- 履歴書や職務経歴書は、内容を変更することなく全企業で使い回す
- 企業研究はHPを軽く閲覧するだけ
- 面接はぶっつけ本番
ぶっちゃけ、採用担当者もバカではないので、手抜きの活動くらい瞬時に見抜きます。
また、こんな手を抜いたレベルの活動では、準備万端のライバルに勝てるはずもありません。
結果、ずっと不採用が続きます。
要するに、準備を疎かにし、活動レベルを下げる「数」には意味がないということ。
いくら打席に立とうと、当てる技術がなければ何も起こらない!
野球に例えるとこんな感じです。
転職活動と応募数に関して!
転職の目的が実現でき、かつ、深い企業研究を行った上での応募ならば、数は増えても構いません。
一つ一つに活動に最善を尽くせるのであれば、「数」は内定獲得への近道となります!
逆に、「数」が増えることで一つ一つの活動が疎かになるのなら、その「数」には何の意味もありません。
結局、内定獲得を目的に応募を乱発し、運良く内定を勝ち取れたとしても、入社後にミスマッチが発覚して後悔するだけです。
全てのケースが当てはまるとは言いませんが、確率が高まるのは確かです。
あなたは、そうした状況が実際に起きた時、「数打ちゃ当たる作戦を実行したから仕方がない」と受け入れることができますか?
もっと真剣に企業を選べば良かったと後悔しませんか?
- 受け入れられる!
- 絶対に後悔しない!
この覚悟がある人なら、この作戦を実行するのも悪くありません。
逆に、そうでないのであれば、「数」を打つことを意識するよりも、一つ一つの活動に最善を尽くす方が得策かもしれません。
転職で重要なのは、内定を取ることではなく、「どんな会社に入るのか」「どんな仕事に就くのか」ですからね。
内定の喜びなんてのは、人生のほんの一瞬の出来事に過ぎません。
応募乱発は決まらない人の特徴?
転職で「すぐ決まる人」と「決まらない人」の20の決定的な違い!
続きを見る