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会社が赤字(倒産の危機)、業界的に将来が心配、転職すべきか?

ir情報

不透明な時代ですから、会社の状態や将来性を憂い「今の会社に居続けても大丈夫なんだろうか?」と不安を抱えながら働いている人も多いかと思います。

  • 会社の経営状態が良くない
  • 会社が赤字続きで倒産の危険性がある
  • 業界の将来性に不安がある
  • 今は大丈夫だが、10年後、20年後が心配

それ故に、今の内に転職すべきかどうかを悩んでいる・・・。

ここでは、そんな時に使える「会社の経営状態から転職を判断する方法」をお伝えします。転職するかどうかの判断材料として活用いただければと思います。

 


 

会社の経営状態を正確に把握しよう

今の会社が本当にやばいのか(赤字なのか)を知るためには、会社の「財務状況」から判断するのがベストな方法です。

あなたは、自分の会社の財務状況を正確に把握しているでしょうか?

実は、会社の財務状況を知らずに働いている人はたくさんいらっしゃいます。でも、これは仕方がありません。何故なら、経営陣でない限り、会社の財務状況は知らされることがほとんどないからです。

だからこそ、会社の財務状況を正確に把握し「本当に会社がやばいのか(赤字)」「業界的にどの位置にいるのか」「将来的にはどうなるのか」を知ることが大切なんですね。

会社のIR情報を確認しよう

会社の財務状況を確認する最も簡単な方法は「IR情報」に目を通すことです。会社のHPに記載されているのが一般的で、誰でも簡単に財務状況を知ることができます。

<IR情報とは?>
 
IR情報とは、企業が投資家向けに公開している情報です。簡単に言うと、どのくらいの売上があり、利益率は〇〇%、これから重点的に取り組む分野は、などの情報が記載されています。

 
IR情報を過去にさかのぼって調べれば、自分の会社が上り調子なのか、下り調子なのかが分かります。また、この時に重要なのが、自社だけでなく、競合他社のIR情報と比較して閲覧することです。

例えば、自社が伸びていて、競合他社は落ち込んでいる。この場合は、無理に転職する必要はありません。将来的に業界が尻すぼみであったとしても、生き残っていける可能性があるからです。

逆に、自社は落ち込んでいるのに、競合他社は伸びている。この場合は、転職することを真剣に考える必要があるかもしれません。今の業界が将来的に縮小していくことが予想されるならば、真っ先に淘汰されるからです。

このように、会社の財務状況は「転職するべきかどうか」を判断する材料として利用できるんですね。決して、「何となくやばそう」「雰囲気が良くない」などの感覚で判断しないようにしましょう。

 


 

IR情報のポイントは営業利益率

IR情報を確認する際のポイントは「営業利益率」に注目することです。

何故なら、最終的に生き残る強い会社というのは、売上やシェアの大きさではなく、営業利益率だからです。単純に売上高で比較してはいけません。企業規模が大きければ「売上」が高いことは当たり前であり、ここは重要ではありません。

競合他社と同等の売上高があったとしても、自社の営業利益率が2%で、他社が10%だとすると、他社のほうが生産性が5倍高いことになります。だから、着目すべきは営業利益率です。

<A社:営業利益率5%>
A社の場合、原材料価格が50%高騰すると、利益はなくなり赤字に転落します。そして、この状態が続くと倒産してしまいます。
 
<B社:営業利益率10%>
B社の場合、原材料価格が50%高騰しても利益を出すことができます。

このように、営業利益率が高い企業ほど、状況が悪化しても耐えられる可能性が高いんですね。

 

<営業利益率から転職の是非を探る>
基準はあくまで目安ですが、転職への判断材料として活用して下さい。

  1. 業界平均 ⇒ 普通の状態
  2. 業界平均の半分以下 ⇒ 生産性が悪い
  3. 業界平均の2倍以上 ⇒ 優良企業
  4. 営業利益率が0%付近 ⇒ 危険
  5. 営業利益率が0%以下 ⇒ 3年連続で続いていたら相当やばい

「1」「3」の状態であれば、焦って転職する必要はありません。「2」の状態の場合は、転職も含めて検討します。「4」「5」の状態にあるならば、転職することを前提に行動すべきかもしれません。

 
最終的に転職するかどうかは、「会社の財務状況」「業界の将来性」「自身の年齢や状況」からトータル的に判断しましょう。

<参考情報>
上場企業にお勤めならば、企業価値検索サービス「Ullet(ユーレット)」という無料のウェブサービスがおすすめです。投資家がどの企業に投資するかを決める際に参考にするもので、企業の業績をグラフ化して表示してくれるので、会派の経営状況が一目で分かります。

 


 

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