転職において最も重要な書類となるのが「職務経歴書」であり、ポイントを押さえた書類を作成することが選考を通過していくキモとなります。
ここでは、販売・サービス職の職務経歴書の書き方とポイントをお伝えします。
重要ポイントをしっかりと押さえ、勝ち残る職務経歴書を作成しましょう。
販売・サービス職の職務経歴書のポイント
まず、販売・サービス職の経験を正確に伝えるためには、以下のポイントを押さえておく必要があります。
- 店舗の規模
- 店舗形態
- 客層
- 指導・管理対象となるアルバイト層
- 接客スタイル
- 集客方法
売上高、客数、客単価、スタッフ数、売り場面積など
路面店、ディベロッパー(商業施設のテナント)など
年齢層、性別、ファミリー、ビジネスパーソンなど
学生、主婦など
マンツーマン、声掛け、フリーなど
お客様を呼び込むために工夫したこと、リピート対策など
これらのポイントを記載して「あなたがどんな販売・サービスを経験してきたのか」を明確に伝えることが重要です。
販売・サービス職の経歴書の役割
まず、販売・サービス職で働いてきた人が知っておくべきことは、「自分が思うよりも異分野でも活かせる経験・スキルが身に付いてる」ということです。
その経験・スキルは業態や取扱う商品が異なっても大いに活かすことができます。ですから、アパレル販売をしてきたから次もアパレル。家電を販売してきたから次も家電だ。この様に選択肢を狭めないことです。
あなたが身に付けた「接客スキル」、店長としての「マネジメント経験」は他の業態でも求められています。
要は、取り扱う商品や業態が異なる企業に応募しても、相手先企業に「同じプロセスを踏めば当社でも成果を挙げてくれそうだ」と思わせることができれば内定は勝ち取れます。これは同業・異業種への転職に限らず、転職の成否を分ける重要な要素となります。
それを最初の段階で伝える書類が職務経歴書であり、職務経歴書の役割でもあります。ですから、その役割をきっちりと担った書類を作成することが求められるわけです。
実績と共にプロセスを伝える
「職務経歴書をどう記述するか」これが上記の役割を担うことができるかのカギとなります。
例えば、小売・外食などの業界で経験を積んできた人は、自分の強みとして「接客スキル」を挙げるケースが多いです。
「接客スキルに自信があります」
「店舗でNo.1の売上を達成しました」
「通年で売上目標をクリアしました」
もちろん、これらの事項は記述すべきなんですが、はっきり言ってこれだけでは足りない。何故なら、採用側が「当社でもそれが実現できるか判断できないから」なんですね。書いてあることを素直に受け取るほど採用側もバカではありません。
「接客スキルとは具体的にどんなスキルなのか」
「どんな工夫や戦略で店舗No.1の売上を実現したのか」
「何故、通年で売上目標をクリアできたのか」
採用側が知りたいのはここなんですね。
そして、最終的に「その経験(スキル)が自社でも活かせるのか」「自社が求めている経験(スキル)なのか」を経歴書から判断しています。
つまり、販売・サービス職の職務経歴書は、「具体的方法 ⇒ 工夫 ⇒ 実績」というストーリーが見えるように作成し、成果としての「数字」だけでなく「プロセス」も伝えなければなりません。それができて初めてあなたの記述した「実績」が評価されます。
これは、店長としての実績やマネジメントスキルをアピールする際も同じです。単に「売上目標を達成した」「前年比120%を達成した」「スタッフを指導して接客力を向上させた」という実績だけでなく、戦略策定~実践プロセスも記載しなければなりません。
自己PRで更に強化を図る
販売・サービスの仕事は多岐に渡り、多くのスキルを身に付けることができます。それは同業種に限らず、異業種でも通用する「共通スキル」となる場合もあります。
ですから、応募企業で活かせるスキルを「自己PR」として追加し、経歴書を強化していきましょう。
- 計数(数値)管理
- コミュニケーション・マネジメント
- 業務改善
- 企画立案・実行
- 市場調査・マーケティング
売上、コスト、利益率などの数値を取りまとめ、経営状態を分析
利用客はもちろん、スタッフのモチベーション維持・向上させるようなコミュニケーションやマネジメント
店舗オペレーションの見直し・改善を行い効率化を図ってきた経験
販売促進などの企画・実行
顧客観察によって養われたマーケティング力、トレンド察知能力。複数の地域や多様なロケーションの勤務経験。地域特性を踏まえた商品・サービスの展開。新規店舗の立ち上げ経験など
応募先企業をしっかりと研究して「今何が求められているのか」を推測し、それに合った適切なアピールをすることで評価が高まります。
販売・サービス職の経験者はこれらを念頭に職務経歴書を作成しましょう。
それがあなたを勝利に導きます。