「業績不振の会社に居続けても将来がない」
「業績が悪化して給料(ボーナス)にも影響が・・・」
「今の会社で骨を埋めるつもりだったが、業績が・・・」
転職市場には、会社の業績不振(悪化)を理由に転職に踏み切る人が多くいらっしゃいます。将来を見越して迅速に見切りを付け、「転職できる内にしておく」という判断は間違ってはいません。ただ、業績不振を「退職(転職)理由」として面接で語るのは一考の余地があります。
何故なら、この退職理由を聞いた採用側の企業は、「それなら仕方がない」とは判断せず、「会社の業績不振や不祥事の際に真っ先に逃げ出す人」と判断するからです。つまり、「採用したとしても、不都合なことがあるとすぐに辞めるのだろう」と評価されるんですね。
この点をしっかりと理解しておく必要があります。
求職者からすると、業績不振(悪化)は正当な理由に感じるかもしれませんが、受け入れる側の企業からすると全く正当性はありません。だから、この退職理由を語る人は、極めて高い確率で不採用となります。つまり、業績不振(悪化)を理由として語るのは、自ら「不採用にして下さい」と言っているようなものなんです。
どんな会社にも、業績好調で上昇カーブを描く時もあれば、業績不振で下降線をたどる時もあります。で、会社からすると、「業績が不振の時にこそ、マイナスからの脱却に力を振り絞ってくれる社員」を求めています。それ故に、真っ先に逃げ出す人というイメージを与えるこの理由は語るべきでないんです。
- 業績不振(悪化)で転職するのは間違ってはいない!
- 業績不振(悪化)を退職理由として語るのは間違っている!
これが最もお伝えしたいことです。
最後まで見届ける人が高評価を受けることも
業績不振が長く続くと企業は倒産に向かいますが、いよいよ危ないという雰囲気が漂うと、多くの人が会社に見切りを付けて去っていきます。この行動に間違いはないですし、会社が倒産するまで居続けることが正しいわけでもありません。
ただ、去っていく人とは反対に、最後まで残務整理をしてから退職する人も存在します。転職市場においていは、多くの従業員が会社を去る中で、最後まで責任を全うした人は、「逆境の中でも最後まで責任を果たせる人」と高い評価を得ることが多いのです。
これも一つの事実として認識しておいて下さい。