あなたは「コミュニケーション能力とストレス耐性」に問題はありませんか。
昨今、第二新卒者を代表とする若年層の転職面接では、冒頭の通り「コミュニケーション能力」と「ストレス耐性」を探られる傾向が強くなっています。その理由は、デジタルネイティブ世代と呼ばれるこの年代は、総じてリアルなコミュニケーションを苦手としている人が多く、ストレスにも弱いとされているからです。
これが事実かは甚だ疑問であり、勝手にそう解釈されている側からすれば不快な部分であるかもしれません。ただ、メディアでもこの様に取り上げられることが多い為、採用側も応募者がそうでないことを確認したいんですね。
ですから、採用側は「面接での受け応え」について厳しくチェックしていますし、突っ込んだ質問に対して応対できるかも確認しています。また、作為的に圧迫感(緊張感)のある雰囲気を作り、そうした環境でも問題なく受け応えがきるかを確認することもあります。
また、若年層は「嫌なことがあったら直ぐに辞めるのでは」「転職を一つの逃げ口として利用しているのでは」とも疑われています。ですから、ストレス耐性を確認する為の質問や退職理由が深く突っ込まれたりするわけですね。
これが第二新卒者を代表とする若年層の転職面接の実態ですから、その事実を把握しておくことが大切です。ただ、ここでお伝えしたいのはその事実ではなく、疑われていると分かっているのだから「万全の対策を期してチャンスに換えましょう」ということです。
つまり、「コミュニケーション能力」と「ストレス体制」を疑われているのなら、そうでない印象を与えることで採用過程を有利に進められるということです。ですから「何が評価を落とす原因となるのか」「何がそれを探る質問なのか」を把握して対策を練れば良いんですね。
コミュニケーション能力
まず、仕事を進める上で上司や部下とのコミュニケーションは不可欠ですから、面接においては質問に対しての受け応えでそれが備わっているか判断されます。特に以下の様な受け応えにならない様に注意しましょう。
- 沈黙する
- 逆切れする
- 感情がもろに表情に出る
- 回答が浅はか
- 求める答えとかけ離れている
会話をしているのに沈黙や逆切れは有り得ませんし、感情がもろに出てしまうこともよくありません。答えにくいことや考えを要する質問であっても、時間を貰ってから冷静に考えて回答しましょう。また、社会人としてのレベルを疑われる様な中身のない回答や質問の意図とかけ離れた回答も避けたいですね。
このコミュニケーション能力の不足で採用を見送られることは、あなたのスキルやポテンシャルを評価する前の段階です。良いことを言おう、上手いこと言おう、と意識しすぎて力み過ぎない様に注意しましょう。まずは会話を成立させることが何よりも大切です。
ストレス体制
仕事には多少のストレスやプレッシャーがあるものですから、それに対してどの様に向き合っているのかも聞かれることが多いですね。また、前職の退職理由から「逃げの要素がないか」も探られることになります。
例えば、「休日(オフタイム)の過ごし方」「ストレス耐性について」「ストレスが溜まった時の発散方法」などの質問を通して確認がなされます。
これらの質問に対しては「ストレスには強い」という方向で回答する人が多いですが、「ストレスを感じやすいことを自覚しており、〇〇の方法でストレスを発散することでコントロールしています」というニュアンスで回答しても問題ありません。むしろ、「ストレスはありません」と回答する方が不自然ですから、「発散方法を持っている」と回答した方が安心感を与えますね。
面接というものは緊張するものですから、普段の自分を出すことが非常に難しいですよね。そして、何の準備もすることなく質問に対して良い回答をすることも不可能に近いと言えます。だからこそ、この面接には入念な準備が必要なんですね。
事実、面接に準備不足で臨み、コミュニケーション能力の不足と判断されて不採用となる人は非常に多いです。だからこそ、その準備に万全を期すことができれば、ライバルとの差を大きくすることができます。転職において、最も面倒で、最も避けたい面接ですが、そこに最大限の対策をすることがあなたの転職を成功に導くことは間違いありません。
まずはこの2つの対策をきっちりと行い、コミュニケーション能力とストレス耐性に問題がないことをアピールしましょう。